読書習慣2024-33~35 | 美味しいお酒を呑むために

美味しいお酒を呑むために

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2024-33       図書館のお夜食  著:原田ひ香

東北の書店に勤めるもののうまく行かず、書店の仕事を辞めようかと思っていた樋口乙葉は、SNSで知った、東京の郊外にある「夜の図書館」で働くことになる。
そこは普通の図書館と異なり、開館時間が夕方7時~12時までで、亡くなった作家の蔵書が集められた、いわば本の博物館のような図書館だった。 
「三千円の使いかた」「ランチ酒」の原田ひ香が描く、本×ご飯×仕事を味わう、心に染みる長編小説。
 
 原田ひ香さん曰く、司馬遼太郎記念館に行って、司馬先生の大量の蔵書を見た時のことなども念頭にあって書かれた作品だそうです。
夜だけ開館する東京郊外の不思議な図書館が舞台。
秘密めいた雰囲気の図書館で起こる風変わりな“事件”の数々が、館員らの視点で語られる。
有名作家が今は亡きライバルの蔵書を見せろと怒鳴り込んできたり、かつて愛した男をしのんで本を拝む老婦人が現れたり。
そんな図書館に職員が利用する食堂がある。
 メニューは日替わりで、書籍に纏わる賄が登場します。
とにかく謎めいた図書館のお話。
 
 
 
 
2024-34  「死ね、クソババア!」と言った息子が55歳になって帰ってきました
著:保坂祐希
息子「俺、離婚することにしたから。今日からここに住むわ」
母「ええっ!? 離婚!?」
後期高齢母と初老の息子。突然始まった二人暮らし、そして二人旅。
笑いと涙のハイエイジ・エンターテインメント!
75歳、両親が遺した鎌倉の家に一人暮らしの晴恵。
一人息子の達彦は、大学進学をめぐる意見の食い違いから「死ね、クソババア!」と捨て台詞を残して家を出て以来、ほとんど音信不通。
終活を意識し始めた晴恵の元に、55歳になった達彦が突然、非の打ちどころのない嫁を捨てて帰ってきた!
離婚原因は? これからどうするつもり? 聞きたいことは山ほどあるのに言い出せないまま始まった母子生活。
おっかなびっくり息子の胸の内を探り、嫁を訪ねて探偵よろしく事情を聞くが埒はあかず・・・。
そんな中、ひょんなことから息子と二人で九州旅行に行く羽目に。後期高齢者の母と初老の息子、果たしてその行く末は。


母と息子のドタバタ、高齢者あるある、そして最後はほろりと泣ける
すべての親子に贈る物語

タイトルからどんだけ酷い息子なのかと思ったけど、けっしてそんなことはなかった。

私より24歳年上の母と息子の話。

私は20年後、息子が離婚してうちに帰ってくるんじゃないのかしら?などと思いながら、あっと言う間に読み終える。

いくつになっても息子を思う気持ちが、よくわかる。

最後の章は、号泣してしまったよ。

 

 

 

2024-35  キッチン常夜灯  著:長月天音

街の路地裏で夜から朝にかけてオープンする“キッチン常夜灯”。
チェーン系レストラン店長のみもざにとって、昼間の戦闘モードをオフにし、素の自分に戻れる大切な場所だ。店の常連になってから不眠症も怖くない。
農夫風ポタージュ、赤ワインと楽しむシャルキトリー、ご褒美の仔羊料理、アップルパイなど心から食べたい物だけ味わう至福の時間。寡黙なシェフが作る一皿は、疲れた心をほぐして、明日への元気をくれる。美味しさ溢れる温かな物語。
 
もくじ

プロローグ
第一話 眠れぬ夜のジャガイモグラタン
第二話 明日のためのコンソメスープ
第三話 ご褒美の仔羊料理
第四話 師弟の絆 バスク風パテ
第五話 長い夜の末に クレームカラメル
エピローグ

 

ビストロ「キッチン常夜灯」は、裏路地で夜の9時から朝の7時までオープンしているビストロ。お店には様々な夜を過ごす人たちが訪れる。オシャレ版「深夜食堂」みたいな感じ。

眠れない、帰れない、帰りたくない、誰かと話したいって人たちの止まり木のような場所・・・・こんな行きつけの店があると、みんな救われるのにね。

城崎シェフは内臓料理が得意!食べたい~~~

良いお話でした。

みんな良い人でほっこりしちゃった。