徒(かち)を拾う
~20世紀を踊る21世紀~
ダンスカンパニーノマド~s の新作公演を、ホームグラウンドのBrick-oneで観た。10月31日千秋楽。
サーカス小屋のような小さな映画館のようなセット。向こう側には今まで開いたことのないテラスがしつらえてある開放感。
池宮中夫氏はオリジナリティに溢れ、美術出身のさすがの空間構築力、そしてモダンダンスにも舞踏にも属さないその振付とことばたち。
稀有な存在と常々思っていたが、今回の作品ではその才能を目の当たりにした気がした。
茶目っ気を忘れない演出でゲラゲラ笑っていたと思ったら、熊谷乃理子の圧巻のソロで笑いが次第に涙へと変わり、胸いっぱいに優しさと哀しさと暖かさが広がった。
扉を開けて未来へと誘ってくれ、感動に包まれた。
ダンスっていいなぁ、、これがダンスだよ、と語りかけてくれ、一緒に踊りたくなった。
こんな舞台は滅多にない!