長年にわたってアフガニスタン人道支援を続けるNGO「ペシャワール会」代表の中村哲医師が銃撃され亡くなった事件の報道を、日々悲しみの中で追っています。
12月11日、福岡での告別式の模様を様々な番組で放映していました。
「報道ステーション」(テレビ朝日 22:00~)が、素晴らしい伝え方だったと思います。それはご長男のメッセージの切り取り方です。
「最初に申し上げたいのは、父を守るために亡くなられたアフガニスタンの運転手の方・警備の方そして残されたご家族・ご親族の方々への追悼の想いです。申し訳ない気持ちでいっぱいです。悔やんでも悔やみきれません。父ももし今この場にいたらきっとそのように思っているはずです。家族を代表し心よりお悔やみを申し上げます。」
この日この冒頭のメッセージをテレビで報道したのは、私の知る限りでは、報道ステーションだけだったかと思います。間違っていたらごめんなさい。
アフガンのみなさまが、「哲先生を守れなくてごめんなさい!」とおっしゃってくださっていましたよね。私は安倍首相が日本を代表して、中村先生を守るために命を落とした方へのメッセージがあってもいいのではないかと思っていました。
誰もそのことに触れないことが気になっていた時に、ご長男のご挨拶を知り、本当にホッといたしました。そしてそれをきちんと伝えることの大切さを報道してくださったことを心からうれしく思います。
いのちの重さはみな同じなんですものね。