コロナ禍に激務になる小児科の実情 | 3兄とおちびとおかん。医系男子3人とハーレー乗りの長男とおかんのお話

3兄とおちびとおかん。医系男子3人とハーレー乗りの長男とおかんのお話

ハーレー乗りのおお兄。
臨床工学技士のちゅう兄。
病院薬剤師のちい兄。
国立大医学部のおちび。
4兄弟の成長の日々と子育てが終わった母の人生のつぶやき。

今日は小児科の仕事。



通年なら夏の小児科は閑散期。

冬はインフルエンザがあるからめちゃ忙しいんだけど、ここ何年かインフルエンザは流行りませんね。


朝から電話での問い合わせがジャンジャン来ます。

もちろんコロナの検査希望

他の患者さんに感染させてはいけないので、基本駐車場で待ってもらいます。

エレベーターに乗れれば楽なんですが、やはり感染が心配なので、私たち医療従事者は階段で3階から1階の駐車場→検査→3階を繰り返します。

事務の人も保険証預かったり、体温計渡したり、会計したりで何往復も。



その間も他の患者さんは診察に来られるので、合間に済ませなければならない。

コロナの検査にかかわるときは防護服も手袋もして、もちろんマスクは二重、フェイスシールドして対応。

炎天下の駐車場でこの格好で対応すると、さすがにこちらも命の危険を感じます😱

PCR検査希望で必要な唾液は一定量ないと検査できません。小さな子供さんはなかなか上手くとれないのだけど、どうしてもPCRを希望される保護者の方もいらっしゃいます。

【注意】唾液のPCR検査は、検査前30分は飲食禁止です。特に暑いので水分を摂りたくなりますが、検査が正確に出なくなるので気をつけてくださいね。


これらも含めて、きちんと取れてるか確認しつつ待ってる間、防護服の下は全身でびっしょり💦


そして他の病児の診察ではそれらを全部脱いで行い、その間同時進行で検査して(抗原検査は8分で結果が出ます)コロナ陽性の場合は全部廃棄。

度々のアルコール消毒で手荒れは半端ないです。


そして小児科特有の健診と予防接種の時間。

ヒブ・肺炎球菌・日本脳炎・麻疹風疹・水痘・おたふく・4種混合・B型肝炎・ロタウィルス・BCG・2種混合・子宮頚がんetc…これらを一度に5種類打つことも。

当然のことながら、この時間は元気な子供たちが来るんです。

なので、その子たちが他の病気をもらって帰るなんてことがあったら大変❗️

なるべく病児さんはその時間を避けてもらうのですが、待ったなしの子もいたりして、間に入るとまた、着替え、消毒、医療従事者の手間が何倍にもなります。


そして、コロナワクチンの時間も。



大人のコロナワクチン、子供のコロナワクチンそれぞれワクチンが違うので、時間を変えて対応してます。


目に見えないウイルス🦠を、常に頭で感じて他に広げないようにしながら仕事しています。

なので、電話になかなか出られなかったり、待ち時間が長かったりしてイライラする気持ちもわかりますが、理解してもらえるとありがたいですおねがい


そして、コロナは周りの人が感染したからといってすぐに検査しても、何も症状がなかったら陰性に出たりします。けど、陰性だからといって大丈夫じゃないとかもある。3日間連続3回検査してやっと陽性が出ることも。

なので、不安だからと早すぎる検査は、抗原キットも不足してしまうし、医療が回らなくなってしまうので、接触からの日数とお子さんの様子をよく見てから受診してもらえるとありがたいです🙏

食事や水分が摂れないとか、呼吸が苦しいとか、ぐったりしてたらもちろん受診してくださいねラブラブ

↑↑↑今日のお話はちゃんとしてる?(*・艸・)