勉強のお話。
ちい兄のこと。
とにかく家で勉強することはなかった。
ちゃんと勉強机もあったけど、ただの物置。
ちい兄は大半、塾の自習室利用。
大手の塾は席が決まってなくて、勉強道具も持ち歩かなきゃいけなかったけど、ちい兄が行っていたところは自分の席が固定されていて、勉強道具を置いとくことができたし、座る場所に困ることはなかったので、そこが良くて決めた。
他にも図書館や公民館。でも休館が多い。
そして、他にも気に入ってた場所。
さびれたフードコート
スーパーに併設されたフードコートで、買い物客はそこそこ居るけど、フードコートを利用する人は皆無。
その隅っこで勉強。
昼ごはんや休憩時には、もちろんそこのお店を利用するんだけど…
「邪魔にならないの?」
「全く。客が来たらもちろん帰るけど、全然客が来ないんだもん😅」
だんだんお店の人たちと顔見知りになってきて、
「お兄ちゃん、よく頑張るね」
と、閉店間際におむすびもらったり🍙
それがひどくカピカピだったりするから、
「ホントに潰れるんじゃないかな。あの店。
潰れたら困るんだけど。」
と逆に心配する始末(*・艸・)
集中するのには他人の視線が必要なんだとか。
だーれもいないフードコートで、暇そうにしてるお店のおじさんやおばちゃんに見守られ、頑張って勉強したのでした。

