
読書
JK、インドで常識ぶっ壊される
熊谷はるか
私の知らないインド
でも、
人口が多いのは知っていた
人口が多いのだから
想像はついただろうのに
こうして、ちゃんと
住んでいた人たちの話を聞かないと
何一つ、
明確には分かっていなかったと反省する
人口が多いとは
どういうことだろう
この作者がインドの子に話を聞いたのは
2019年のこと
その時のインドの人口は
約13億8311万人だったのだけど
「今、困っていることは何?」
と聞いた時に
相手の女の子が放ったのは
「トイレが全然足りてないの」
という言葉
人口が多いとはそういうことだ
トイレは男女共有で
キャンプ全体で75個あるそうだが
人口にすると
125人に1つしかない
しかも自分の家に
トイレがあるのではない
近くの公衆トイレまで
夜は暗い中
小さな女の子も怖い思いをしながら
歩いていかないといけない
朝はトイレに長蛇の列ができて
学校に遅れそうになることもあるのだそう
私たちは
自分の家にトイレがある
うちなんか4人で1つだ
それがずーっと当たり前だった
なんて恵まれた生活をしてたんだろう…
2024年には
インドの人口は
約14億4170万人に増えている
前よりもトイレは
足りなくなっているだろう
そんなこと
これまで考えたことあったかな
女子高生の見た「エモい」インド
外国人にもフレンドリーなひとびと
多様な食文化
心躍る豊かな出会いの一方で
折れそうな腕を伸ばし
車窓をノックする物乞いの姿
そして、高校生活のなか出会った
スラムの子どもたち――。
目に見える格差、目に見えぬ不条理
ステレオタイプの真相
光と影
内と外
何も知らない女子高生だからこそ
見えた景色があった
私たちが守るべきもの
それが、このJKだった
熊谷さんの言葉に詰まっています
「子ども」であるという時点で、学ぶこと、守られること、満面の笑みを浮かべること、それらができる場所にいるべきなんだ。
子どもが守られるために
今、私は何ができるのだろう
中高生にも
インドの現実というものを知って
自分には何ができるのか考えて欲しい
とにかく、1人でも多くの人に
読んで欲しい1冊です
