TODAY'S
 
​読書





学歴狂の詩

佐川恭一







​今なら許されない先生 



森見登美彦さんが


「あまりの面白さに

 一気読み!」


と帯に書いていましたが

その通り!



また、やめられない本に出会った




第4章に〈伝説の英語教師〉

宮坂の恐怖政治


ってのがあるんですが

これ、今だったら

すぐ辞めさせられるだろうけど

これは……面白すぎた笑い泣き




彼は毎回自作の英作文のプリントを用意し、生徒を指名して黒板に答えを書かせた。
私たちはその番に当たった時にはビビり散らかしていた。
書いた答えは大抵の場合ケチョンケチョンに貶され、吊し上げられてしまうからだ。

(中略)

英文を見た瞬間に「蛍の光」を歌い出して「駿台入学おめでとう!」とものすごい鬼畜スマイルを見せたり、本当に話にならない時は英文の上に高校の校章を書きながら「パンパパーン、パンパパーン♪」と校歌を前奏から歌い出すのだった。



センター英語で

180点以下を取る奴は

人間でなく

ゲジゲジと呼んでいた



ヤバいよ、先生笑い泣き




でも、上位進学校では

先生のことをイマイチだと判断すると

勉強の内容で先生にケンカを売ったり

完全に寝たり

別の教科を内職したり

授業が荒れまくるらしい



その点で、この宮坂先生は

「カリスマ教師」と呼ばれ

この先生の授業を受けていれば

間違いない!と

誰一人寝ることもなく

みんな真剣に受けていたそうな





​勉強のできる様々な人たち 



これがこの本の目次です↓


【目次】
第1章 〈田舎の神童〉の作り方
第2章 「こんなんもう手の運動やん」とつぶやいた〈天才〉濱慎平
第3章 〈東大文一原理主義者〉内山とスーパー学歴タイム
第4章 〈伝説の英語教師〉宮坂の恐怖政治
第5章 〈努力界の巨匠〉菅井が教えてくれたもの
第6章 ノートにappleと延々書き続ける〈大物受験生〉永森
第7章 京大生のヌルすぎる就職活動
第8章 佐川恭一以来の神童と呼ばれる〈後継者〉国崎くん
第9章 〈二浪のアニオタ〉柴原が深淵をつづった詩集
第10章 〈数学ブンブン丸〉片平のあまりに危険な戦法
第11章 神戸大学志望を貫いた〈足るを知る男〉本田
第12章 「二十時間勉強法」ですべてを突破した〈極限坊主〉野々宮
第13章 〈別次元の頭脳〉で学問の面白さを教えてくれた中村さん
第14章 『ルックバック』で思い出す〈神童覚醒前夜の親友〉大城
第15章 マウント柔術の使い手〈非リア王〉遠藤
第16章 京大卒無職〈哲人王〉栗山
おわりに



勉強ができる人たちにも

色んな種類の人たちがいる

それもまた、面白い




​この中で驚いたのは 



やっぱり、勉強のできる高校生って

やっている量が違うんだな

ということです


この本の作者の佐川恭一さんは

京都大学出身ですが



数学は

基本的に駿台のテキストと

青チャートをやってればいい

というノリがあった中で



定番の青チャートは高校時代にやりすぎて見るのが嫌になっていた


英語は「ターゲット1900」をやりすぎて見るのが嫌になったので「システム英単語」に変えた。


こんな記述を見ると

見るのが嫌になるほどやったって

凄すぎ…と思いました笑い泣き




勉強のできる人たちって

どんな風に勉強していたんだろう

どんな環境で勉強してたんだろう


それが知りたい人は

ぜひ、この本を

最初から最後まで読んでみて下さい!