TODAY'S
 
読書




​保育の瞬間

柴田愛子


 



​子どもいろいろあんな子、こんな子 


みんなと一緒にできないのは悪いこと?

ひとりぽっちで、だいじょうぶ?

どうしたらかたづけたくなるの?

どうして危ないことばかりするの?

個人差はどうすればいいのかしら?


……などなど




子ども達と接していると

必ず出てくる疑問を

一つ一つ丁寧に

子どもとの対話を通して

解決している

「りんごの木」という保育園の実話です




​「ごめんなさい」って言えばいいの? 


その中でも、この話は

かなり考えさせられました



このお話は4歳児の

しーちゃんとさくちゃんのお話です


跳び箱をしようと並んでいたさくちゃん

ようやく、さくちゃんの番になって

跳ぼうとすると

なんと、しーちゃんが横入りをして

先に跳んでしまったのです


さくちゃんは怒りました

「なにすんのよ!」

と取っ組み合いのケンカに


しーちゃんは泣いて

自分が悪かったことも認めました


先生は

「さくちゃんに謝りにいこう」と提案します

しーちゃんも「うん」と言って

「さくちゃん、ごめんね」と謝りました


しかし

ここで、さくちゃんから

思いもよらない言葉が返ってきます


ゆるさない!

 もう、もとのきもちにはもどれない!」


しーちゃんはそれを聞いてまた泣きます


 「ずるいって分かってるのに、

      並ばなかったのは、ゆるせない!」


そう言いながら、

さくちゃんも泣いていました




…さぁ、こんな時、

あなたならどうしますか?





柴田愛子さんは考えました

そして、子ども達に聞くことにしたのです

「どうしたらいいと思う?」


その後、子ども達から

奇跡的な答えが返ってきて

この事件?は解決したのですが



先生が答えを出すのではなく

子ども達が考える


本当に、それが保育だよな、と思いました

(その時の子ども達が出した解決策は、ぜひ、この本を読んでみて下さい!)




子どもの話を聞くって

こういうことなんだなぁ、と

改めて思います


大変だけど

自分の力で考えられる子どもを育てるには

こうして丁寧に

頭の中を整理して

一つ一つ考えさせていくのが

正解なんだなぁと思います



私も、また明日から保育を頑張りたい!

そう思える1冊です