2024年はこれで、10冊目

読書
黄色い家
川上未映子
2月1日の読売新聞で発表されていました!
第75回読売文学賞、小説賞受賞‼️
おめでとうございます!
あらすじ
2020年春、惣菜店に勤める花は、
ニュース記事に黄美子の名前を見つける。
60歳になった黄美子は、
60歳になった黄美子は、
若い女性の監禁・傷害の罪に問われていた。
長らく忘却していた20年前の記憶――
黄美子と、少女たち2人と疑似家族のように暮らした日々。
まっとうに稼ぐすべを持たない花たちは、
必死に働くがその金は無情にも奪われ、
よりリスキーな〝シノギ〞に手を出す。
歪んだ共同生活は、
ある女性の死をきっかけに瓦解へ向かい……。
今世紀最大の問題作!
花の頭の中が全部見える
このお話は、
花の頭の中が1から10まで
全て丁寧に丁寧に語られています
わたしは黙ったままなにも言えなかったけれど、蘭の言葉に、じいんとしていた。音が聞こえるくらい、じいんとしていた。たしかに自分はこれまで何度もひどい目に遭ったと思うし、今だって焦りや不安を誰とも共有できない淋しさや、やりきれなさのようなものを感じることがあった。でも、ちゃんと見ててくれたんだなと思った。わたしの苦労というか、そういうのをちゃんとわかって、見ててくれてるんだなとそう思った。
だから、一つ一つ、
自分で経験しているような錯覚に陥り、
まるで、自分がそんな風に思っているような
自分の脳みそが花の脳みそに
乗っ取られてしまったような
異様なのめり込み方をしてしまいました
でも、時に考え過ぎる時もあって
そんな風に考えたくない時もあって
脳みそがグラグラして
クライマックスは
アタマが爆発しそうになって
ほんとに、とにかく凄かったです
読んでいて分かると思うのですが、
この本、改行が少ないのです
だから、余計にその思考の中に
グルグル入って行ってしまいます
本当にすごい本に出会ってしまいました
少し重めなので時間のある時に
ぜひ、じっくり読んで欲しいです!
とにかく、信じられないほど
ものすごい読書体験ができます‼️
名言もありました。
本の中で探してみて下さい!↓
「幸せな人間っていうのは、たしかにいるんだよ。でもそれは金があるから、仕事があるから、幸せなんじゃないよ。あいつら、考えないから幸せなんだよ」
お金についても深く考えさせられます…
まだ、読みたい本がたくさん
