777 トリプルセブン
伊坂幸太郎
あらすじ
やることなすことツキに見放されている殺し屋・七尾。通称「天道虫」4と呼ばれる彼が請け負ったのは、超高級ホテルの一室にプレゼントを届けるという「簡単かつ安全な仕事」のはずだった…。
時を同じくして、そのホテルには驚異的な記憶力を備えた女性・紙野結花が身を潜めていた。彼女を狙って、非合法な裏の仕事を生業にする人間たちが集まってくる…。
こんなに死んでいいの?
とにかく、ガンガン人が亡くなっていきます
漫画の「ザ・ファブル」を読んだ時のような
あぁ、こうして
何も考えられずに
人が殺されていく世界もあるんだよな…
と、改めて裏の世界を
見せられたような気がしました
でも、最後は少し救われる、というか
やはり悪を悪のままにしない結末で
安心しました…
善人がまんまと陥れられて
悪が勝っちゃうお話もあるので
人が死ぬところを読むのは
自分も痛みを感じます
だから、絶対にやってはいけないと
読みながら、改めて思わされる
ただとにかく、伊坂幸太郎さんの
バトル描写、本当に素晴らしいです!
いつかやられるのではないか?と
ハラハラさせられっぱなしです
今回のバトルでは
「吹き矢」がキーワードになっています
ナイフでも、銃でもない、
毒の塗られた吹き矢との戦いシーンは
圧巻の描写です
コーラやソーダを飲みながら
読むのも良いかも
コーラ?ソーダ?
読めば分かります
こんな人におすすめ
バトルものが好きな人にオススメです!
このハラハラは堪りません!
伊坂幸太郎さんの、
「グラスホッパー」
「マリアビートル」
「AXアックス」に続く4作目ですが、
殺し屋シリーズを読んでない方でも
十分に楽しめます
所々に散りばめられた、
オシャレなエッセンスも
伊坂幸太郎さんの本の楽しみの一つです
「あ!ここに見つけた!!」と
一つ一つ見つけながら、
お話を読んでいくのも、また楽しい
ぜひ、読んでみて下さい!