2023年本屋大賞に
ノミネートされた
「ラブカは静かに弓を持つ」
オススメです
ラブカは静かに弓を持つ
安壇美緒
あらすじ
孤独な青年、橘は、上司からの命令で音楽教室に潜入調査へ行く。
チェロ講師、浅葉の生徒となるが、彼の演奏に魅了され…
グッときたポイント
スパイとして潜入調査をしなければならない橘が、どんどん講師の浅葉に心が揺さぶられ、葛藤していく、その心の動きが丁寧に描かれています。
流れで橘がチェロの発表会に出ることになった時の浅葉先生の言葉も素敵です。
少しだけ引用…
「君が出るのは発表会だろ。
発表会なんていうものは、気持ちよく演奏出来さえすればそれで万々歳なんだよ。
逆に言えば、ちゃんと自分が気持ちよくなれるように弾いてやらなければダメだ。
君はこの曲をどう弾きたい？」
潜入調査のためにチェロを弾いてる橘なのに、浅葉先生はずっと親身に問いかけてくるのです。
最後、どうなるのか…
私は満足な結末でした
こんな人におすすめ
音楽が好きな人はもちろん、優しい言葉がたくさん出てくるので、穏やかに読書したい方にもオススメです
でも、一度読み始めると最初から面白くて、なかなかやめられません
時間のある時に、一気に読んでみて下さい
未来屋小説大賞第1位！
大藪春彦賞ノミネート！
と、色々な所で評価されている作品です。
とにかく読みやすい。人を選びません。
ぜひ読んで欲しいです