声論【3】呼吸① | おおしまゆかこ公式ブログ(アーティスト・ボイストレーナー)

声論【3】呼吸①

声に関する考察、3回目の今日は


呼吸についてお届けします。





まず、声が出る仕組みについて


簡単にご説明すると・・・





呼吸(気管・肺)



声帯振動(声帯)



共鳴(口腔・鼻腔・咽頭腔...etc.)



調音(顎・歯・歯茎・唇・舌・口蓋...etc.)




という具合に、


声を出すだけでもこれだけ多くの器官が


必要なんですね(☆。☆)




で、声を出すためのベースが


「呼吸」なのです。






これまた一般的な話ですが


呼吸法は主に3つ。




肩式呼吸


胸式呼吸


腹式呼吸




肩式は肩を上下させて行います。


スポーツをすると肩が上下に動く、あの状態です。


急激に酸素を取り込むには有効だそうです。




胸式は多くの人が普段行っている呼吸法です。


胸を広げて行います。


整体師さんによると、意識的に大きく胸式を行うと


胸と肩周りの凝りをほぐすのに有効だそうです。




そして、腹式。


これは大概の人が睡眠時に行っています。


だから寝転べば、大体の人は腹式って


自然に行えるんですね。


ただそれを発声時、効果的に使おうとすると


トレーニングが必要なわけです。






細かい話になりますが、


私がバイブルにしている


鴻上尚史(こうかみ しょうじ)さんの


「発声と身体のレッスン」(白水社)によると


腹式と胸式を厳密に分けることはできないそうです。


腹式の時にも胸郭は膨らんでいるからです。




鴻上さんは、正しい発声をこう定義されています。




「あなたの感情やイメージが


ちゃんと表現できる声を手に入れること」




より多くの息が必要な場合、


肩式+胸式+腹式(全体呼吸と呼ぶ人も)


をすることもあるそうです。




息をお腹に入れて、胸にも入れて、


肩にも入れる。




日常生活で話す分には


そこまでする必要はないと思いますが


そんなこともできる、という参考までのお話でした。






さて、その腹式呼吸。


習得法についてはまたの機会に述べますね。




今回は「呼吸」というものが


人生においてどれだけ大切な行為なのか


について書かれた一冊の本をご紹介しようと思います。






と、ここまで書きましたが、


今夜は時間がなくなってしまったので


この続きは明晩、書きますね。




すみませんm(..)m




では、おやすみなさい☆