スーパーウーマン | おおしまゆかこ公式ブログ(アーティスト・ボイストレーナー)

スーパーウーマン

身長153cm、体重48kg

肌はモチモチしていて、皺も少ない。

いつも笑顔。話好き。

拡声器を使っているのかと錯覚するくらい声が大きい。

世話好きで、何でも人に分けてあげたくなる性分。

涙もろくて、素直な人。





彼女は多彩だ。



手入れする畑は一反(100平方メートル)。
玉葱・茄子・胡瓜・南瓜・里芋etc.
耕運機「こまめ」や草刈機「ビーバー」を操り、
栽培する作物は15種類。


農作業は重労働だが
「収穫が楽しい」と言う。


米も作る。
以前は田植えもしたが、現在は畦の草を刈るのが主。
米の出来は毎年良く、分けて欲しいという人が後を絶たない。


手摘み・機械摘みでお茶も摘む。
地元の茶工場で、お茶の包装もこなす。
年間を通じて注文が入る度に、機械を使って作業する。




料理も得意だ。何でも作る。
ご飯ものは、ちらし寿司・いなり寿司・ほうば寿司・味ご飯が家族に好評。
(ほうば寿司 http://home.tokyo-gas.co.jp/shoku110/unchiku/508.html
漬け物は近所の人に評判で、漬けると即完売。
年末と桃の節句(3月末)の年2回、餅もつく。




工業用のミシンを何十年と使っている。
ズボンの裾上げ・ウエスト直し・チャック直しは朝飯前。
一からズボンを縫っていたこともある。





夫とは又従姉妹だった。
夫は物静かで優しかったけれど
夫の兄弟に嫁いびりされた。
それが人生で一番つらかったこと。




彼女はよく働く。
食事時も例外ではない。
一度座ったら動かない舅(しゅうと)。
姑(しゅうとめ)が可愛がり過ぎてワンマンに育ち、
これまた全く動かない息子。

嫁入り以来、

食事時、頻繁に席を立つのは当たり前だ。






彼女は声が大きい。
家の裏手に川が流れていたのと
夫が昔、中耳炎を患って耳が遠かったせいで
自然と大きくなった。
半径100メートルくらいなら余裕で届く。
彼女がどこにいるのか、家族はすぐわかる。


歌も大好き。
カラオケ倶楽部に所属して、よくカラオケ大会に出ていた。



今はダンスを教わるのが楽しい。
2回、11時間半のレッスン。
生徒が女性ばかりなので、彼女は男役。



旅行も好きだ。
海外はハワイと韓国に行った。
国内は北海道・九州・沖縄など。
軽井沢に一泊旅行したのが一番良かった。



それからサスペンスドラマが好き。
事件を明かしていくのが面白い。
涙もろくて、ドラマを見ながらよく泣いている。




そんなスーパーウーマンとは・・・




それは、私の祖母(齢75)である。







【編集後記】

祖母は身近な存在過ぎて、今まであまり意識したことがありませんでした。
今回の岐阜滞在で、ふと「うちのおばあちゃんは凄いよな」と考え始めたら、
祖母は「スーパーウーマン」だなあという思いが沸いてきて、
祖母の一生を書き留めないと勿体無い気がして、文章にしてみました。
でも、上手く書けませんね(・・;)


こういうことを書くのは初めてだし、
今までにこういう思いを祖母に伝えたことはありません。

家族の前だと強がってしまって、
祖父が亡くなった時も家族の前で泣かなかったくらいですから。


可愛くない孫(娘)なんです(-。-;)




これを書くに当たって

改めて祖母に話を聞いてみたら
なんだか自分と共通点が多くて驚きました。


家族ってやっぱり知らない間に
影響を与え合っているものなんですね。



こういう素晴らしい生き様を見せてくれる人が
身近にいるということ。
そしてそれに自分が気付けたこと。
恵まれているなあと思いました。