●日本語●
◯題名◯
アンの青春
◯翻訳者◯
村岡花子
◯出版社◯
新潮文庫
◯ISBN◯
4-10-211302-9 C0197

◆英語◆
◇題名◇
Anne of Avonlea
◇作者◇
L. M. Montgimery
◇出版社◇
Sweet Cherry Publishing Limited
◇ISBN◇
978-1-78226-444-6

■スペイン語■
□題名□
Ana, la de Avonlea
□翻訳者□
Elena Casares Landauro
□出版社□
Ediciones El Toromítico, S.L.
◇ISBN◇
978-84-15943-15-0

◆The Avonlea Village Improvement Society (the A.V.I.S.)
◆La Sociedad de Mejora de Avonlea (la S.M.A.)


Part 3 (Chapter 17 - 24)
17.
【日】待ちあぐねた日
【英】A Chapter of Accidents
【墨】Un capítulo de accidentes 
【英】
読んだ日⇒2023年9月27日
感想⇒英語の方は、スペイン語を読んだあと、駆け抜けるように音読したのですが、デイビーに少し同情しました。人に迷惑をかける失敗って傷つくんですよね。良い子にしようと努力してたのがいじらしかった。

あと、最後の部分のマリラとアンの噛み合ってんだか噛み合ってないんだかよく分からない会話も楽しく読めました。

【墨】
読んだ日⇒2023年9月27日
感想⇒ 本人たちにはどうしようもない不幸が数珠繋ぎのように起こった日でした。アナ、ダイアナ、マリラが朝早くから部屋を花で飾り、料理をし、アラン夫人と旦那様、そしてステイシー先生も読んで、デイビーには大人しくするよう言いふくめ、準備は万端だったのに、デイビーはケーキをダメにし、客人は来ず(全て終わったあと、郵便局へ行ったら謝罪の手紙が来ていた)、さらにデイビーがバリーおばさんの壺を壊す、という。楽しくなる日が長く終わった日でした。

それをここまで詳細に記すモンゴメリ先生がすごいです。もうね、引用したいと思う場所もないんですよ。可哀想すぎて。。。

この章の内容とは関係ないですが、花の名前が恐ろしいほど出てくるので、単語の勉強になります。

18.
【日】トーリー街道の冒険
【英】An Adventure on the Tory Road
【墨】Una aventura en el camino Tory 
※Tory: トーリー党の、トーリー党員の、保守的な(17-19世紀英国の)トーリー党員、保守主義者
【英】
読んだ日⇒ 2023年9月29日
感想⇒(スペイン語を先に読みました。)
スペイン語と英語、下記の引用部分がちょっと違う!しかも英語で読むと、モンゴメリさんから読者へのメッセージ感が強い!モンゴメリさんに会えた気がしてとっても嬉しいです。
Both girls laughed over the old memory - concerning which, if any of my readers are ignorant and curious, I must refer them to Anne’s earlier history.(引用)

【墨】
読んだ日⇒2023年9月29日
感想⇒モンゴメリさんの時代から、『この話に興味があるなら前作を読んでね』が使われているとは!日本語版も確認したら、日本語版でも書いてありました。日本語版は前作を読まなくてもダイアナとアンが何を思い出して笑っているのか分かるように訳されていました。小さい頃は気にしてなかったんですね。面白いなー。
Ambas muchachas se rieron con el viejo recuerdo, que si alguno de lis lectores no conoce y es curioso, puede descubrir en Ana, la de Tejas Verdes.(引用)

19.
【日】幸福な日々
【英】Just a Happy Day
【墨】Simplemente un día feliz 
【英】
読んだ日⇒2023年10月2日
感想⇒(スペイン語を先に読んでいます。)
面白いな、と思ったのは、夕暮れにギルバートと会った時に、ギルバートの成長にはっとしたアンが、同様に自分も成長していることに全く考えつかないこと。

あと、もう一つ、不思議に思ったのが、デイビーが寝るのが早いのか、アン(あとギルバート)が散歩に出る時間が遅いのか、どっちなんだろう?

最後のアンとマリラの会話、とっても短いけれど、リンド夫人の旦那様が心配になり不安になります。ただ、最後のマリラのセリフの優しさに救われます。マリラ、本当に柔らかくなりましたよね。

【墨】
読んだ日⇒2023年10月2日
感想⇒アンの半日を丁寧に描いた章です。ポールに会うときは先生かつ心の友、デイビーを寝かしつける時はお姉さん、夕暮れにギルバートに偶然会い散歩する時は子どものアン、散歩の後マリラとポーチ(外階段?)で話す時は成長してマリラとグリーンゲイブルズで生活するアン。
自分の人生にちゃんと向き合えるアンにずっと憧れ続けています。美しいアボンリーの描写(完全には読み取れていないけど)にも癒されます。

20.
【日】思いがけない客
【英】The Way It Often Happens
【墨】La forma en que sucede a menudo 
【英】
読んだ日⇒2023年10月5日
感想⇒面白すぎる話でした。短くすごいスピードで進む話で、テンポがとてもよい章だと思います。私の好きな所はこちら!読んでいて声出して笑ってしまった。
(アンの鼻について)“What is the matter with it?” asked Diana, curiosity overcoming delicacy.(引用)

【墨】
読んだ日⇒2023年10月5日
感想⇒マリラが出かけてしまい、双子もいない、アンひとりの休日に、アンは予定を目一杯入れていました。忙しく動いている時に、そばかすを薄くするローションを作ったのに塗り忘れていた事に気がつき、暗い部屋の中で手探りでローションを鼻に塗り、働き続けます。マットレスの羽毛の入れ替えが終わった時、事前の連絡なしにプリシラと作家の叔母とその友人(お金持ち)が訪ねてきました。古い服を着て、一日中仕事をやり通し、ご飯の準備も何もできていないアン。憧れの作家や友人のために、気持ちを入れ替えお客様のおもてなしをするのですが、皆んなアンの顔を見て変な表情を見せるのです。

って話ですね。これを機に美しさのための努力の仕方を見直すアン。最後の方って、今美白、メイク、ダイエット!な私には耳が痛いところでした。汗

気持ちよく、何かをひん曲げずに美しくある、そんな美しい人間であるよう考えて行動しているつもりではあります。動物実験をしている、ヘアケア、メイク、スキンケア商品は使わない、とか。美しいの後ろに動物たちの犠牲があって欲しくないから。自分にできる事は、今後もやろうと思います。

21.
【日】ミス・ラベンダー
【英】Sweet Miss Lavendar
【墨】La dulce señorita Lavendar
【英】
読んだ日⇒2023年10月7日
感想⇒数日前に急に涼しくなってからとーーーっても眠い🥱朝から昼間夕方も夜まで眠いんです。
夏の終わりに力を失くしていた食欲がにわかに力を取り戻してきました。お腹は空かないのに口寂しい。これが秋の力なのでしょうか。

何が言いたいかというと、情景描写を読むのが辛かった🤣

引用は、ダイアナの素敵な考え方。
I think people make their name nicer or ugly just by what they are themselves.(引用)
【墨】
読んだ日⇒2023年10月7日
感想⇒
アンとダイアナって本当に素敵な女の子に育っていますよね。自分でできることは自分でやる、自分がするべき事もしっかり学ぶ、って教育がされているし、素晴らしいなぁ。
Creo que la gente hace bonitos o feos sus nombres justamente por cómo son ellos mismos.(引用)

22.
【日】お茶のひととき
【英】Odds and Ends
【墨】Retazos 
【英】
読んだ日⇒2023年10月10日
感想⇒
◆ odds: (優劣•善し悪しの)差;優勢、勝ち目;(競技で弱者に与える)有利な条件、ハンディキャップ、見込み、可能性、公算
◇ odds and ends (英略式 sóds) : [複数扱い]半端物、がらくた、残り物

トーマスさんが体調を崩してから、リンド夫人の肉声が全く出ないんですよ。リンド夫人がどれほど意気消沈され、心配されているかが伝わり悲しくなります。(この先を知っているから特に)全く喋らせないことで、悲しさを生むって、モンゴメリさんのキャラクターって本当に読む側の心にしっかり根を張る人たちが多いよなって思います。登場してなくても、存在感があるのです。

I don’t fancy somehow that she has changed a great deal.(引用)
Fancyを動詞として使うって、映画だと”Fancy me!”とか聞いたことある(気がする)のですが、改めて辞書で調べると、例文がたくさんあって読むの楽しかったです。
◇I cannot fancy a life without TV.
◇”Will she pass the exam?” “I fancy so.”
◇She fancies herself as an actress.
◇Fancy meeting you here!
◇(Do you) fancy some coffee?

【墨】
読んだ日⇒2023年10月10日
感想⇒
◆retazo: 端切れ、裁ちくず、(話•文章などの)断片、一部
◇Una obra hecha de retazos : 寄せ集めの作品

音読している側としては、天の声が延々と状況説明する流れより、キャラクターの会話で進んでいく方が、喜怒哀楽があるから読んでいて楽しいです。うっとりするような美しい景色や人間の機微は天の声の方が素敵なんですが、いかんせん、外国語の理解力不足が原因で、まだまだ素晴らしさより電子辞書を引く面倒さが勝ってしまうので凝視大あくび

23.
【日】ミス・ラベンダーのロマンス
【英】Miss. Lavendar’s Romance
【墨】El romance de la señora Lavendar 
【英】
読んだ日⇒2023年10月17日
感想⇒ポールとラベンダーが出会った。ポールの底なしの共感力と理解力と言語化能力にいつも驚く。常日頃から、心の中だけでなく、声に出して、自分の考えを確認し続けてるんだろうな。ポールとラベンダーについて読むのが楽しみです。
*pay(make) a visit to X = pay(make) X a visit
<人・場所>を訪問する、訪ねる、見物する(対象が人の場合はtoではなくon、対象が場所の場合toの代わりにat/inとなることも)
Anne had paid many a visit to Eco Lodge since that October day.(引用)
次のラベンダーさんのセリフ、すごく好き照れ
But, Anne, a broken heart in real life isn’t half as dreadful as it is in books. (中略)It takes spells of aching and gives you a sleepless night now and then, but between times it lets you enjoy life and dreams and echos and peanut candy as if there were nothing the matter with it.(引用)

【墨】
読んだ日⇒2023年10月17日
感想⇒放送大学の授業が始まったり、すべき事が多い用事が重なったりで1週間音読できず。音読力と読解力が後退したのを感じる。特に音読。キャラクターがよそよそしくて、舌が回らない。今まで頑張って読んでた自分、ごめん。

24.
【日】予言者エイブおじさん
【英】A Prophet in His Own Country 
【墨】Un profeta en su tierra 
【英】
読んだ日⇒2023年10月19日
感想⇒
赤毛のアン2冊目が終わりに向かっています。先は長いけど、長編の本の終わりに向かうと達成感と寂しさがある。時に赤毛のアンは各本で確実に時間が流れていき、キャラクターが年をとっていくから、この本の幼い無邪気なアンには次巻では会えないから。

好きなセリフ。前向きでアンらしくて、好きです。
“That is one good thing about this world- there are always sure to be more springs.”(引用)
【墨】
読んだ日⇒2023年10月19日
感想⇒ジンジャー。別に好きでも嫌いでもない脇役ジンジャー。でもモンゴメリさんの書き方のせいか、歳のせいか、私も犬がいるせいか、泣いた。
デイビーとドーラがもらった庭の一画、農業系の単語がたくさん出てきて嬉しかった。

アナの最後のセリフが爽やかで美しくて、好き。
Esa es una de las cosas buenas de ese mundo…uno siempre está seguro de que habrá más primaveras.(引用)



※スペイン語版は、出版社にこだわりました。インタースペインで在庫がなく取り寄せいただけなかった分をAmazonスペインで購入しました。