ザックに私の登山靴をしまったしんさん


今度は、自分のザックを
前にして、私をおんぶしておりるという。


『ハイ』と背中を向けられ


『いいよいいよいいよ!
そんなの しんさんが心配!!!』

そうです、
しんさんは病みあがりで、
4月に吐血して入院しとったんです


その、リハビリのための登山やったのに


私をおぶってなんて、、、、

(><)あかんあかん


『じゃぁ、車に先にザック置いてきて
私、ここで待ってるから』


(公園までは 200~300mですが
そこから 車までは、道路をさらに歩きます)



しんさんは
『いいから、(背中に)乗れ』と言いはります


ここに私を置いては行けんと
(T-T)



ほんま重たいのに
ごめんやで、と思いながら


おぶさろうとしたら


突然 ものすごい吐き気 ムカムカ


『ちょっと待って、気分悪い
あかん、めちゃ気分悪い。吐きそう』


『骨が折れたりした時は
よくなることや』としんさん。



あとで 調べてみましたら


骨折すると痛みが起こることで、
交感神経が刺激されることにより
迷走神経反射というものが起こります。
交感神経が活発になると
血管が収縮してしまい
一時的に高血圧になります。
そのため心拍数などが上がることで
呼吸も増えて脳虚血の状態になり、
吐き気が起こるのが原因と考えられます。



と 書いてありました。


私は 冷静なようでしたが
おそらく 軽いショック状態にも
なっていたと思います。




まさか自分が
まさか山で
まさかこんな些細なことで
まさか、まさか、まさか、まさか、
頭がいっぱいです。



吐き気がおさまって
やっと おぶってもらおうとしたら



地面にお尻をついて座った状態から
片足で立ち上がるって、

そーとー チカラがいります



しんさんの手を借りて
立ち上がって、
おぶさろうとしたら


今度は 折れてない方の
左足の 大腿四頭筋が ピクピクピクピク!


ぎゃー!太ももが 攣りました!!!!


太ももが攣ったなんてはじめてで
あまりの痛さに 息が止まるほど。

( ; ; )


『待って、待って、今度は足が
足が、
太ももが痙攣しとる』




しばらくして、おさまり

ようやくしんさんの背中によいしょ。


緩やかとはいえ、下り坂
自分のザックを前に抱えているので
しんさんは足元がよく見えません。


『ごめんね。ごめんね。
大丈夫? 大丈夫?』


しんさんが、倒れてしまわないか
それが心配でした。(T-T)


(体重49キロ + ザックが2キロくらい)


一歩、二歩、進むのに時間がかかります。


『私、自分で いけるよ
片足ついてお尻で いけば(尻セード)
行けると思う』



と言ったのですが

しんさんは、

『ええから、しっかりおぶさっとけ!』

と、がんこです。




しかし
途中ですこーし
下り(斜面)がでてきました


しんさんが、私をおぶったまま
足をずるっと滑らせ
2人して尻もち。



『あぶない!!』


下を見ると 少し傾斜のある
登山道が 距離にして20mほど
続いていました




『しんさん、ここからあの下(平坦なとこ)までは
私 お尻でおりて行くから!
大丈夫やから』


と お尻をついて 片足で歩を進めながら
ザックが地面について
土をこする音が
ガリガリザリザリいってましたが

汚れるなんて 気にしてられへん。



平坦なところまで来て
再びしんさんに おんぶ。



『まろんは、 おぶられ方がヘタクソやな!』

『うげー、クビ、首がしまるー』


『もっとしっかり 背中にくっつけ!』



と 言われながら



申し訳ない気持ちでいっぱい。(T-T)
心の中で
ごめん
ごめん
ごめん


とても長い距離に感じました。

しんさんはもっともっと
長く感じたことでしょう。

やっと 公園に つきました。



『ここで待ってるから』



と、しんさんは
私を下ろして
鹿嶋神社の駐車場へ車を取りに


私を座らせた公園の場所から
鹿嶋神社の駐車場まで 歩いて10分くらい



しんさんが、車を取りに行ってる間


私は 冷静に
病院探さんと!と思い



そうや!
兵庫県の防災ネットで
今週の当直医の
メールが来てた!と思い出し
メールを確認。


整形外科は 稲美町の病院があったけど

他に 知ってる病院とか、もう少し近い病院とかないんかな?と


ザックから
地図とペンを出して
地図の裏をメモ代わりに


119に電話。


『はい、119番です、どうされました?』


『骨折してると思うんですが…』

『救急車呼びますか?』


『いえ、今日の救急病院を教えてほしいです』


『じゃあ、消防署の番号言いますから
○○○-○○○-○○○○に電話して
聞いてくださいね』


『ありがとうございます』


ーー消防署に電話ーー


『骨折してるようなんですが、
診てもらえる病院を教えてください』



3ヶ所ほど 教えてもらい
その中に
防災ネットで来ていた
稲美町の整形外科も入っていました。


とりあえず 知っている病院から
先に電話をかけ

断られ


断られ


断られ


最後にやっぱり 稲美町の整形外科



当直医だからか


『いいですよ、来てください』


と快い返事。


『30分くらいかかると思いますが
行きますのでよろしくお願いします』



しんさんの 車に乗って
病院へ。



足を見た先生
すぐ、レントゲン。




診察室に入ると

『うーん、骨折やな。
三ヶ所、いゃ、二ヶ所かな、こことここ。』



素人の目で見てもあきらかに
骨折していることがわかりました。




先生は
『手術したほうが、いいかどうか
判断しかねるから
紹介状書くから ◯◯病院に明日行ける?』


『ハイ』




その 紹介してもらった病院は
しんさんが、先月 救急車で
運ばれた病院でした。



なんと言うことでしょうか。


整形外科で、松葉杖を貸していただき
シーネという固定具で固定してもらい

その日は 一旦 帰宅しました。


激しい痛みとの闘いでした。






あー
明日から仕事やったのに
期初で、上司の異動があり
仕事てんこもりやったのに

どうしよう。。。。。

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