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夏休み中、
母が一人暮らししてるアパートに
息子と泊まりに行ってきました。
年に数回、長い休みに泊まりに行くんだけど
家事を休めるのはこの時だけなので
娘に戻ってゴロゴロ、グダグダ・・・（笑）
息子はおばあちゃんと
卓球で対戦
でもね、母の家に
ちょくちょく遊びに行けるようになったのは
実は数年前に
ショッキングな出来事があったから。
もともとうちの母は
群馬に住んでいて。
父と二人で切り盛りしていた
小さな焼きそばやさんを
父亡き後、ひとりでやっていたの。
それが数年前
その店が深夜
火事になってね。
全焼しちゃった。
幸いお店と自宅は別で
母と母の住んでた家は無事。
日雇いで来てもらっていたアルバイトの人が
近所に住んでて騒ぎを知り
夜中に電話が来たんだって。
いたずら目的だろうという見解で
結局犯人は見つからず、、
お店はホームセンターの駐車場の
ど真ん中にポツンとあって
ホームセンターに燃え移ることもなく
うちの店だけそっくり丸焼けし
犯人が分からないので
賠償請求は出来なかったけど
こちらも借りていた店舗の
賠償の必要がなくなり
プラスマイナスゼロ、で終わったのが
不幸中の幸いだけど
母は突然仕事が亡くなり
相談できる相手もなく
途方に暮れていたようで。
わたしは息子が６か月の頃で
育児で大変だろうと察した母は
１０日ほど一人で悩んだのち
私に電話をかけてきた。
わたしもすっかり腰を抜かして
いったいどうすれば良いのかわからず
途方に暮れてしまったけど
一人っ子のわたしは
私が何とかしなければ！と
あらゆることを調べて
何か公の制度があるのか
いったい何から手をつければ良いのか
乳飲み子を連れて区役所にも出かけ
授乳ケープで授乳しながら相談したな。
結局いろいろ話して
最後に出した結論は
群馬を離れて
私の近くに来ること。
母の地元ではないけれど
長く住んだ群馬を離れるのは
それなりに勇気が必要だっただろう。
一緒に住むことも考えたけど
家の作りや諸事情、
旦那や母との話し合いから
同居は無理だと判断して
私だってその決断が
良いのかどうか分からないまま
とにかく母が住める場所を、と
アパート探しをした。
そのときに見つけたアパートが
今の母の家。
来た当初は引きこもって
わたしもとても心配したけど
いまは老人会に入ったり
友達も出来て
いろんな人から電話がかかってきて
楽しそうに暮らしてる。
何より
良かったと思ってるのは
たった一人の孫に
ちょくちょく会えること。
わたしも息子も一人っ子だから
孫はこの子しかいないからね。
やきそば屋さんは
常連客がついているからと
真面目な母はほとんど休まずに
店を開けていたので・・・
出産のときでさえ
「来なくて大丈夫だよ」といって
出産の報告も電話でしたぐらいだったから
群馬にいたら
年に１～２度しか会えなかったと思う。
赤ちゃんのときから会ってるので
息子はすっかり
おばあちゃんになついて
ばあちゃんの戦時中の武勇伝を
ゲタゲタ笑いながら聞いている。
そして私自身も
息子が乳児期に
母が越してきたので
留守を頼んだり
子守を手伝ってもらったり
すごく助けられた。
そんな生活が出来ているのは
あの火事があったから。
あの店は
お父さんが作ったんだから
お店がある限り
続ける、って言ってたから
燃えてしまわなければ
母は今でも炎天下の中
室温５０度のプレハブで
焼きそばを焼いてただろうな。
だからこそ
燃えてしまって
ふんぎりがついたのだと思う。
あまりに突然で
突拍子もない出来事だったので
当時はスピリチュアルなんて
信じてなかったけど
もしかしたら父が母を見兼ねて
火事にしちゃったのでは？と
思ったものだわ。
そんな出来事を通じて
そのときはものすごく
ショッキングな出来事でも
数年たって振り返ってみれば
ああ、あれのおかげで
今の幸せがあるんだな、と
思えることってあるよなぁ、と実感してます。
わたしたちは
過去を思い出して辛くなるだけじゃなく
過去を活かして
未来を創ることができる。
過去の事実は変えられないけど
過去の「意味づけ」は変えられる
そういう意味で
過去は変えられる
と思ってます。
昔あった辛いことも
もしかしたら今のあなたが
成長するための禍だったのかもしれないね。
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