体癖と五臓の関係③ 泌尿器型と腎虚 | 癒快堂・ヒーリングセンター

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捻れ体癖と腎虚

 

 今回取り上げる7種・8種の捻じれ体癖(泌尿器型)と腎虚は、前回の3種・4種の左右体癖(消化器型)と脾虚の関係性と同様、そのまま同じ器官・臓腑を指しているので、まだ関係性が強く分かり易そうですが、大いに違う点もあり混乱します。

 

 腎虚も泌尿器型も共通して、むくみ、腰痛、頻尿などといった特徴があります。が大きな違いとして泌尿器型捻れ体質の勝負にこだわるという点が、腎虚にはないように思われます。野口晴哉は泌尿器型捻れ体質の一番の特徴は、闘争的だと著書『体癖』にも書かれています。

 

 私は7種メイン3種サブの体癖です。7種捻れ体癖的だと思うのは、この歳になってもまだ、伝統太極拳に入門し本気で打ち込んいます。推手(対人練習)では絶対に負けまいと思って先生や先輩と練習しています。子供のころは超反抗期で、友達みな不良みたいな感じでした。サラリーマン生活では、勝負で負けたくないせいか、人と同じ土俵には立たないようにした為、常に一匹オオカミ的な立ち位置にいました。(会社組織に適応できないせいも)ついでですが7種は勝とうとして8種な負けまいとすると言われます。

 7・8種の「ねじれ体質」に共通するのは、緊張感がないと元気がでないことです。

 

『骨盤にきく』片山洋次郎著

 あと目の前に目標がないと、だらけて何もする気が起きません。常に熱中する対象がないと腑抜け状態です。熱中できる事を見つけると、思いっきり突っ走っていきます。(腎虚で長続きしませんが)また締め切りが目前までこないとエンジンがかかりません。締め切り間際の集中力だけは、結構あり頑張れる気がします。

 

 何らかの対象がなく勝負という緊張感がないとダメなようです。自分の心中に設定した目標や、ライバルや、外敵、興味ある事などの対象があり緊張感が生じると、ガゼン元気になります。昔、仙台で震災にあった時など、非常事態に際して、とても活き活きと活動していた記憶があります。被災直後の避難所生活は楽しかったと言って顰蹙を買いました。いずれにせよ自分自身を効率的に操るには、常に対象を設定しておくと元気が出て良いように思います。

 

 一方、自分が腎虚的だなぁと思うのは、かなりの頻尿で小便の回数が極めて多いです。仕事の過労がたたって急性前立腺炎で入院したことも過去ありました。最近は老化で耳が少し遠くなった気がします。また私はとても飽き性な性格で、一つのことを根気強く長く続けることが出来ません。次から次へと他事に手を出していきますので、何一つモノに出来ず、沢山のイッチョ噛みのみの技能・知識が生まれます。(野口整体もイッチョ噛みのうちの一つで何度も熱中し、何度も諦めました)

 

 これらの私自身の捻れ7種体癖と腎虚の2つの側面がどのように結びつくのかと考えると、捻れとは捻じって強くなっているということなので、ある対象に向かって集中して、捻じって緊張している時にはめっぽう強くエネルギッシュになっています。が、いったん対象への集中がとぎれると、捻じりが弱まり弛緩して弱弱しく腑抜けなってしまうようなイメージが現れます。

 

 ということは、私は対象に、興味や楽しみを常に見出して捻じっておかないと弱っちいダメダメな感じになりやすいのかもしれません。対象の明確化と楽しむことで、元気に生きたいと思いました。そこに勝負の要素を絡めるとさらに元気になりそうです。

 

 泌尿器型や腎虚は自分自身のことなので、かなり主観的になってしまいました。体癖(7種捻れ)や体質(腎虚陰虚熱証)は、自分自身をよく知る手がかりとなります。これらを上手に活用して身心の健康に役立てることが大切だと思います。(言い訳ですが)