指つかみ経筋ストレッチ | 癒快堂・ヒーリングセンター

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 前回は経絡ストレッチについて書きました。経絡ストレッチは、自分で体を動かしてみて、伸びにくい動きを知ることで、今の自分に最適なストレッチを選択することができます。上半身と下半身/前面と側面と後面の6分割のエリアに分けて身体を捉え、伸びにくい箇所に対して選択的にストレッチをします。自分の伸びにくいエリアで、自分の知っていて、痛みなど伴わないストレッチを自由に使用します。

 今回の指つかみ経筋ストレッチは、経絡の走行にしたがっている筋肉=経筋をターゲットにします。12本の経筋をターゲットにしますので、全部で上半身6本、下半身6本の合計12種類しかありません。

 

 

 手足末端の指をつかんで、伸ばすことにより、つかんでいる指の延長線上の経筋全体を刺激することを目指します。もともとは、富田満夫『経筋治療』という本のなかにある動診のやり方です。どこの経絡を治療するべきかの他動的な検査方法です。これをそのまま使って、しっかり自分の指で対象となる指趾をつかんで伸ばすことで、経筋のストレッチ運動となります。

 痛みの解消の為、経筋を伸張して気血の巡りを良くしてバランスを整える為だけではなく、経絡の存在自体を感じられるようになる為のトレーニングになるのではと期待しています。

 

 

 実際のやり方としては、例えば、手の太陰肺経では、親指を反対の手でしっかりと根本まで握ります。掌を上向きを基本姿勢にして、伸展は背屈、内転は小指側へ引っ張って伸ばします。手の前面・内側の肺経ラインが伸びて刺激されるのを感じることが出来ます。

 足は少しやりにくいですが、足の太陰脾経なら椅子に座って、刺激する側の足を坐面に引き上げて同側の手で1趾を小指側に引っ張って伸ばします。足の前面・内側の脾経ラインが伸びて刺激されます。

 経筋の流れは指趾末端部から体幹へと向かうラインです。指趾を握って伸ばすことで、末端から刺激することになるので、経筋のライン全体に影響を及ぼせるのではないかと思われます。