6月 映画『TAR』 | 独身アラフォーの実家ぐらし。

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『TAR』@伏見ミリオン座



恐ろしいほど難解な映画

観終わった後なんて


ぽかーん。。。


でしたからね

意味不明すぎて。



学生時代の趣味は映画でしたし

結構映画は見慣れていると

自負していたのですが

映画理解度10%未満。


久しぶりだぜ、

こんなに置いてきぼりにされたの状態でした。


ハッピーエンドなのか

バッドエンドなのかすらも

わからなかったですからね。

ラストも意味不明すぎて衝撃。

いきなりどうしたんだ!おい!ってなった。



気になったシーン達を反芻しました。

あのセリフの意味は?

あのシーンは何のためにあったのか?

あの人は何のために登場したのか?

なぜあのシーンが必要だったのか?

そもそもあのシーンの役割は?

なぜTARはあんなことを言ったのか?

あの表情の意味は?

※後ほど書きますがケイトブランシェットの

大ファンなんですね私。



回収できなかった数々の伏線達。

起承転結の『起』ばかりのシーンの羅列に思えたが、重要なことをいくつも見落としている。

なぜか見落としていることがわかるんです。


あー気になって仕方がないよう。

こんな映画始めて。





そして決めました。

よし、もう一度観よう。



****

2回目を観てやっとこの映画の

言いたかったことがわかった気がしました。

それでも理解度70%


一言で表すと

まるで村上春樹の作品のような

映画でした。



ストーリ自体は

天才指揮者の栄光と破滅といった

単純な内容なんです。



でも。

シーン自体がメタファーというか

ストーリー内で起こる事柄もメタファー

主人公を含め人物もメタファー


メタファーであるということを理解しないと

ストーリーに全くついていけません。



このシーンは何を表しているのか?


この人物の属性は?


そして全ての事象に二面性が含まれるので

話をややこしくなります。

善とか悪とか単純な話わではありません。


SNSによって

正義や信念が

本人の意図せぬ方向へ歪められたり

逆も然り。

SNSで不正が暴かれたり。



ややこしさ自体が

人間と社会をめぐる

現代の風潮を表しているというか。

奥深すぎです。



観た人の

特に年齢と価値観によって

解釈が大いに違ってくる映画であると

強く思います。



20代の人と私 や

シニアの人と私 では

感想が180度異なるだろうなと。



間違いなく

私がここ10年で観た映画のなかで

No.1作品でした。


※観終わった後

どっと疲れる映画なのでご注意。





そして書いた文章を読み返してしてみて‥

難解な内容であったことを

ネタバレしないように書いたため

さらに意味がわからなくなっており

笑ってしまう。




***

後で削除するかもしれませんが

端的な感想は下記に尽きます。

これ以上でも以下でもありません。


この映画を見終わって一番に思ったのが

ジャニーズ事務所の話です。

権力者ってどいつもこいつも‥

TARなのかジャニーさんなのかの違いで

やっていること権力の構図は同じです。

愚かな者が権力をもつと

たくさんの人を不幸にする。




****

ところで私、ケイト・ブランシェットの

大ファンなんですね。




なんて美しいのだろうか。

溢れる気品と知性。



近づきたくて

お揃いのバッグを買いましたからね。