4月に映画を3本見ました。
映画館で落ち着いて映画を観る時間って
いいですよね。
映画館でしか感じられない余韻が
確かにある気がします。
さて、3本とも面白かったです。
そして見終わった後
もれなく
悲しくなったんですね。
余韻ではなく
ひたすら悲しくなりました。
『パリタクシー』
パリのタクシー運転手のシャルル。
一日18時間タクシーに乗って働いているのに貧困からぬけだせない。愛する家族のために働いているはずなのに長時間労働のせいでその家族との時間も取れない。しかも次、切符を切られたら免停という崖っぷちぶり。兄弟に借金もしています。
そのシャルルが乗せたのが92歳のマダム。マダムは今夜から老人ホームに入所するというまさに終活中。
マダムがタクシーに乗り込み、シャルルに『ちょっと寄り道をしてくれない?』とお願いをしてストーリーが展開します。マダムの人生をパリの美しい景観とともに振り返ります。マダムは愛に生き、女性の人権のために戦い、壮絶な過去を背負った人でした。
マダムが本当に素敵なんですよ。
茶目っけにあふれてて、全てを赦すような懐の広さを感じます。マダムを演じた女優さんも同じ92歳だったとか。とにかく目でモノを言うような圧巻の演技です。
私が目指しているチャーミングという言葉がぴったり。人間の深みを感じる。
マダムは1人の男性を愛することに全てをかけた人。
愛のために波瀾万丈な人生になり
愛のために搾取され、
愛するものを守るために強くならざるを得なかった。
そんな人生、羨ましいです。
私も全力で誰かを愛したいです。
子供は出来なくとも
愛する人と結婚したいと未だに思ってます。
今からできるでしょうか。
愛のない人生って
なんて味気ないのだろうと
人生の最後に振り返る意味すらないような
人生を私は送っているなと
悲しくなりましたよ。
『名探偵コナン 黒鉄の魚影』
私は10年ぶりのコナン君との再会でした。
漫画は50巻くらいで離脱
映画は初めて見ました。
シリーズ最高傑作という評判通りの面白さでした。
めちゃくちゃ面白かったです。
内容については割愛しますが、
舞台は海、しかも海中(深海)なんですね。
去年の夏、沖縄で初めて海に潜ったことを思い出しました。
海で初めて呼吸をしたあの感じ、鮮明に覚えています。
水深だと地上よりも衝撃が緩くなるとか
音の伝わり方が早いとか
対象が実際よりも大きく見える
だから実際よりも近く見えるとか。
体感したなぁ。。。
静かで不思議な海の世界。
海の世界は地上と何もかもが違う。
そんな海の中を博士の発明品で縦横無尽に動き回るコナン君や哀ちゃんや黒づくめの奴ら達。
***
エンディングがスピッツだったんですね。
デビュー当時を彷彿させるような
懐かしい曲調で
40歳の私には刺さりました。
江戸川コナン君、かっこよかったです。
私にもし子供がいたらなぁ
こんな生意気な子供もかわいいなぁ。
40歳で彼氏もいないのに
まだ子供が欲しいという願望を持ってたのか私。
‥
もう叶うことがない未来に
しばらく悲しくなりました。
『シャイロックの子供たち』
こちらも説明不要な池井戸作品。
阿部サダオさんが好きなんですよ、とても。
登場人物が多く、その人物の背景もしっかり設定されており見応えがあります。
数々の伏線、そして伏線の回収。
とても面白かったです。
「シャイロック」はシェークスピア戯曲の「ベニスの商人」に登場する強欲な金貸しの名前、だそうです。
「金は返せばいいってもんじゃない」
この台詞ほど、この映画を表すのにふさわしものはない。この台詞が秀逸だと思いました。
舞台は池井戸作品お馴染みの東京第一銀行。
どの行員も家族への思い、人間的な道徳、仕事へのプレッシャーを抱えながらながら働いています。
ラストはいつも通り(若干違うと言えば違うが)の勧善懲悪、倍返しでスカッとしました。
私は何のために働いているのだろう
私は何のために生きているのだろう
喜びを分かち合う家族がいない
だから仕事もやりがいがないのかな
※仕事のやりがいがないのは完全に自分のせい
また悲しくなりました。
いちいち悲しくなった映画3本ですが
結婚したい
結婚できないのであれば
せめて仕事を充実させたい
という自分の気持ちを再認識しました。
GW明けから1ヶ月ほど仕事が
忙しくなりそうです。
まずは全力で乗り切ります。
子供のいる人生は無理でも
結婚はできるかもしれないですし、
そろそろ何か行動したい思います。