『病む女はなぜ村上春樹を読むか』
という本を読みました。
私は村上春樹の大大大大ファンです。
全ての作家の中で
村上春樹が一番好きです。
読んだ後の余韻が半端ない。
音楽ではレディオヘッドが一番好きです。
村上春樹とレディオヘッドは
私の中で長い間、不動のNO1です。
村上春樹の文章の世界と
レディオヘッドの音楽の世界は
絶対に繋がっていると思います。
余韻というか浮遊感というか透明感というか。
しかし私の文章力では
繋がっているということを
言語化できないのでとても残念です。
村上春樹とレディオヘッドの
それぞれの大好きな点を羅列していけば
共通項を言葉で表現できるかもしれない。
なんて楽しそうな作業なんだろう!
時間があるときにやってみようと思います。
◼️激しく納得した文章抜粋
どんな女が村上春樹を好きかというと‥
「春樹を好きな理由はない」と言ったさきの女性には、過去の恋愛で不本意なことがあったらしいが、「それについては、詳しく言えない、墓場まで持っていく」と言う。そういうことは、人によっては、まったく誰にも言わないというのから、親しい友人にだけは言う、というレベル、果ては私のように、普通の人なら墓場まで持っていくだろうようなことを私小説にしてしまう人間までさまざまなレベルがある。
そしておそらく、「墓場まで持っていきたい」と考えるような人に、村上春樹の作品は訴えかけるものがあるのではないかと思うのだ。
この文章につきる!
よく分かってらっしゃる!
私も墓場まで持っていくつもりの経験(恋愛ではありません)があります。心の傷というものでしょうか。傷はこれ以上広がることもなければ、完全に癒えることもないでしょう。この先誰にも話すつもりもありません。
だから村上春樹が好きなのかー。
村上春樹の物語の中核はいつも喪失と再生なんですね。
自分のこういうやるせない気持ちとかも物語の一部となり、読み終えた後の強烈な余韻を形成するのかもしれないと思いました。
