☆江国香織 金米糖の降るところ☆
ちょっと画像が保存された時になぜか横に…ごめんなさい
最近、すごく印象的だった小説
金米糖の降るところ 江国香織さんの本ですね
私は江国さんの小説に出てくる女性像が本当に大好きで、いつになったらこんな女性になれるのだろうと
毎回、江国さんの小説を読む度に思いますね
こちらの話のあらすじ~
ブエノスアイレス近郊、日系人の町で育った佐和子とミカエラの姉妹は少女のころ、恋人を共有することを誓い合った。
姉妹は日本に留学して、佐和子は大学で知り合った達哉と結婚する。
ミカエラはアルゼンチンに戻り、父親のわからない娘、アジェレンを生む。
実は達哉は佐和子が志摩いで共有することを拒んだ唯一の男性だった。
今は地球の反対側に住む姉と妹だったが、佐和子は突然、離婚届を残してアルゼンチンへと旅立つ。
後を追う達哉だったが佐和子には逃避行を共にする若い教え子の田淵がいた。
このお話、理解しにくいけれど、私は正直、すべての登場人物の心情に共感してしまいました。
愛されることが怖い、けど愛されたい佐和子や達哉が好きなミカエラ、同時に佐和子と取られたくないミカエラ、妻子を置いて好きな佐和子と逃避行をしている田淵…
愛というものは必ずしも、矢印が双方を向かず、別々のベクトルを指している…おそらく神様の仕業…
こういうことを思わせる作品
最後の結末は私的に大好きな展開かも~
こんな姉妹が身近にいたら大迷惑ですが、何だかかっこいい気も
江国ワールドにどっぷり浸ることのできる傑作です