☆matureな女たち☆

雨宮塔子さんのmatureな女たちという本を読みましたパリを拠点とするパティシエ・サダハルアオキさんとご結婚され、現在はエッセイストとしてパリで執筆をされる塔子さん
こちらの本では、彼女がパリで出会った魅力的な女性をmatureな女性たちとして、紹介しています
matureとは成熟した、分別ある…という意味を持ちますが、これを女性につける形容詞として使われる形で耳にすると、自分としてはなかなか心が痛い…

matureな女たち10人にスポットをあて、彼女なりに1人1人にネーミングして、短編エッセイを作り上げています
中でも、私が1番好きな作品が『ハンサムな女』というエッセイ
パリで出会った自分を持ち、他人の意見や評価に惑わされないフランス女性のお話。確固たる自分を持っていて、まさにハンサムという言葉がふさわしいと感動してしまいました
男性に使われてきたハンサムという言葉…時代や価値観が変わる中で、クールよりもハンサムな方がより洗練されていて、時代にあった誉め言葉なのかもって勝手に考えてしまいました



何よりこの本を書いている塔子さんはお子さん2人をパリという異国の地で育て、旦那様はパリと日本を行き来し、不在がちという生活を力強く全うしてきたのだから、まさにハンサムという形容詞がふさわしいのかもとしみじみ感じてしまいました
10人の女性、皆さん本当に魅力的
matureを手にするには、あらゆる困難にも冷静に対峙し、女性らしさを失わず、ゆるやかにかつ力強く生きることが大事なんだな～って感じた作品でした