‪先日、公開された記事に対して、「子供を殺めるなんて普通は出来ない。あなたはなぜ加害者を擁護できるんだ?」といった声がたくさん寄せられました。

"子供を殺めるなんて普通は出来ない"というのは当たり前のことですし、もちろん私にも出来ません。しかし、それは私たちが今普通な環境、普通な精神状態にあるが故のまともな思考です。

子供を虐待死させることは、いかなる理由であっても許されるべきではありませんが、殺めてしまう人にも理由があります。彼らが「普通はできない」と仰る通り、逆を言えばこのような事件は、置かれている環境や精神状態が普通ではないからできてしまったことです。もしかしたら、私たちも子供を殺めた人と全く同じ精神状態に追い込まれるような環境や境遇で子育てをしていたら、同様の事件を起こしていたかもしれません。

また、「一番可哀想なのは殺された子供だろ」という意見も多数寄せられましたが、その通りです。1番の被害者が子供なのも当たり前です。しかし、「誰が一番可哀想か」とか「母親を擁護しているのか」といった話を今私たちがするのは本当に無駄なことであり、私が先日の記事で最も伝えたかったこともそんな話ではありません。「直接的な手助けが出来なくても、一人でも多くの方が子育てというものの実情を知り、先入観を疑うことでそこには救われる命がある」ということです。

今この時に私たちが時間を割いてするべきではない議論を持ちかけてきた彼らの願いも、私と同じく"今後、こういった痛ましい事件をなくしていきたい"というところにあるのなら、虐待死を起こさせてしまった原因について考え、今後繰り返さないための策を互いに考えていきたいものです。