みなさん、コンビニの小瓶コーナーって分かりますか?

リポビタンDとかC1000ビタミンレモンとか眠眠打破を置いてるコーナーなんですけど。



私はあのコーナーが大好きで、コンビニへ行くと必ずあのコーナーの前に立って、商品を吟味するんです。


「これめっちゃ美味しそうだな〜!」とか「うわ〜"コラーゲン1000mg配合"って強気に書いてるけど、これは1gってことだから、全然コラーゲン入ってねえな!騙されるとこだったぜ!」とか。


一人でぶつくさ呟いてるんです。もちろん、心の中でね。


私はそんな何気ない時間にささやかな幸せを感じていたんです。あの配信を観るまでは・・・



30代の息子(クソニート)が部屋でニコ生配信をしているところに、突然、カバの本数ほどしか歯のないお母さんが入ってきて、息子にブチギレるという配信。


「働け!この与太野郎が!」「親のスネかじりが風呂の追い焚き使うんじゃねえ!」「さっさと出てけ!クソ野郎!」





とにかくお母さんは息子に終始キレるんです。特に息子の部屋に転がっている、無数の空き瓶やペットボトルを見ると「汚ねぇな!バカ息子が!」と半狂乱になってキレるんです。


そんでね、その部屋に転がっている空き瓶の中から一つ、リポビタンDの瓶を拾って「こんなもん飲むんじゃねえ!!」と息子の頭を叩いたんです。


さすがにやりすぎなんじゃないか?と私は思ったわけですよ。たしかに片付けないのは悪いけど、リポビタンDを飲むこと自体は別に良いでしょ!と。


すると、お母さんが続けてこう叫んだんです。



「働きもしねぇ奴がこんなもの飲む資格ねぇから!これは頑張った人が飲むものだから!」



・・・全くその通りだと思いましたね。

たしかに、リポビタンDはニートが飲んでいいものではないです。しかも、「ファイト一発!」した結果がコイツ(ニート)かと思うと、商品のマイナスプロモーションにもなりかねないと思うんです。



そんな配信を見てから、私の意識は変わりました。小瓶コーナー前での幸せな時間は"シンキングタイム"に変わったのです。


リポビタンDを手に取ると「今日、私は本当に頑張ったのか?」「リポビタンDを飲んで良いほど働いたのか?」「飲む資格があるだろうか?」と自問自答を繰り返してしまいます。


その結果、"片道5分のコンビニまで歩いて来れた時点でまだ体力が残っているので、私にはリポビタンDを飲む資格はない"という答えに必ず行き着いてしまいます。


だから、リポビタンDを平気な顔して飲んでるオッサンを目にすると、「お前、本当に頑張ったのか?」と尋ねてみたくなってしまうのです。