「で、どうしたいの?」

そう言ってしまいたくなることがある。


私はインスタやTwitterに頂いたメッセージやコメントには、全て目を通しているのですが、日々届く相談のほとんどに対して、「で、どうしたいの?」と思っている。


昨夜届いたこの相談もそう。


「美容師になる夢があるんですけど、親にはお金のことも考えたら普通に就職した方がいいって言われて、どうすればいいか悩んでます」


悩む理由は良く分かる。たしかに、一般的な美容師の給料は高いとは言えないし、その上、激務だとも聞きます。だから、親御さんの心配する気持ちも理解できる。


けれど、ここで1番大事なのって、結局は「あなたがどうしたいか?」だと思うんです。


人は何かを諦めようとする時に、言い訳がどんどん浮かんできます。特に、なにかを妥協したり諦めたりする癖が付いている人ほど、言い訳が上手で自分を誤魔化すのが上手い。


例えば、何かを買うのを我慢したり諦める時だってそう。


「今月お金を使いすぎた」

「ちょっと高いな」

「似たようなものを持ってるし」

「年末になればセールになるかもしれないし」


こんな風に何かしらの理由をつけて、人は手に入れたかったものを諦める。 


買い物の場合はそれでいいのかもしれない。けれど、こういった諦めの積み重ねが癖として体に染み付いてしまうと、とても厄介になってくる。


今回だってそう。


「親が反対してる」

「給料が低い」

「忙しい」

「休みがない」

「サラリーマンの方が安定してる」


諦めるには十分な理由。


でも、ここでもう一度だけ思い出して欲しい。

「で、あなたはどうしたいのか?」ってことを。

色々あるのは分かったけど、その結果どうしたいのかを。


"美容師"と"サラリーマン"

どちらの道に進んでも上手くいくとしたら、どちらを選びますか?ってことを。


どちらでも上手くいくのなら、きっとあなたは美容師になるでしょう。でも、「上手くいかないかもしれない...」という可能性を考えた結果、サラリーマンという選択肢も視野に入れているわけですよね。


私はそういうのやめた方がいいと思うんです。


その積み重ねが、"本当はどうしたいのか"を見つける視力を奪っていくから。


この方以外からも、私の元には「親に言われた」とか「周りの人に言われた」という理由で、夢や願いを諦めようか悩んでいる人からメッセージがよく届きます。


たしかに、親や周囲の人から否定的な意見を言われると、妙に納得してしまったり、自分の抱く夢に自信を持てなくなりますよね。


それでも、「自分がどうしたいか」だけは忘れないでほしい。あなたがどうしたいかはあなたにしか分からないし、あなたの夢はあなたにしか叶えられないから。


そして、人の夢を叶わないと決めつける人は、自分が夢を叶えられなかった人だってことも知っておいてほしい。


自分が叶えられなかった夢を、自分以外の人、ましてや自分の身近な人が叶えられるわけない。そう思ってる人が存在します。


こういう人は、あなたの夢が叶った時には「何だかんだあなたなら出来ると思ってた」とか言ってきます。でも、叶わなかった時には「ほらね」「やっぱりね」そう言うだけ。あなたの人生に口出しはするけど、なんの責任も取ってはくれません。


だから、「で、どうしたいのか?」を大切に。


自分の素直な気持ちを見失わないように。


それだけのことが、あなたの大事な人生をあなたらしく、より良いものにしてくれるから。