陰る月に煌めく円舞曲とともに

陰る月に煌めく円舞曲とともに

ドールメインの適当ブログ。
よくゲームしているし、何か作っているし、舞台観るし、武将隊の写真撮ってます。

Amebaでブログを始めよう!
単休ローテ&残業43時間で死んでいる月賭さんです、ドウモ。

おかしい。
この前ドールブログ書くとか言っていた癖に。
まぁそんなこともありますよ、ね?笑

言うまでもありませんが、今回も観劇ブログとなります。
前回も書いたけど、Twitterという140文字で感想とか書けないんですよ!あれが良かったこれも良かった、この繋がりが~とか言い出したらキリがない。
そしてこの閉鎖的な環境。素晴らしい。如何せん、壁打ちで書いていられますので(コメント機能消しているんで)。
一応備忘録感想文ではあるので多生の読みにくさは了承いただきたいところではあります。



そんな前書きどうでもいいんでいざ本題!
今回観劇しましたのは

劇団FIREBALL様主催、


という作品です!!
あらすじは、



世は江戸時代初頭。

麗華は、
徳川将軍家の兵法指南役についた
柳生宗矩が新陰流の一門であった。

新陰流を世に広めるため、
宗矩の命で各地に道場建設の候補地を探して
行脚していたところ、候補地となりそうな、
とある村に行き着く…

牛耳という村長がまとめているその村。
しかし、村人たちの話では、
この村には未だ戦乱の時代の爪痕が多く残り、
幕府の支援もなく村は苦しい状態だというのだ。

滞在するうち、
村になにか腑に落ちないものを感じた麗華は、
江戸から駆けつけてきた花澄と共に、

そっと村の実態を探り始める――

劇団 FIREBALLが贈る!
人が人の想いをつなぐソウル・フル・ファンタジー!

(公式サイトより引用)



というもの。
今本当にゲームやっていて良かったと思ったでしょう。そうなのよ。柳生宗矩とか絶対ゲームやってなかったら詳しくない世界なのよ。
※少なくとも戦国専門歴女である。ちなみに伊達政宗公を最推しと掲げながらも関ヶ原は西軍派という。

まぁ別に知らなくても観ていられますけど!なるほどねーと思えるので知っていて良かった!

なんかもうお察しいただけたかとは思いますが、今回は殺陣です!そう殺陣があるのです!やったー!
お芝居も勿論楽しいのですが、個人的にテンションがあがるのでにこにこです。



と、思っていたらですよ。
まさかの初日と2日目に向けて出した希望休が通らなくて。
本公演、4日間しかないんです。木金土日。土日休めると思ったんですか?無理ですよね?はいー??
販売業たるものやっぱり土日って大事じゃないですか。お休みになんてならないんですよ基本。希望を出さない限り。
シフト表を貰った瞬間わりとがちで涙が出まして。ええええっ。だって3ヶ月連続で推しが舞台にあがると聞いた中でも一番楽しみにしている作品なんですよ。どういうことなんです。

ローテーション切り替わり時の土日だったので責任者に「どうにかしてください」と休みにするか残業時間含む17時にあげるかと希望を出しまして(弊社、まさかの残業時間がシフト上に記載されていて、ここまでの残業にしておけば40時間いかないよねっていうそれです。うわーぶらっくぅ)。
なんとか、そうなんとか希望が通りまして!
土曜日は17時あがり!
日曜日はまさかの休み!
Twitterで騒ぎましたこと大変失礼しました...シフト表貰ってまた別の意味で泣いたわ。

とりあえず休憩時間に爆速で千穐楽ソワレを予約。
予定どおり土曜日17時にあがれたら土曜日ソワレを当日券で観よう計画です。
※ちなみに土曜日観られなかったら千穐楽マチネのチケットを追加で用意してました。



土曜日は17時になった瞬間に責任者に内線いれて「あがっていいですか!?」と全力で聞きましたね。我ながら怖いわ。
ちょうど天気が崩れていたのもあり、またメーカーの人も多く、私の出番無しでまったり新製品のデモを作っていたところだったのでダッシュであがりました。

電車を待ちながらぽちぽちと予約サイトを開き、当日券を...あれ?チケットの種類枠に「当日券」があるので予約できるかと思いきやできないみたいで。
満席御礼説を思って本番前1時間を切っているにも関わらずお席が空いているか聞いてしまいました...本当にご迷惑極まりない申し訳ない...でもありがとうございます...


なんとか開演10分前に到着。
受付で名前を告げるとさっとチケットを用意してくださいまして。めっちゃ感謝。

さてさて座席選び。
おすすめはそう、『最前列、真ん中から舞台を正面に見て左側』!
こっちだな!!!!下手じゃあああ!!!!
ちなみに土曜日と日曜日で視点変更をと思い1つだけ隣の席に移動してみたんですけどね。所詮1つだからそんなに変わらなかったわ!でもおすすめされたらそこを選ぶしかないだろう!そうだろう!(真面目か)
無事に着席。
観終わってからこの座席を選んで大正解だったなとしか感想が浮かばないほど良いお席でした。笑顔。


以下、感想をだらだらと書きます。



キャスト別に感想とか思ったこととか考察とか。



・麗華役、kikiさん


今作品主人公の女剣士です。女剣士、あー好きですね、めちゃくちゃ大好きなコンテンツなので登場からずっとかっこいい~と思って見惚れていました。
すらりとした佇まいがとにかく美しい。扇をバッと開く姿もまた麗しい。あっあと髪飾りも大変綺麗でお似合いでしてね!シックな色でまとまっているお着物と袴なので女性らしさが際立って素敵でした!(突然の衣装感想)

押されると引けないタイプ、そんな麗華さんなので結構可愛いところもあります。祝いの席を用意したと言われた時の「最近美味しいもの食べてなーい」とつけ回される姿なんてもう。仕方ないなぁ行けばいいんでしょう?と「はーい行きまーす」のぐだっとした感じがまた根はいい人って感じ。ウニめっちゃ好きみたいでテンションの上がり方が可愛い...!

そんな麗華さんですが、自身の過去のこともあり、他者を巻き込んで事件になってしまった時のお姿がもう結構つらい。きっと花澄さんに言われなくても自分が何を言っているのかわかっているんでしょう。それでもキツく当たってしまう。それでも、そうしないと"麗華"としていられないのかもしれない。「すまなかった」と告げる麗華さん、これが本当の彼女ですから。

ラスト、剣客のお二方と背切さんと敵対するシーン、待たせたなぁと襷掛けして出てくるの良かったですよね~!!待ってました麗華さーん!!
抜刀が大変美しく、名乗り上げるかっこよさたるや。見ていて思ったんですけど、基本麗華さんって殺る(厳密には正す、かもしれませんが)と決めない限り刀を抜かないんですよ。ほぼ扇で防ぐことしかしていなくて。そんな麗華さんが刀をついに抜いたわけで!何度でも観たい美しくも強くカッコいい麗華さんでした!!

途世さんに向けて「いっちまえよ!」と言う麗華さんも大変良くて。涙を浮かべながらも笑顔で見送るその姿、また素敵。
これからの麗華さんの旅も気になる、そんな素敵な主人公でした!



・花澄役、渡邊裕紀さん


「俺の心が読めるのか...!?」衝撃のスポットライトを使ったネタで登場する剣士の一人。「俺の背後をつくとは!」が最高に面白かったですね、いやおま背後の存在全く気がつかなかったんかーい。笑
移動するスポットライトを探して走って心の声を真面目に吐露する花澄さんがまた面白い。実を言うとそれを見ている段平さんと途世さんも面白い。2回観劇できたのでどちらも注目しましたが面白すぎました...笑

おふざけはとことん!(ただ素ですよね...)といったイメージですが、人を思いやる気持ちはピカイチ。花澄さんと麗華さんが睨みあうあの瞬間は本物です。麗華さんに目を覚まして欲しい気持ちと、現実を許せない気持ちと、色々なものが混ざりあってああなってしまったと思います。源治さんに背切さん達との乱闘を止められた以上、二人ともどこにも今の感情をぶつける先が無いんですもの。つらすぎる。

いない者にすがっていても仕方がない、そう花澄さんは仰いますが、最後はきっと麗華さんが戻ってくるとわかっていたのではないでしょうか。麗華さん、段平さんとの共闘、大変かっこよかった。麗華さんと並んでの抜刀シーンがもう素晴らしすぎて。
最後に「一番変わったのはお前だよ」と駆けていく麗華さんの背中に向かって言う花澄さんの笑顔、よかったですね~。これからも皆さんの旅は続いていくんだなと、続きも見たくなるエンディングに相応しい台詞でした。



・源治役、天ヶ瀬カズマさん


麗華さんの付き添いとして各地を旅する仲間の一人。冒頭の値切りシーンは格別に面白かったです。最初に言った持ち合わせの2両で買わせる商売上手なところもありますが、うっかり財布の中身をばら蒔くところがまた可愛い。
そしておばけに震え上がるところも可愛い!麗華さんに突っ込まれる程に「おばけ」というワードに反応するところが大変リアル。

源治さんは大変真面目で常に冷静な判断をしている模様。麗華さんと花澄さんを止めるのも、美しい礼にて。信頼があるからこそ、この2人をなんとか止められるのでしょう。こんな迫力のある本気のお願いは無いでしょう、両手を震わせながらなんとか怒りを刀をおさめてくださいと頭を下げます。2回観てもアツい。凄い。

ところで麗華さんと花澄さんとの繋がり、過去とかもっと知りたくないですか~?知りたいで~す!「麗華様」「花澄様」と呼ぶ源治さん、スピンオフとか是非...



・途世役、石郷岡早希さん


第一村人、と思いきや...な村娘さん。ねー私最初「豊」かと思ったんだよ~帰り道に電子パンフレット見てびっくりだよ泣いちゃうよなんで「途世」なんだよ~!!※完全ネタバレ
2回観て納得の伏線。さらっと麗華さんが「この村の者か?」「何か裏があるな?」と言っていますがその通りなんですね、うわー。麗華さんと源治さんを村に立ち寄ってもらうことができた時の喜びといったらもう。2回観るとぎゅっと胸を締め付けられるシーン多すぎません、もうこれだけで円盤待機です。

段平さん、次郎さんと3人で稽古に挑みますが一人だけめっちゃ上手いんですね。エンディングまで知ると納得なんですけど、そりゃあそうなんですけど、そこのドヤ顔が素晴らしく素敵で。
勇ましいところもありますが、基本は女の子。可愛い。「最近美味しいもの、食べてないなぁ~」と宴に誘われた麗華さんを追いかけるところが大変好き。

そんな途世さんが麗華さんと花澄さんがぶつかるところを止めるシーン、そして何よりラストシーンはもう涙無しではいられません...そうか、そうだったのかと、これまでの彼女の行動が脳裏をよぎります。
行っておいで、途世さん。今までありがとう。これからもどうかよろしくね。(大粒の涙)



・牛耳役、石倉研史郎さん


絶対何かありそうあったわ村長。実際何かあったのは息子さんなんですけど、まー何かありそうっていう雰囲気。
でも悪いことをきちんと理解した上でやっているんですよ、絶対悪っていないんですねーこの作品ずるすぎる。
あいつは気がついているのかな、少なからずどこかで心配はしているんだと思います。

見所といえばやっぱり子分さんに「子~~分~~?」と言い寄りながらも甘く接した後の背切さんへの対応の変化ですよね。甘い言葉をかけたかと思えばぐわっと叱責して力強くぶん殴る感じ。「いってぇな」と手を払うところまで、今絶対、ぶったね!?親父にもぶたれたことないのに!?(いや親父やん)のレベルですんごいリアル。

背切さんが呼んだ剣客2人に対して2倍の金を用意するから手を引いてくれとお願いするのは、やっぱり父親なんだろうなと思います。息子の犯した取り返しのつかない失敗をこれ以上悪化させないように。しかし思うようにいくはずもなく。ズバッと斬られてしまう。
エンディング後は描かれませんが、仲直りしてちゃんと真面目に裏稼業無しで隠居生活を送って欲しいものですね...いや生きているのかすら不明ですけど、何とか生きていて欲しい...



・大家役、月石しのぶさん


村人皆のお母さん、そんな雰囲気のある女性でした。
注目すべきはやっぱり源治さんとの値切りバトルでしょうか。リズム良く家の価値を値切っていく源治さんに負けずに返すものの、うっかり2両でと言ってしまう可愛さたるや。あーでもこれほんと源治さんがうますぎるだけで、本当に乗せられたってやつです。ありえねぇっていうか~と暴言を吐いてしまう気持ちもわかる。
めちゃくちゃいい笑顔で値切られまいと対抗する姿が微笑ましいので大家さんの注目ポイントだと思ってます。

そんな大家さんですが、実はこの村が裏で何をしているのか知っている一人だったりします。それでもきちんと『悪いこと』と認識しており、背切さんとは違う様子。
牛耳さんが背切さんに斬られた後の大家さん、めちゃくちゃかっこよかったですよね。切先をぐっと握りしめて喉元に近づけて(完璧に手のひらから血が流れているやつですよ、うわうわうわ)あんたに斬れるのか、と。惚れました!かっこよかった!男前!



・段平役、右田隆志さん


頼りないところはあれどもいつも笑顔を絶やさない福なき村の村人の一人。
「天上天下唯我独尊剣」と名付けた技をいつか、と夢見るのが大変可愛い。エフェクトがふわふわっと広がって、背後にお釈迦様が見えるというもの。麗華さんたちが話している間もずっとこのイメージトレーニングをしているのでストーリーに集中できなくなるレベルで見入ってしまいました...笑

楽しく仲間達と稽古に励みますがやっぱり血で濡れる刀を想像すると恐ろしいもので。次郎さんの亡骸を抱きしめ泣き崩れたまま動けず。
それでもついに刀を握りしめに立ち上がります。人を殺めるための刀でないんです、これは守るための刀。実際段平さんは守りに徹底していて、ああこれが麗華さんと花澄さんと源治さんが教えた刀なんだろうなぁと思える立ち振舞い。

1年後に段平さんは道場を任されるわけです。詳しくは描かれませんがそこまで成長したということなのでしょう。途世さんに引っ張られてやっと刀を教えてくださいと言えた段平さんとはもう違うんです。凄いね、頑張ったね。福なき村で誰よりも麗華さんたちの思いを繋げていける人だと思います。



・次郎役、狗口裕太さん


強くなりたい、その言葉通り真っ直ぐに生きる村人の一人。
稽古シーンはめちゃくちゃ真面目で、花澄さんの攻撃をなんとかかわすもあと一歩というところ。ちなみに途世さんの番になると段平さんと一緒に「やめとけやめとけ~」と手を横に振るのが大変可愛い。からのこなしてしまう途世さんを見て唖然とするのもまた可愛い。

それでも誰かを傷つけてしまう刀を持つのを恐れる次郎さん。優しいんだよね、きっと。
だからこそあの場で皆の前に出たんだと思います。麗華さんたちが教えた刀は、誰かを守るものであった。殺めるためではない。教えを熱意もって語る次郎さんは本当に輝いていて、誰にも負けない強さを感じました。刀の刃すら見せない流弦さんの攻撃に屈してしまいますが、あの瞬間はきっと誰よりも強かった。
背切さんに立ち向かう姿も大変かっこ良くて、その熱は舞台を越えて客席まで伝わる程です。残念ながら南蛮の銃で命を落としてしまいますが、最後まで貴方の生き方は美しかった。かっこ良かった。間違ってなんかない。強くあったと思います。



・背切役、安澤直人さん


油問屋の若き主人。はい今作における悪役...なんですけど、恐ろしいことに絶対悪ではないんですよ、うわーもうそういうのずるいですって!
盗んだ朱印状を使って密輸を繰り返す福なき村の裏稼業。悪いことだとわかってやっていたのが牛耳さん、村のためだと思ってやっているのが背切さん。村のため、皆のため、笑顔で暮らすため。「悪いこと」という認識が薄らいでしまった背切さんはどんどん道を踏み外していきます。

最初は協力してくれたら~と優しく腰も低く出ますが、どんどん悪化していき、子分さんに刀を振るわせ、お松さんに火薬の入ったお着物のプレゼントを次郎さんに渡させ、剣客を2人も雇い、ついには南蛮の銃を手に人を殺めてしまう。(ちなみにこの人が変わるレベルで本性を出していく感じがまた凄かったです、本当に麗華さんと最初に会った時の人の良さたるや)
別にやりたくてこんなことしていないと思うんです。自分にどんどん余裕がなくなって、焦っているんだと思います。

村へ戻ってきた麗華さんたちと対決するシーンでやっと背切さんの思いが聞けるのですが、つらいんですよね。だって本当に村のためを思って動いてきたんですもの。間違ったやり方だっただけで、結構頑張っていた人だと思います。吐き捨てるように語る村への思い。もっとはやく皆が知っていれば気がついていれば軌道修正できたであろうに。改心して、その思いを村に役立てられたらなと思います。

あとストーリー関係ないんですけど、黒地に赤い花柄のお着物に黒のテカリのあるお着物を羽織るの大変お似合いでした!歩くとひらりと動く感じ!たまんない!にちゃぁっと悪役スマイルも最高でした!



・子分役、牧野孝義さん


背切さんの用心棒をつとめる、村でも少ない刀が握れる一人。ねー子分さんなんでそんな大事な朱印状を襖の間に隠したの。しかもなんでちょうど良く襖張り替えちゃったの。笑 牛耳さんが「子~~分~~~?」と詰め寄りたくなる気持ちも...
麗華さんたちに朱印状の存在について遠回しに聞くのも下手で思わず背切さんから「ばかっ!」と小声で言われる始末。す、素直でよろしい...可愛い...笑

牛耳さんから「背切といてやって」と言われていますが、背切さんが道を違えないためのストッパーなのかもしれません。実際、用心棒の役割として剣客の二人を雇ってからどんどん背切さんが悪に染まってしまったような。

麗華さんたちは子分さんの太刀筋を見て「ちゃんと稽古すればもっと強くなる」と評価します。道場の生徒を探す麗華さんが認めるだけあるのでしょう、悪の道に進まず是非村を守る一人になって欲しいね。その憧れの購入予定だった刀片手に。



・お松役、海老原春香さん


華やかな橙色のお着物が似合う村娘。ちなみに登場から可愛い。2回観て気がついたんですけど、登場時の台詞ってアドリブなんですね!?「お魚になっちゃう~」と大変可愛かった...

綺麗なお着物から見てとれるようにちょーっと何かやってますよねっていう。彼女もまた背切さんの仲間なわけで。そりゃあ元恋仲となれば心配しますよねぇ!綺麗なお着物を貰っても心配は心配、次郎さんともめてしまいます。
なんかもう、結構見ていてしんどいんです、後ろの段平さんがわたわたしているのと一緒。「いい気見よ」っていなくなるのすーーーーっごくつらかった。
しかもその時渡した着物の入っていたかごに細工があり、麗華さんたちの視界を奪う原因になって。次郎さんもいなくなってしまって。
お金貯めて家を買うんだ~と目を輝かせていたお松さんが脳裏をよぎりまして。ああもうしんどい!

背切さんの配下の中でも一番「悪いこと」をしている自覚が少なからずある一人でした。でも、次郎さんや段平さんみたいにこれはいけないこと、と切り離せなくて。
ああ、でもこういうことってあるよなーと思う存在でした。



・使役、田村真愛さん


元気いっぱい、笑顔で一直線な村娘の一人。
「ぎゅーじ、ぎゅーじ、ぎゅっ、ぎゅっ、ぎゅー」のところ、大変可愛かったんですけどどうすればいいんでしょう。とてつもなく嫌そうなのがまた可愛い。
背切さんに褒めてもらっている時もきゅーっとニコニコなので可愛い箇所多め。

ところで使さん、たぶん一番今悪いことの手伝いをしているって気がついていないと思うんです。一番危険では!?
でも新しいお着物買うんだ~箪笥が着物でいっぱいになんてなったことないんだもの、と語る使さんを見てしまうと、これまたつらいんですよね。もうめちゃくちゃ幸せそうなんだもの。
気がついて!手を引いて!でもそれは現状に別れを告げること。
でもきっとお松さんと一緒に頑張っていけるはず。



・八名役、池上寛貴さん


雇われ剣客の一人。
金次第で何でもやる、そうパンフレットに紹介があるように本当に何でもやる。そして本当にビジネスライク。
流弦さんと八名さんのお二方を雇ったわけですが、流弦さんが喧嘩早い印象に対して常に落ち着いているイメージ。うわ~何考えているのかわからないから怒らせちゃ駄目なやつ~絶対敵にまわしちゃいけないやつ~!
そしてお互い名前は聞いたことあるという認識。空気重たい重たすぎこわいこわいこわい!!登場からこれはやばい人を呼んじゃったってオーラがひしひしと伝わってきました。口数少なめなのにこれは恐ろしいオーラ。

ヤ■ザ者(一応規制かけた方がいいのかな?)をあっさりたくさん呼んでしまう、いやほんとこの人やばいね!?
金なら倍払うから引いてくれと牛耳さんに言われても「呼んでしまったからなぁ」と引き下がる気配なし。
麗華さん花澄さんたちと戦うシーンもつねに落ち着いていてうわうわうわと思ってしまいました。

それでも依頼主が戦いの舞台から消えれば用無しと判断してさっといなくなる。めっっっっちゃビジネスライクなんですね、うわー何なんだこの剣客は!
ちなみに全身漆黒に染まった着物、袴、羽織で見た目からも強いオーラを放つ剣客でした。



・流弦役、吉岡臣さん


Twitterにお速報レベルで感想をどばーっと流そうかと思ったんですけど、少なくともネタバレですし、まず140字なんかでまとまらないし、とりあえず!後できちんとまとめますんで!という気持ちでいたら1ヶ月過ぎました。反省。というわけで長い。ご容赦ください。

ヒャッハーするよ、と聞いていた本作。本当にヒャッハーする敵側ではないですか。ビックリ。(月賭さんは昔から悪役好きというとんだ趣味があります)
剣客と聞いてあ~これは主人公サイドではないな?と思って登場を待っていたわけですが、最初に舞台に上がった流弦さんの座り方ときたら!めーっちゃかっこよくなかったですか!?胡座をかきつつも片膝を立てて、刀を肩に乗せるように座るその仕草。ばちばちに強いオーラが...!
八名さんも同じ空間に居合わせますが、方向性の違った腕の立つ男がそこにいるんですねーなんという。八名さんは静、流弦さんは動といったイメージといいますか、タイプが異なるんですねー。「聞いたことあるなぁ」と八名さんに近づいて煽っていく流弦さん。あー腕に自信があるんだなぁって印象。

紫紺の着物に色鮮やかな紅い帯をなびかせがら歩く姿がまぁなんとも美しい。右胸元で揺れる細い三つ編みにハーフアップ。ビジュアル面だけでもうなんか強いやつ呼んじゃったなーって感じ。
絶対ハーフアップで殺陣やるの暑いと思うんですけど、めちゃくちゃかっこよかったし浪漫溢れていたので心臓に悪かったです。

「強ぇやつ殺れればそれでいい」と語る流弦さん。なんだろう、正直上手くお伝えできない語彙力の無さに泣けてくるんですけど、刀の刃が上に向くようにして片手で握って相手に突きつけるようにして構える頻度が高くて大変かっこよかったです。もう絶対強いじゃんそんなの。ところでアオリ構図で是非って思うんですけどわかってくださいます?
笑い方もいつもの吉岡さんとは違って、ニヤリと悪そうに嗤うんですねぇ~!うわ~だからそういうのに弱いとあれほど~!口角の上がり方、流し目、全てがヤッター悪役だぁって感じ。いやおま、見すぎか。

麗華さんたちとの最初の戦いで次郎さんが流弦さんの前に飛び出します。
次郎さんは学んだ教えを熱意をもって語りますが、ちなみにこれを聞いている流弦さんちゃんとほほーうと相槌うちながら聞いているんですよ~!でもこの「ふぅん?」って感じの聞き方、たまんないですねぇ!
刀を抜くことなく、柄でバシッと叩きのめしてしまう流弦さん。「いるんだよねぇ~」と語るそれは、その後に発覚する彼の過去を考えればもしかして?と思えました。が、これは2回観たが故のお話。
ところでこのしゃがみこんで目線あわせて言う感じ、たまんなかったですね!はいわざと目線あわせたでしょうそうでしょう!ねぇ~なんでそんなことするの流弦さ~ん??

そんな流弦さんですが、関係のないやつを殺る程の悪ではないらしく、次郎さんを殺めた背切さんのことは責めてますよね。あっわりと人なんですね、「強ぇやつ殺れればそれでいい」精神の割に。(えっ)

花澄さんに「お前の顔が見たくないって麗華は来ねぇよ」(※ちゃんとした台詞流石に覚えてない申し訳ない)と煽られた流弦さんときたら!めちゃくちゃギリッとしていてうわうわうわって感じですね!こんな顔しなかったのに!
このラストバトルシーンで麗華さんは襷掛けをして出てくるんですけど、流弦さんはなんとお着替えして袴姿で出てきます。わー本気!この臙脂のお着物お似合いだなぁと思っているのでまた見られて嬉しいです。すっごい個人的な感想じゃないか。
おすすめなだけあって、下手側でのシーンが多め。目の前で刀振るって倒れて立ち上がって。上手く言葉にならないくらいにかっっっっっこよかったです!!

背切さんが倒れたのを見て八名さんは身を退きますが、流弦さんは残ります。えっ、嘘でしょう、ほんと!?(めっちゃ嬉しい)
流弦さんがどうして今のような生き方になったのか、仲間とは。ぼろぼろと崩れて露になっていくいく流弦さんの過去。太刀筋も揺らいでいきます。美しくも強い一撃がどんどん揺らいでいく様は見ていてもうわぁぁぁ...って気持ちになりますね。思うがままに刀を振っているかのような。ずさーっと倒れながらもまだまだと立ち上がる姿はお芝居とは思えなくて、ここは今までに見たことのない吉岡さんの演技ですっごかったです。
舞台中央にて麗華さんの一閃。流弦さんは刀を持つ手を緩めます。ここかっこいいよね。負けなんだけど、敗北ではなくて。麗華さんたちがその曲がってしまった心を叩き直すという展開。その命、預かったぞ、と。見せられたって感じ。

時は流れて麗華さんが村から旅立つ頃には優しい笑みを浮かべるようになった流弦さん。「俺の仲間たちも」そう呟きながら途世さんを見送る彼に、どうか幸あらんことをと願ってしまいます。
罪が償われることなんて無い、それでもきちんと生きて欲しい。麗華さんたちの意思を胸に新たな彼なりの生き方が始まるんですね。



...長い。
これを書くまでに1ヶ月かかってしまっているので、今までみたいに観劇後1週間以内で書ききれていたらもっと長かった説もある。
寝かしに寝かしてこれよこれ!と残った感想なので是非ね、円盤とか出るならね、注目してまた観たいですよね!ねっ!!(円盤出るらしいですよ、ほんと~買うんで誰か忘れていたら声かけてください。笑)



ストーリーとしては1時間40分休憩無しという尺ながら飽きのこない展開。時事ネタのない、世界観を崩さない観やすさ。程よいアドリブとギャグパートのバランス。綺麗な伏線回収。魅力的なキャラクター。美しくもスピード感のある殺陣シーン。いや素晴らしすぎない?大変良かった!!
個人的3本指に入る面白かった作品だと思います。2回も観た癖に早起きして千穐楽マチネも行けば良かったな~とか思ってる。

ステージがフラットで客席からも近く、殺陣をやると臨場感が凄いよね!近い近い近いかっこいいかっこいい!!みたいな気持ち。横の広さもあって、でも最前でも観やすい広さですっごく良かった。



さて物販なんですけどね。
チェキ用のアルバムを用意したのでもう気にせず買えるんですよ。

\やっちゃったね!/
※無駄に記憶に残った推しの台詞。何故。

土曜日は追加撮影しなかったらなぁと思って一応控えめにしたんですけど、いやぁもう最終日は遠慮とかしなくてもいいかなって。
かといって遠慮しなかったらお会計で『えっそんな?まぁ合っているんだが!まじか!』みたいなことになったので公開は控えめにするんですけども。

以下、チェキです。かっこいいに尽きる。


以下、これは載せておきたい厳選に厳選し厳選を重ねたブロマイドです。


いやぁ全部かっこいいんですけど、本当はきちんと載せたいんですけど、載せるとやっべーなと自分でも引いたのでやめておこうかなと。ハイ。真顔。
抜刀っていいよね。心臓の割れる音。

ちなみに
「増刷あるのですが、どれくらいあればいいですか?」
という謎の特大攻撃を喰らいまして。
増刷というより増撮の間違いかと思うんですけど、どうなんですかね。ええ。
ブロマイドの増刷って言ったら文字通りの追加印刷だと思うじゃないですか、何で追加で撮っているんです!?
しかも『4枚1セット』の内訳が『選べる!4枚1セット』になっていまして。お、おのれェ...
クッッッッソ時間かけて選びました本当に申し訳ないです反省しかないです。
ファミレスでは秒で決まる人間の癖にこういう時だけ遅いんだから全く。

以下、思い上がり発言なんですけど。
初登場シーンの座り方がお気に入りだったところ
抜刀後の構え方でお気に入りだったところ
そっと呟いたんですけど。全部!ブロマイドとチェキとして撮ってくださったんですよね!神!?
感謝してもしきれないレベルでして、物販コーナーで『うわーまじかー無理ですわ生きていけないですわー』と心の中ですら語彙力を無くしていました。ますます選ぶのに時間がかかるやつ。

そしてダイマ受けて買って参りました、『おとぎ草子 金時』。


感想はTwitter上での簡易的なもので失礼。
こちらも面白かったけど、ぐっと面白さを増しに増した最新作『漫遊流浪伝』だったと思います。



そういえば駅前の『アルテリア・ベーカリー』さんのメロンパンが美味しい!と教えていただいたので帰り道に買ってみました。


メイプルがおすすめ!
とのことなんですけど、いやー残念ながら行きの段階でラスト2つだったので終演後には流石に無かったですよね...残念。こちらはノーマル。

包装紙に美味しい温め方が書いてあったので実践しました。外はカリッとクッキー生地ならではの食感、そして中はふんわり甘みのあるメロンパン!温かいパンって香りが広がって幸せですよね...にこにこ。
ところで絶対これ下落合から高田馬場まで歩く間に食べても良かったやつなのでは!?できたてをその場で頬張る至福の~ってできたのでは!?ぎゃーまたいつかここの劇場さんへ向かう際は是非ともやりましょうね!!



というわけで7月の舞台のお話がやっっっっと書き終わりました。書かなきゃいけないって気持ちで書くのは嫌で、自分が記録に残したいから書いているってのが正解。だからこそ自分に余裕がある時にしか書けない感想であったりします。
余裕があったらそれこそイモティブとかきちんと感想を書きたかったよねー。一番面白かった。本当に素晴らしかった。

書いたり書かなかったりしますけど、今回は時間をかけてでも書いておきたいなと思ったので1ヶ月もかかってしまいましたが書きました。

そういえばファンアートもちゃっかり2枚描いたので残しておきます。


これはビジュアル公開してくださった瞬間に爆速で描きあげたもの。深夜に15分くらい。
やっぱりお絵描きはアナログが一番。シャーペンでささっと描くのが楽しい。似ているかはさておき。
※ビジュアル公開時の感想は矢印にご注目ください。


これは観劇後めちゃくちゃ時間かけて描いた絵...のスマホ撮影分。いやきちんと描ききったんですけどね、如何せん線画以上に色塗りが大変下手なもんでね。
タグも載せずなるべくお名前で調べた際にヒットしないようにこっそりあげたわけですが、うーんやっぱり自分の絵は線画が好きだなー。肌を塗るまでは楽しいんだけど...笑



ところで8月の舞台は中止になりまして、ね。
いやー残念ではありますが皆様の健康第一です!またいつか落ち着いたら是非再演してくださいね!!待ってます!!


※応援企画の風船ブーケがちょうど届いたので写真を載せていくスタイル。
...ところで自宅に撮影スペースあると便利ね。ドール用の癖にたまにCDとかグッズとか撮っているけど。



というわけで次なるスケジュール!いってみよ!

11月19~20日
イベント

12月7~11日
舞台

1月
舞台

年末年始にかけて大忙しですね!楽しみ楽しみ!!
ところでこのイベントって何なんです...?殺陣ができるイベントなのかしら?
ちょうどこの土日といえば~な大規模なイベントがパッと浮かぶんですけど、もしあっていたら最高じゃあありませんか!!全力で宣伝しますよっ!!
ねぇナナニッパ買った方がいい!?ついに買う時がきちゃった!?(70-300mmがあるけどF4.5-6.3と変動するのでグレードアップさせたいと長年思っていまして...)

気がつけば愛用のX9も4年近く触っているのでレベルアップする日ももしかしたら近いのかもしれません。
んーでもこの軽い一眼レフが好きなんだけどな...笑



というわけでこれで締め括るんですけども。
次はドールブログ。きっとそうだ。何か書くんだよ月賭さん?


あっちなみにこれはKHウエハースのカードを入れるのにぴったりだなぁと買ったら赤が出た(ランダム8色展開)のでこれはこれはと思ってチェキを入れてみた図です。
うわーっぴったり!素晴らしい!
※いや~しかし本当に月賭さんってば夢かわな世界観に生きていないのでこういうの撮るの下手くそなのよね。


そしてちゃっかり欲しかった3色出してしまった月賭さん。
青は勿論最愛のKHⅡのソラに。はい可愛い世界一。ところで黒は...どうする?もう界隈の違う推しを並べるとなると伊達政宗公(史実)みたいな流れなのよ??



ここまで読んでくださり本当にありがとうございます...
備忘録、本当に長い。我ながら困ったものだ。
次回も何卒お付き合いくださいまし。m(__)m

(タイトルは柳生宗矩の名言より。本作品にはこの言葉が似合うと思い選びました。何故新陰流のお話だったかがわかるような気がします)