チ。-地球の運動について-
著者は魚豊さん
2020年に発売開始された漫画です。
全8巻完結済み
本の概要
公式から引用
動かせ 歴史を 心を 運命を ――星を。
舞台は15世紀のヨーロッパ。異端思想がガンガン火あぶりに処せられていた時代。主人公の神童・ラファウは飛び級で入学する予定の大学において、当時一番重要とされていた神学の専攻を皆に期待されていた。合理性を最も重んじるラファウにとってもそれは当然の選択であり、合理性に従っている限り世界は“チョロい”はずだった。しかし、ある日ラファウの元に現れた謎の男が研究していたのは、異端思想ド真ン中の「ある真理」だった――
命を捨てても曲げられない信念があるか?
世界を敵に回しても貫きたい美学はあるか?
アツい人間を描かせたら敵ナシの『ひゃくえむ。』魚豊が描く、歴史上最もアツい人々の物語!! ページを捲るたび血が沸き立つのを感じるはず。面白い漫画を読む喜びに打ち震えろ!!
読んだ感想 「ヤバい。」
高揚感と知的好奇心が止まらない。
私は天文宇宙検定2級を持っている宇宙好きなのですが、まず題材が地動説とどストライクです。
知的好奇心がくすぐられる熱い内容で読んでいて高揚感が凄まじい作品でした。
タイトルの「チ。」
これには深い意味があり、
「地」「血」「知」それぞれの「チ」について哲学的に考えさせられる内容になっています。
主人公が複数人出てくるが、この物語の真の主人公は"地動説"そのものだった。
意外なラストに一瞬の虚無感、喪失感。
それでも素晴らしい作品を読めた興奮と感動。
善悪とは、探究心とは、読み終えた後にも考えさせられる漫画です。
"文系講師マゴメ"さんの紹介記事では真の主人公は「感動」とおっしゃっていました。
私の記事よりもこの漫画の良さが伝わってきます。
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