汝、星のごとく

著者は凪良ゆう(なぎらゆう)さん

20228月に出版された小説です。



2023年の本屋大賞を受賞した作品


主人公は2人の男女。

瀬戸内の島に育った女子高生のあきみと、自由過ぎる母の恋愛に振り回されて島に転校してきた男の子かい。


身勝手な親に翻弄されながらも、親を気遣い悩み続ける2人の子ども。

互いに家庭の悩みを抱える2人は惹かれ結ばれるが、親の事情で遠距離恋愛になってしまい、すれ違いが始まる。



この小説で特徴的なのは、主人公の2人それぞれの視点が交互に入れ替わり物語が進んでいくこと。


同じ場面をそれぞれの視点で描写し、感情のすれ違いなどを胸が苦しくなるほど鮮明に描いている。




守られる子ども、守られない子ども、それは運の差でしかない。



お金で買えないものもある。でも、お金があるから自由でいられることもある。たとえば、誰かに依存しなくていい。嫌々誰かに従わなくていい。



俺たちは親に捕まれた手を振り払えない。どうしようもなく、愛を欲している。



それぞれの状況下でとても考えさせられる台詞が多く、二人の人生はどうしてこんなにもうまくいかないのかともどかしく、やりきれない切なさを感じながらも、物語の中に引き込まれていきます。



ひとりでお酒を飲みたくなる

誰もいない夜の海で思いきり叫びたくなる

そんな作品でした。




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