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この間のゆきわらしさんの企画できたこちらの江戸小紋……
実は袋ができておりました。
袋というのは……
こんな感じで表側の生地にたるみが出ること。
それを和裁の先生に教えていただいたやり方で直すと……
このようになります。
そして内側の布は少したるんでいて初めて表側の布がしっかりとまっすぐ落ちる仕組みになっております。
私が直したこちらの江戸小紋は多少たるんでますが……
これくらいたるんでいるものも多いです。
でもね、これが普通。
このたるみがあるからこそ湿気で表側の布がたるんだりしてもそれが袋になるほどではなくきちんと着れるのです。
そして……ここからが知り合いの和裁士さんに聞いた衝撃の話!
和裁士さんは基本、呉服屋さんやどこからか頼まれて言われた寸法通りに縫うらしいです。
なので寸法を出したりするのは和裁士さんではなくて呉服屋さんということがほとんど。
和裁士さんは多少言ってることがおかしいと思っても何も言わずに受けるのが普通らしいです。
なので……最近の注文には
裏地をたるませないでください!
というものがあるらしい……。ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ
となると確実に数年後には袋が……。
その袋を直しに持ってこられ事もよくあるとか。
なんで呉服屋さんがそう言うのかはわかりませんが……。
(和裁士さんが言えばいいじゃん!って思う方もいるとは思いますが……言われたことを口ごたえせずにやるのが職人さんなんだと思います。聞かれたら答えるけど、言われたらやるしかないんだと思います。)
ということで……こちらもそういう仕立てなのかな?と思うほどに布のあまりもあまりありませんでした。
次回袋にならないように直したかったですが……出す布がないとそれも無理……ということで内側のたるみは少ないままです。(。-_-。)
またも袋になりませんように……。