オランダといえば風車やチューリップ
( おらんだと いえば ふうしゃや ちゅーりっぷ )

 

九州北部ツアー二日目の午後は、長崎県佐世保市にあるテーマパーク「ハウステンボス」を訪れた。このパークは、オランダの街並みを再現し、ヨーロッパ全体をテーマとしている。敷地面積は、東京ディズニーリゾートの1.5倍で、単独テーマパークとしては日本最大だそうだ。


 

「ハウステンボス」の名前は、オランダ語の「Huis Ten Bosch」で「森の家」という意味。「 Huis」が「家」、「ten」は前置詞で「〜にある」、「bosch」が「森」。オランダの宮殿「パレスハウステンボス」を忠実に再現したことから命名されたそうだ。



パーク内は、いろんなエリアに分かれており、様々なイベントが開催されていたが、ひときわ目をひいたのは「フラワーロード」の「チューリップ祭」である。

オランダを象徴するような風車が三連設置されていて、それを取り囲むように数万本の「チューリップ」が植栽されていた。



本日の掲句は、そんな様子を見て詠んだ句である。「オランダ」は周知の通り西欧の一国だが、直ぐに思いだすのはやはり「風車」と「チューリップ」だなと改めて思った。

本句では、「チューリップ」が春の季語。「風車」を「かざぐるま」と読めば春の季語になるが、ここでは考慮に入れない。



ところで、「オランダ」は「チューリップ」の生産で世界一であり、国花にもなっている。その始まりは、16世紀にトルコの皇帝がオランダの外交官に、この花を送ったこと。

「オランダ」の気候と土壌が「チューリップ」の栽培に適していたことも幸いし、瞬く間に栽培が広がり、国内外へ美しい「チューリップを供給する主要生産地となったとのこと。



因みに、「チューリップ」に関しては、過去に以下の句を詠んでいる。

【関連句】
① 純色がやはりお似合いチューリップ
② 初恋の甘き思い出チューリップ
③ 恨めしき雨に悶えるチューリップ




①は、花壇の一面に様々な色形の花が咲いているのを見て、やはり「チューリップ」は純色のカップ型のもが良いと思って詠んだ句。
②は、花名の響きからの連想句。分解すると「チュー」と「リップ(唇)」になり、キスの隠語にもなっているとか。
③は、前日の雨で大半のものが倒れていたり、花が大きく開いてるのを見て詠んだ句。ちょっと残念な気持ちになった。



「チューリップ」は、ユリ科チューリップ属の植物で原産地はトルコのアナトリア地方。江戸時代後期に日本に渡来。花弁の形、咲き方、色などが異なる多様な園芸品種が数百品種あるといわれている。



生産地ではオランダが有名だが、日本では、富山県や新潟県で大規模な栽培が行われている。両県を合わせた球根生産での国内シェアは98%(富山県53%、新潟県45%)だとのこと。

尚、「チューリップ」という名前は、トルコ語で頭巾(ターバン)を意味する「tulipn(tulbend)に由来するとのこと。


「チューリップ」を詠んだ句は結構あり、本ブログでも20句以上紹介したことがある。今回は記事が長くなったので新たな参考句の掲載は割愛する。

 

**来週の月曜日につづく

 

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■夜のイルミネーション