本日もお見舞いへ。

 

 

 

 

 

 

お昼からの面会時間の前に、母は朝イチで胸のCVポートを増設していました。

 

 

 

 

 

 

 

道中、母からのLINEで「ポート埋め込みました、予想外に首の方まで管がきていて目立って嫌なんだけど、治療するためには仕方ない」と報告がありました。

 

 

 

 

 

 

面会に行ってみると、首下部分にガーゼが貼られていて、ポートは洋服に隠れて目立たなかったのですが、ガーゼ部分はスカーフを巻かない限り見えてしまう感じ。

 

 

 

 


 

母はSNSで胸のポートを入れた人の画像などをみていたようで「他の人はこの首の部分はなさそうなんだけどね、なんか私の場合はここにも必要みたいに言われてつけることになっちゃったわ、しょうがない」と相変わらず気にしている様子。

 

 

 

 

 

今はガーゼを付けているからなおさら目立ちますが、取ると透明の管があるくらいだし、母が福島で会う人たちはみんな母が治療をしていることを知っているため「治療中だからってみんなそんなに気にしないと思うよ」と声掛けをしてみると母も「そうよね、気にしないようにするわ」と半ばあきらめのように聞こえましたが、受け入れていました。

 

 

 



 

 

 

ちょうどお昼ご飯も運ばれていいて、今日はお腹が空いているらしく「さあ、食べよう」と思っていたときに、看護師さんからレントゲン撮影に呼ばれ、しばしご飯はお預けで、レントゲンを撮りに。私はしばし待ちぼうけ。

 

 

 

 

 

 

帰ってくるとお昼ご飯をみて、おかゆの量が多くてびっくり、丼1杯くらいありました(笑)

 

 

 


 

 

母に頼まれた梅干しを渡して、梅やらふりかけやら味変しながら食べているようで、主菜のキャベツトマト煮も鶏肉が硬いといいながらも、美味しかったようで少し残すくらいで結構食べていました。

 

 

 

 

 


また内緒だけど、梅と一緒に買った成城石井の一口アップルパイも半分食べて、ハマっていたようで「残りは3時のおやつにする!」とこっそり隠していました、食いしん坊母が少しずつ戻ってきて良かった!!!

 

 

 


 

 

 

 

そこからいつもの他愛もない話で、おしゃべりしながら母もまた楽しそうにしてくれていました。

 

 

 






 

 

 

 

母が思い出したように「そうだ、先生がね、娘さん来るなら話できますって言ってたから、今日先生と話せるかもしれないよ」と言い出したのですが、朝の回診、ポート処置のとき、主治医は不在。

 

 

 

 

 

 

 

看護師さんにその旨を話すと「そういえば、今朝は先生見かけてないですね。確認してみます」とわざわざ確認してくれて、どうやら急遽休みなようで、せっかく主治医と話せると思っていたのに残念だねと母と言い合いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後も引き続き家の話やら、子どもたちの話やら世間話をして和気あいあいと過ごし。

 

 

 

 

 

 

パウチから可愛い音も聞こえてきて、興味津々な私は見せてもらって、観察してみたり。

 

 

 

 

 

 

母は「こういうの見ても全然平気なんだね。変な人だわ」と呆れていましたが、どうやって便が出てくるのか気になる私。

 

 

 

 

 

 

見られると便も出てこないのかしばらく眺めていても残念ながら出る瞬間は見れずでした。

 

 

 

 

 

 

でもこころなしか少し塊の便もパウチについていて、母も「ちょっと固まってきたかなぁ」と嬉しそう。





まだまだ水分まみれですが、ほんの少しずつ改善してきているのを私も実感できて良かったです。

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで過ごしていると看護師さんが来て「先生、いらしているのでお話したいとのことでした、移動してもらってもいいですか?」と!

 

 

 

 

 

 

あれ、休みじゃなかったんかいと母とツッコミあいましたが、主治医の話を聞きたかったので良かったです。

 

 

 

 

 

 

 

心の準備もないまま(←いらないけど)主治医が待つお部屋へ。

 

 

 

 

 

 

 

主治医からは明日から開始の抗がん剤の説明でした。

 

 

 

 

 

その前にストーマのお話。

 

 

 

 

 

このびしゃびしゃ便は良くなっていくのだろうか、栄養が全く吸収されていないのではないかという疑問を投げかけると「便がもう少し落ち着くまでは1〜2週間かかるので、退院もそれくらいになると思います。便を固めるお薬もそのうち使っていこうと思ってはいますが、今はまだご自身の体内の力でゆっくり便が戻っていくのを見ている段階で、あまり早めに固めていくのも良くないので、様子見というところです。人間の体はすごいので、なくなった機能は少しずつ他の臓器がカバーしてくれたりして、順応していくので、小腸でもそのうち栄養吸収ができてくると思いますよ」と的確な答え。

 

 

 


 

退院まではやはりまだまだかかりそうですが。

 

 

 

 

 

母は「こんなに水分が多い便が続くなんて、私は特異体質でしょうか?」とまさかの質問で、私は母の”特異体質”ということにツボってしまいました(私から見たら母は全然普通の体質だなぁと思っていたので、特異体質というワードがちょっと面白かった(笑))

 

 



 

 

主治医は「そんなことないですよ。みなさんこんな感じです。こういう方たくさんいますので」とあっさり返事をしてくれて、母はみんなと一緒ということに安心したのか「そうなんですね、私だけじゃないんですね、よかったあ」と心の声が漏れていました。

 

 

 

 

そして話はストーマ造設した際の審査腹腔鏡のこと。

 

 

 

 

 

腹腔鏡の画像を何枚か見せてくれて、母も私も興味津々。

 

 

 


 

 

「白い部分が播種です」と腹膜播種も見えました。

 

 

 

 

 

「大腸と直腸のこのあたりにありますが、1年半前のときとさほど変わりはないと思います。1つのお薬でここまでこれているのはすごいことですよ」と言っていました。

 

 

 

 

 

母は「当初、直腸にはあったんですか?前の先生は何も言ってなかったんですけど」と質問すると「当初から直腸にもありましたよ。その時は症状もなかったのですが、だんだんと狭まってきて症状も出てきてしまったので、そのあたりには効きにくくなって来てるんだと思います」と言っていました。





主治医との話が終わり病院まで戻るときに母は「直腸にも最初からあったなんてね、ほんと前の先生は悪いことは言わないからわざわざ言わなかったのかしら。それに比べたら今の先生は正直すぎるくらいちゃんと話してくれて、いい先生なのかもね」と今の主治医のストレートな回答がいい意味で刺さるようにやってきた感じでした。




とはいえ、悪いことはあんまり聞きたくないですけどね。。。





話は戻りますが、直腸の症状が出てきてしまったので、明日からFOLFOXになる説明と、入院中は自費のパクリタキセル投与ができないこと、パクリタキセルの効きが少し悪くなってきたことを踏まえて、入院中でもできるビロイに変更すること、小腸ストーマだと飲み薬のエスワンの効果が吸収面で得られにくいこともあって、点滴治療のビロイにしてみるということが伝えられました。





ビロイは胃がんのお薬というイメージでしたが、腹膜播種にも効果があるようなので、その効果を期待してとのこと。






 

 まだ不完全な体調の母が、抗がん剤治療をしていくべきなのかの見解も聞きたくて質問すると「抗がん剤をやめている期間が長くなると、それだけ進行も進んでしまうので、やったほうがいいと考えています。副作用が心配とのことですが、入院中なので、体調をしっかり見ながら対応もできると思うので、そのあたりは様子を見ながら対処していきます」とのことでした。







母は副作用が本当に心配なようですが、やってみないとわからないですよね。





本当今日の母は元気だっただけに、明日から副作用でまた辛くなってしまわないか私も心配です。






帰宅してから母が「LINEめんどくさいから電話にしたよ、今日はありがとうね、いつも楽しい時間ありがとう、明日からなんとか頑張るわ」と元気な母の声で電話がありました。







明日から私もしばらく義実家帰省とかで様子を見に行けず、副作用辛くなったらLINEとか連絡もしにくくなるかなぁとか考えだしたらきりがないですが、辛かったら看護師さんとか主治医に対処してもらえる環境だから「我慢しないで頼りなね」と伝えました。








無事に乗りきれますように!!!!!!