(2024年2月のお話です)
前回の話
大腸カメラ実施後から2日後、審査腹腔鏡とポート留置手術の術前説明のため、病院に呼ばれたので向かうことになりました。
入院中の面会は禁止でこういう説明や手術のときは面会許可が下りていたので、数日ぶりに母に会える嬉しさがありました。
母に会うと、入院着で薄着だったのと、病院食であまり運動らしいこともしていないからか、心なしかやつれて見えたような感じが。。。。
母も会ってから「なんかまた瘦せちゃったような気がしてね。。。」とぼそって言っていました。
入院中は仕方ないよとやりとりをしていると看護師さんからすぐに声がかかり、個室にて術前説明とポート留置手術の説明が行われました。
腹腔鏡とポート留置を担当してくださるのはいつもの担当医ではなく、他の医師でした。
医師から腹腔鏡でお腹の中を見て、どれくらい腹膜にがんが広がっているかを見ていくこと、腹腔鏡でのリスクや術後の注意事項などが一通り説明されました。
ポート留置についても説明があり、留置後の合併症など気を付けることや術後の過ごし方についても話がありました。
感染症になってしまったらポートを取ることもありうるということを聞き、感染症は外部からのものだけでなく、内臓の炎症などからも起こったりするということもお聞きしました。
その話を聞いた時、みんなで1か月後に温泉に行く計画をひそかに立てていたのと、普段の入浴などでの感染症など大丈夫なのかと気になり再度医師に尋ねると「普通に過ごしている分には大丈夫だと思いますよ。家の1番風呂が一番綺麗かといわれるとそうでもないみたいなので、そこまで気にしすぎなくてもいいと思います」と回答があり、少し安心しました。
話を聞いている中で、ポート留置をするのであればそのまま1回目の抗がん剤腹腔内投与ができないのかという点が気になり、聞いてみたところ「抗がん剤の投与は完全自費になってしまうため、入院中に行ってしまうと入院費用が保険と自費併用ができなくなるので、入院費も全額自費になってしまうので、一度退院してから投与を外来でやっていく形です」と教えてくださいました。
母としてはこの時点で、抗がん剤を10日ほど止めていたため(前の病院でTS-1が処方され2週間は飲み切っていましたが、そこでこちらの病院にうつったので服薬はストップしていたため)早く抗がん剤を始めたい気持ちがあったようですが、入院費全額自費はちょっと・・・・だったので、早く退院を目指して治療を開始できるといいなと思いました。
また、とにかく術後は体力をつけることが大事だとその医師は何度か説明の中で言っていました。
体力が落ちると抗がん剤治療ができなくなるため、母はいろいろ食事などを気にしていましたが、医師は「バランスよくしっかり食べて、術後だからと寝てばかりいないで、動けるときは家事でもお散歩でもいいのでとにかく体力を落とさないようにしてくださいね」と念押しのように言っていました。
父も傍らで頷きながら聞いており、医師との会話が終わると母に「いろいろ気にしないでなんでも食べてできる限り動くのがいいんだね、無理のない程度にだね。あとはとりあえずお風呂は先に入った方がいいね」と父なりに伝えていました。
医師からの説明が終わって、少し談話室で母と話をした後「あとは手術のときにまたくるね」と言い、父とともに病室をあとにしました。
その翌日、妹の流産手術があり、何事もなく終わったそうで、LINEがありました。
その夜、3姉妹でLINE電話をし、妹の様子を聞いたりしながら母の腹腔鏡とポート留置手術がその2日後に控えていたため、何事もなくうまく終われるといいねと3人で久々に1時間以上、長電話で話しました。
小さいときは妹と喧嘩たくさんで母に怒られた記憶も多々ありますが、3姉妹で良かったなぁと大人になってからすごく感じます。
生み育ててくれた両親に改めて感謝です。