編集雑記「持続可能な森林経営 紙パ業界の腕の見せどころ」 | 紙業新報のブログ

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紙パルプ業界紙。月3回発行。の公式タワゴト、ボヤきその他(笑

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こばわ〜♪
紙業新報どすぇ〜♪ 

 

写真と本文は関係ないっす。(^。^)

なんとなく机のうえを撮って見ました、はい。


記事は、先週くらいに出したコラムの記事で、森林認証関連のものです。

 

 

 

 

 

持続可能な森林経営
紙パ業界の力の見せどころ




8月29日にSGEC/ PEFCの実務者向けセミナーが開催され、その翌日30日にはFSCが持続可能な紙調達のメディア向け勉強会を開いた。PEFCの方には126人が参加し、8月23日にも同じ内容のセミナーが行われ、75名が聴講したという。2012年ロンドンオリンピック・パラリンピックでの成功事例を踏まえ、2020東京オリ・パラに向けて森林認証への関心が高まり、普及拡大の機運が盛り上がってきた感がある。だがサプライサイドに比較してエンドユーザー側の森林認証制度の認知の拡大は、まだそれほどでもないようだ。
▽国土の7割近くが森林に覆われていることから「わが国は森林大国だ」と胸を張るむきもあるが、私たちは自分たちが思っているほど樹木に慣れ親しんでいないのではなかろうか。生えっぱなしの木の利用用途も収益化の目途も立たず、山の後継者が不在なために、皆伐したらそのまま放置している山主が続出していると聞くが、これでは森林大国とは言い難い。木がたくさん生えているだけだ。樹木を活かすために森林産業を活性化し、一回伐ったら終わりではなく、長期的な視野を持って、持続可能な森林経営の基盤を作ることが大事だ。樹木と慣れ親しんできた紙パルプ産業ならその基盤構築の力になれる。そして森林認証制度も、そこでうまく活用する機会が生まれるに違いない。
▽ロンドン五輪では調達方針において森林認証材を使うことが定められた。オリンピックパーク建設ではプロジェクト認証を取得し、認証材12,500㎥が使われた。二つの国際的な認証団体、PEFCとFSCはこのときお互いを認め合い、木材使用に関するデュアル認証を達成した。
▽東京まであと3年だ。JOCの調達方針では認証材使用の指定はなされず、プロジェクト認証で大規模な施設を建設するチャンスはほぼないだろうと言われている。紙製品の調達方針はこれから決まるとのことだ。だが森林認証紙の需要が急に増えても、紙パルプ業界はもう充分に対応する力を持っている。