アグリプレナーの種~農業、野菜作り、社会貢献~

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日々、農業法人の農場長を行いながら、
フィールドバイヤーや各種取り組みを行っております。
king of sauvage (トマト栽培のコンテスト)で全国2位
農業で興味を持ったことなどを紹介していきます

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最近は農産物の六次産業化がブーム。

いたるところでセミナーや商談会が開催されています。

 

それ事態は素晴らしいことなのですが、

商談のたびにうんざりするような事が多くなっているのも事実です。

 

「六次産業化セミナーで先生が700円で売れると言った、なんで買ってくれないんですか!!」

 

そんなこと言われても・・・

 

六次産業化するときのポイントは以下の通り

 

●売り先があっての製造

●原価の積み上げで販売価格を決めるのではなく、販売価格から原価を決める

●設備をつくる前に、「委託生産」で本当に売れるかを確かめる

●コンサルタントが売れるというなら、なぜそのコンサルタントはやらないのか?

●販売価格は聞いた値段ではなく、ちゃんと現場に行って調べる

●製造者責任、販売者責任に対応できるのか?

●利益目的ではなく「宣伝費」くらいの位置づけでまずは売ってみる

●ヒットしてから設備投資を考える(その時に製造元に指導を仰ぐと尚良し!商標や版権を売ってもらうか、製造元になってもらい設備の運営を任せる)

 

この辺を注意して、「加工」することに満足しないで

「商品」として世に出せるようにしてもらいたいです。

 

なんちゃってコンサル様はさぞ儲かって忙しいことでしょう。

 

たとえば、ひどい事例を紹介します

「一個700円のしいたけの佃煮」

とある農家のおばあちゃんが婦人グループで六次産業化にチャレンジ

補助金をもらって、しいたけ乾燥倉庫の一部を改装して、言われるままに

設備を整えたようです。

そこで作ったのが「原木しいたけ佃煮」

 

シイタケの規格外品やロス品を佃煮に加工することで

収穫のない時期の収入にしようといった内容

ご丁寧にコンサルタントの方は他の事例を集めて

 

「国産原木シイタケで作った佃煮なら一個700円で売れますよ」

 

と説明したそうです。

ありのままを受け入れ、借金をし、設備を整え

いざ作ったものの、コンサルタント様は「作ること」まではコンサルしてくれますが

「売ること」はコンサルしてくれないみたいで、おばあちゃんは、いろいろな伝手をたどり

店舗の店長に頼み込み(ここもルートが違うので本来は受付ないんですが)

商品部バイヤーを紹介してもらって、やってきたという訳です。

 

確かに一個700円で売ってる、売れている事例はあります。

でも、言葉が足りなすぎる!!

 

(京都の老舗佃煮店が料亭などに納める、通常だと一般販売しない高級品を特別にギフト商品として一部販売した)国産原木しいたけで作った佃煮なら一個700円で売れますよ

 

と、まぁこのくらい言葉が足りてないコンサル様です。

コンサル料とデザイン料としっかり頂いて、製造原価にもろもろ乗るものだから

「700円じゃないとどう考えて合わないんですよ」

とおばあちゃんもいうわけです。

 

そりゃそうだ。合う分けがない。

おそらく年間でロスになってるシイタケ20年分くらいを設備費として投入してるので

20年は合うわけがない。

では700円で買えるかというと、700円で買えば1000円くらいで売らないと店が合わない。

1000円の佃煮を買ってくれる超リッチな方が、全部買って行ってくれる保証もないので

そんなものはいらないという訳です。

衛生管理は大丈夫だろうか、もしもの時にちゃんと保障できるだろうか

いろんな不安がこの手の話には起きます

 

なによりも、店では100円~400円くらいのシイタケ佃煮を置いていて

内容も似たようなものだからです。

すでにいろんなところに行って話をしてきたみたいですが、どこも断られているようです。

若干イラついてるのもそれが理由か・・・

 

この手の話は尽きることがなく。右に左に手を変え、品を変えやってきます

なんちゃってコンサル様は、なにが目当てなんでしょうか。。。

「なんで買ってくれないんですか!!」と怒られるのはもうほんとに勘弁。

「一円でも高く売りたい」と右に左に売り先を変え。
あまつ「あそこは買いたたく」と文句を言う。

それよりも、相手の利益や販売方法をしっかり調べて、相手のほしい商品を相手の買いやすい値段で作る。

そのほうがお互いにW=Wです
 
私だけかもしれませんが・・・
小売りでは「2割」マジックという言葉を使います。
だいたい2割を境に価格が上下するからです。
仕入れ値   販売価格
80円   →100円
90円   →100円
100円  →120円
110円  →120円
120円  →150円
130円  →150円
140円  →170円・・・・
 
こんな感じです
仕入れ値に対して当たり前にかけ値で売ってると価格帯を外してしまいますので
こんな風な「心理」で値付けされています。
 
だいたい2割くらいが価格変動点になってるのわかるでしょうか?
売価が同じならできるだけ仕入れ値を高く設定したいという気持ち(生産者的には)
と販売者は利益をなるべく高く取りたいという気持ちがぶつかるので、
この辺が交渉しやすいラインかもしれません。
 

価値があれば、高くても売れるはずです。
売れないのは価値がないから。
または価値が伝えられてないから。

他責にせず、自責で考えると改善するポイントはたくさんあります。
高く売るための近道は「商品作り」の一言です。
最近、それを痛感してます。
「信頼に勝る付加価値はない。」っと。
 
相手を非難するよりも、こんな風に考えるほうが
お互いにとって良いですよね
2017年1月25日に行われた
「京築農業・農村推進大会」
そのレポート内容になるが、内容が深刻すぎて、目が当てられない現状・・・

 

●要点

 ・農家戸数・・・10年で35%ダウン 10116戸→6896戸 今後さらに加速すると予想

 ・販売農家の構成比率(専業農家)→ 県全体 45%に対して、京築 22% 78%は兼業農家

 ・専業農家の農業就業人口・・・10年で42%ダウン 

H17年 9878人(65歳以上 63%)→ H27年 5801人(65歳以上 76%)

10年以内に1500人程度へとなる予想(増加しない場合) ※福岡の東半分がごっそりw

 

全国を先駆けて、高齢化が進み、「大離農時代」を迎えようとしている。

 

●対策(5つ指針)

 ・販路拡大・・・ブランドの確立、農林水産業の連携、学校や企業との連携、イベントでPR

 ・生産力の強化・・・生産体制支援による担い手支援、新品種、新技術の導入、品質向上や安定生産による供給力の拡大

 ・担い手の育成確保・・・幅広い世代や人材で担い手づくり、就業しやすい条件づくり、担い手の経営力を強化

 ・応援団づくり・・・体験でファンや理解者を増やす、情報発信で応援団を拡大、地産地消を深める

 ・魅力ある農山村づくり・・・多面的機能の継承、魅力的な地域づくり、広域連携

 

全体的に具体案なし!!

 

 まず、突っ込みどころ満載の内容と対策に、

京築農業は危機的な状況であるという点と、その対策をなにも考えられていない、具体的な行動ができない状況にあるという

 

「今まで何してたん?」

 

っていうレベルの状態。

 

 今回、参加した限りの所感としては、「何も考えてない」の一言に尽きると思います。

 

なんでこんなにも何も考えていないのだろうか・・・

どうやったら農業が維持でき、今後も農産業が発展するのか?

経営的な自立は?

 

特に唖然とした言葉が福岡県行橋農林事務所の担当者から発せられた

 

「農業は多くの補助金を受けて成り立っている産業です。地域交流や農業を知ってもらう事で補助金で生活している現状を理解してもらう努力をしていかないといけません」

 

 

なるほど!確かに!

つまりは、生活保護者に「保護してもらってるのだから有権者には理解してもらえるように生活は特に慎みましょう」と言ってるのと同じレベルって事で。

 

→たぶん本意は、「多くの人の税金による支援を受けているので、しっかりとした経済基盤を作りましょう」という事を言いたかったんだと思います。

 

てっきり、農業の多面的機能の維持や経済面では表せない、水の浄化や空気の浄化や本来行政が行う景観維持などに対しての税の還元だと思ってました。

 

皮肉か本音かはおいておいて、これほど優遇された産業はほかにないのは事実。

農業始めただけで使途不問のお金150万円を年に半分づつ5年間もらえるわけです。

生活費に使おうが、車買おうが、不問ですもの。

 

こういうのをやめたら、それでも農業をやりたい、成功させるんだという経営者が現れ、

飛躍的な構造改革が起きると思うのですがいかがでしょうか?

 

卵が先か、にわとりが先か。

その未来に希望はあるのか