鍋とコンロの蜜月な関係。その1 | Koro-chan's House Keeping Diary

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家事好きのワタシ,コロちゃんが送る、家事にまつわるエトセトラ日記。

 12年前、この家を建てるとき(実家です)、ガスレンジを選定するのにすごーく時間がかかった。当時のショールームで見るものは、なんだかメカっぽくて、ボテッとしてて、点火スイッチにゴチャゴチャ説明書きがしてあって、五徳が掃除しにくそうで、なぜか点火に乾電池が必要という何とも重装備なものばかり。そしてゆくゆく絶対汚くなるであろう魚焼きグリルが必ずついていた。「もっとスキっとしたものの方があたくし達には好ましいわ」とゴネて、提案していただいたのはフランス・ロジェール社の4ツ口ガスコンロ。

 誰が見ても使い方が一目瞭然のすっきりとしたデザイン、五徳もなく、天板もすっきりとしたステンレス。コンロ自体の厚さも4センチしかないのでコンロの真下も引出しにできる(なんで熱が伝わっていかないのか不思議・・・)、もちろんあの忌々しいガチャガチャ音を立てる魚焼きグリルもなし。コレコレ。コレにしまショーっ!!と増額も考えずに採用した。


 ところが使い始めて1年ほどたったある日、1つの絶対的真実が判明した。「あの。火力・・・弱くないっすか?」どんなに中華鍋ガンガン熱しても、炒め物はベチャとなるし、ステーキをひっくり返すときにも「ペチャ」っと音を立てる。


 ジューって言わんかいジューって!!!


 そう、このロジェールくん。デザインだけでなく、火力までとても線の細い、草食系だったのです。


 しかしその弱弱しい火力でも10年も使い続ければ、慣れてゆき、草食系なイカした彼に合わせて調理するのもこなせるようになった。ステーキは蓋を閉めて焼く、炒め物は少量を数回に分けてなど、暮らしの知恵もついてきた。そして何より線の細い割には頑丈で、最初に期待した通り、掃除のしやすさと言ったら抜群で、この12年間、どこも壊れることなく健気に働いてくれている。


 そして昨年、ついに彼の草食系なイメージを根底から覆す事件が起こったのであった・・・・


 ツヅク・・・。 




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