私はショット不調に陥ると、グリップをやや短めに持ち、アドレス時のボール位置を左足側に少しずらすという特徴があります。

 

理由は簡単!

 

昔から、こうすれば打ちやすくなったから。

 

短く持つことでミート率が上がって、フェースが閉じる時間が稼げるからでしょう。

 

 

 

ただ、根本対策をサボってコレだけに頼っていると、知らぬ間にボール位置がどんどん左にずれて行きます。

 

狙った方向には飛ぶけど、全クラブ飛距離がガックリと落ちます。

 

特にドライバーショットなどは、

 

「ボールが左足より外に出てるよ!」

 

なんてママに指摘されて、我に返ることがあります。

 

 

 

 

 

この特徴はショットだけかと思っていましたが、どうもパットでも同様のことをやっているようです。

 

練習時はノーマルのグリップで、ノーマルのボール位置なのに、コースに出ると自信が無いのか、グリップをやや短く握るか、ボール位置を左足側にずらすかしていたようです。

 

はたまた、その二つを同時にやっていたのかもしれません。

 

 

 

それに気がついたのが、今月7日のコンペの時でした。

 

「アレ? パターのグリップを短く握っているじゃないか!」

 

 

 

最近の短いパットの成績不振は、コレが原因ではないかな?

 

1年前に、3軸加速度センサーを使ってグリップを長く持った場合と、短く持った場合、どちらが良いか? という実験をしたことがあります。

 

このブログにまで投稿しています。

 

結論は短く持つことは、得策ではないという結果が出ていました。

 

得策ではない理由は、短く持つとロフトが被ってボールを潰すように打ってしまうからでした。

 

実験結果が全く活かされていません。

 

それだけいい加減にアドレスしている証拠でしょう。

 

如何に私がパットを軽んじているか、バレてしまいました。

 

 

 

 

 

二度と同じ過ちを犯さない貯めに、1年前と同様の実験をもう一度行いました。

 

ついでに、自分が ”ノーマル” と決めつけているボール位置が本当に適切なのか?これも調べてみました。

 

使う3軸加速度センサーは前回と同様にフルミエルという機械です。

 

結果はこんな感じで表示されます。

 

 

 

 

 

まずは比較用の基本データーとして、自分が ”ノーマル” と決めつけている、

 

グリップはほぼ長さいっぱいに握り、ボールの位置は左足と右足の真ん中に置く

 

コレを

 

データー1とします。

 

 

インパクト時のロフト角がマイナス表示は、ロフトが被ってインパクトしていることを示します。

 

インパクト時のフェース角がマイナス表示はオープン、マイナス表示でなければクローズということになります。

 

 

 

 

 

次に

 

データー2

 

グリップはほぼ長さいっぱい ボール位置は左足カカト線上

 

 

 

 

 

 

データー3

 

グリップは10mm短く握り、ボール位置は真ん中

 

 

 

 

 

 

データー4

 

グリップは10mm短く握り、ボール位置は左足カカト線上

 

 

 

 

 

 

計測機は4種類の数値をパットの度に吐き出します。

 

ヘッドスピード、ライ角、ロフト角、フェース角です。

 

設計者や、バイクや車のレース関係ならおわかりになると思います。

 

この4つの数値の内、どれを重視して、どれを捨てる(諦める)かは自分で決めなければなりません。

 

私は、第1に重視するものとしては、ロフトが被らないことをあげます。

 

第2として、フェース角が安定していることをあげます。

 

残りの2つは目をつぶります。

 

 

 

第1重視条件で選ぶと、データー2となります。

 

標準偏差という数値はデーターがどれくらいの範囲に散らばっているかを見る数値で、この数値が小さいほどデーターの散らばり範囲が小さいことを意味します。

 

インパクト時のロフト角を標準偏差で選べばデーター4になりますが、データー4は10ショット中、4ショットでロフトがマイナス表示を示しているので、次点のデーター2が最適と判断しました。

 

 

 

第2重視条件で選ぶと、データー2となります。

 

インパクト時のフェース角の標準偏差が、4つのデーター中最少となっています。

 

 

 

実験の結論としては、自分では ”ノーマル” と決めつけていたアドレスは最適ではなかったことになりました。

 

今回の実験ではデーター2の、グリップはほぼいっぱいの長さで握って、ボール位置は左足カカト線上が最もマシな結果がでています。

 

グリップの握りについては、1年前の実験の再確認となりました。

 

パット不調でも、パターの握りの長さは変えるな!

 

ということです。

 

 

 

ボール位置については、今の時点では

 

両足の真ん中が最適ではない、ということがわかった。

 

というレベルです。

 

最適位置は、左足カカト線上から両足真ん中のどこかにあるのでしょう。

 

今後は、このアドレス時のボール位置を探ってみたいと思います。

 

 

 

ちなみに、どうしてインパクト時にロフトが被るのが嫌なのか書いておきましょう。

 

私のパットで、時々打ち出されたボールが10~20cmほど先でほんのわずかなのですが、カクッと不思議な動きをしてラインを外れることがあります。

 

コーチに相談したこともありますが、原因はなかなか掴めませんでした。

 

恐らくその不思議な動きをするときは、ロフトが被ってボールを打った時でしょう。

 

 

 

家の練習マットではその不思議な動きは出ないので、計測機を使っても検知できません。

 

コーチに相談時も、マットの上だったためか現象が出ませんでした。

 

ラウンド中のグリーンや、大磯ゴルフコースでの練習中に時々現れます。

 

グリーンでの発生頻度と、計測機の結果のロフトが被る頻度が近いので、原因はロフトの被りと考えています。

 

 

 

 

 

最初に書きました。

 

私は不調に陥ると、クラブを短く持ちたがる。

 

 

 

ショットはミート率が上がることが確認できているから良いけど、パットはインパクト時にロフトが被ってますます悪化するから二度とやるな!

 

 

 

落とし穴に落ちたと自覚したら、足元を掘るような愚かな真似は止めろ!