今回はアメリカPGAプロのデーターを見ながら、リカバリー率について考えます。

寄せワンについて考えるとも言えます。

 

 

恥ずかしながら、現在私のリカバリー率は18%です。

(直近10ラウンドの平均値)

 

 

この冴えない数字を見ながら、私はある決意をしたとします。

 

「よし、今シーズンはダンプカー1台分のボールを寄せの練習に費やして、リカバリー率を30%まで引き上げよう!」

 

そして

今年の年末に私の寄せ技がめでたくPGAプロ並みに上達したと仮定します。

 

私はリカバリー率30%を達成できるでしょうか?

 

 

結論

 

全然無理でしょう。

 

 

 

寄せ技がPGAプロ並み上達したのに、なぜ無理なのでしょうか?

 

 

 

ここからが今回の本題です。

 

 

 

この表はアメリカPGAプロの距離別寄せワン率です。

距離別の他にライ別にもなっています。

 

 

距離はグリーンエッジからの距離ではなく、カップからの距離ですのでご注意ください。

 

寄せワン率が30%になる所を見てください。

フェアウェイならば90ヤード以内、ラフやバンカーならば40ヤード以内が寄せワン率30%を達成できる距離です。

 

 

私はグリーンを狙う長いショットをこんなに寄せていません。

よって、私は寄せ技がPGAプロ並みに上達してもリカバリー率30%を達成できないのです。

 

 

この表と現在の私のショットの実力から言える練習方針は

 

「ダンプカー1台分のボールを寄せの練習に費やすヒマとカネがあるのなら、寄せの練習は軽トラ半分くらいにしておいて、残りはショットの練習に費やしなさい」

 

ということになります。

 

 

リカバリー率を上げる!

と言うと、ついつい寄せ技やパットを磨こうと直感的に考えてしまいます。

 

しかし、世界屈指の腕前を持つPGAプロたちでさえ、フェアウェイ(花道やカラーも含む)からでもカップから30ヤードも離れれば、寄せワン率は50%を下回ります。

 

神の域に達する寄せ技をもってしても、ボールがカップから遠ざかれば遠ざかるほど寄せワンも遠のくのです。

 

ドライバーをそこそこの所に打って、2打目をグリーンに乗せられなくても、せめてグリーンエッジまでは運ばないと寄せワンは難しいのです。

 

カップに近くても谷底や林の中、急な左足下がりのラフなんかに2打目を打ち込んでいては、寄せワンは限りなく遠のきます。

 

池の底やOBゾーンなどはもはや論外。

 

 

私がゴルフを始めたばかりの頃、上級者がこんなアドバイスをくれました。

 

「どうせパーオンしないのだから、徹底的にアプローチやパットを練習せよ!」

 

当時はなるほどと素直に頷けましたが、今は違います。

 

「徹底的に練習しなければならないのはショットではありませんか?」

 

 

 

先程は2打目をトラブルゾーンに打ち込んでは絶望と書きました。

ティーショットも同様です。

ドライバーをOBゾーンに打ち込めば、その場で寄せワンの可能性は潰えます。

 

ちなみに

ドライバーや長い距離の2打目の影響を排除できる、ショートコースでの私のリカバリー率は33%にまで跳ね上がります。

(大磯ゴルフコースでのデーター)

同一人物のデーターなのに難易度の高いショットの影響を排除すれば、こんなにリカバリー率が向上するのです。

私はドライバーは飛びませんが、滅多にOBは打ちません。

いかに2打目以降のショットがマズイかがよくわかりますね。

私の最大の弱点が見事に浮き彫りになりました。

 

ウ~ン、情けない!

 

ショートコースの使い道は練習はもちろん、難易度の高いショットの影響を排除した比較用データーが得られる利点もあります。

 

 

 

本題に戻りましょう。

 

リカバリー率を上げよう!

 

と考えるならばグリーン周りやグリーン上だけを考えるのではなく、ホール全体を考えて苦手部門を克服しないとリカバリー率の大幅な向上は望めないのではないでしょうか?

 

 

参考までに

先程は寄せワン率の表を示しました。

 

グリーン周りのPGAプロの距離別平均ホールアウト打数も掲載しておきます。

 

寄せワン率が打数に変換されただけなので、先に示した表とは表現方法が変っただけで内容はほぼ同じものです。