1999年春に宮崎へ赴任したことがきっかけで鉄道写真の撮影を再開いたしました。SLブームの時代、蒸気機関車最後の楽園だった南九州には、SLは言うまでもなくDL姿すらなく、残された機関車は一日一往復の寝台特急彗星号ED76を見るだけでした。一方、JR九州では豊肥本線においてSLあそボーイとして58654が活躍していましたが、この日はその58654が里帰り、肥薩線SL人吉として運転されることから宮崎から人吉まで出かけて行きました。現役時代、この機関車は大きな門鉄デフを装備し最晩年まで湯前線貨物列車に使用されていました。急行桜島、高千穂に乗ってそんな姿を見に行きたいと思ってみても中学生に上がったばかりの私ではその願いは叶うことがありませんでした。

 

それがこの日はそのハチロクを人吉の機関庫で撮影することができ、夢はかなうものだな、思いはひとしおでいました。

 

タイプが異なるものの同じ門鉄デフを装備して人吉の機関庫で休む姿は現役時代を想像するに十分でありました。

 

庫で蒸気を溜めて一息ついています。本線を通過するのはキハ40系普通列車八代行きでしょうか。

 

庫ではボイラの灰が落とされ復路の準備が進められていることころでした。

 

形式入りのナンバーが凛々しく感じました。復活撮鉄最初の蒸気機関車撮影の日となりました。

 

この近くにはバラ園があって満開の花を咲かせていました。2000年春の撮影ですから、24年前の記録になります。この58654がまもなく引退するとのことで寂しい情報が入って来ました。大正13年生まれだったと記憶します。鉄道撮影を復活したきっかけでもあったこの機関車に感謝の気持ちを贈りたいと思います。

 

(撮影:minoruta XD)


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