ご子息生誕祝い | 松川武道具ちっちゃいお店のデッカい仕事

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福岡県豊前市にある小さな剣道具店。1956年より創業。
ただ今二代でコツコツと一針一針製作と修理をこなしています。
勿論既製品も職人ならではのチョイスで販売中です。

『靖龍-SEIRYU-』

本雲飾り毘沙門亀甲:古代紫✖️濃茶(全て本絹糸使用)
胴台浄法寺塗60本五分高黒虫喰濃いめ(お客様のご希望により遠目は黒、近くで見ると虫喰い)
家紋:金上盛上げ(三つ割三つ柏)



虫喰いに合わせてグレーの飾り糸をワンポイント。またこっそりこの部分には紺ピを使用。



胸ヘリ革は銀ネズ(本絹糸)で胴べり革・綴じ紐は数回摺漆をした後に綴じ紐呂色仕上げする事でより見た目良く強度も増します。

今回はご子息の生誕祝いも含めご依頼いただき、「大慶至極」と描かせて頂きました。






また日付には「令和六年竹春」8月の和風月名は葉月ですがその異称として竹春があります。
竹は元気よくグングン成長し、1年で10メートルほどだそうです。筍に栄養を回して、葉が枯れたようになっていた親竹も、この時期になるといきいきとよみがえり、若葉を茂らせます。 まるで、竹だけは春のよう。

子供がお生まれになり元気よく生き生きと成長する事を願い、子育てに疲れた(これは勝手な想像です😅)お父様お母様がまたこの暑い日差しをエネルギーに変え、子供に負けじと元気よく子育てする様子が頭に思い浮かび、これだ‼️と思い、竹春にしました。

そして子供達の名前一文字(紫漆)それぞれを描かせて頂きました。

正に親と子が一体となり、親から子へ...そして何代にも受け継いでいける様な胴になって欲しいなと思います😉

とほぼほぼこの裏の文字で頭が一杯の中製作していた胴だったかなと☺️
と言わずに...胸にも精一杯今ある技術を存分に詰め込んでいます。

ご注文日令和5年6月、胸製作23日、総製作日数...1年4ヶ月で無事完了しました😁