★ 不倫問題を支えてくれた息子が巣立つ瞬間から避けてきた問題と向き合う瞬間

★ 不倫問題を支えてくれた息子が巣立つ瞬間から避けてきた問題と向き合う瞬間


夫の不倫問題を唯一支えてくれたのは息子の存在だった。
落ち込んでいる時
顔色が悪い時、息子は声をかけてくれた。
食事が作れそうにないとき
母親の様子を察知して「俺のご飯はなんとでもするから無理するなよ」と声をかけてくれた。
心境を察知してくれたことに
嬉しさと申し訳なさいと情けなさやらと
複雑な心境ではあったが、私を見てくれている気にかけてくれている存在に相当救われていた。

声をかけてくれるときもあれば
近くにいるとしんどいと思うと距離をあけてくれたりと
絶妙な距離間で息子は母親を支えていた。

息子の存在がなければ母親は精神的に落ち込み
もしかしたら精神的な何かの症状が出ていたかもしれない。

息子の存在は母親の生きるを支えた。

しかし、いつまでも息子を頼ってばかりいてはいけないと思っていた矢先
息子は今年から家を出ることになった。

家を出ると息子から聞いたとき
息子を頼るのではなく自身が強くならなければいけないと思う気持ちと
これまで支えてくれた大きな存在を失うようで
悲しいやら置いていかれたような裏切られたような複雑な心境になった。
それと同時に息子のことを一番に考えないで
自分自身のことを一番に考えた自分に嫌気がさした。

息子の自立する一歩を応援できない私はなんてダメな人間なんだ。
息子はこれまで自分のことも考えながらも
私のことも考えてくれていたのに、次は私が息子を支えてあげなければいけないのに
私ときたら、自分のことばかり考えて私は母親と言えるのかと自分を責めた。

息子が居てくれたから夫とは言葉を交わさなくてもすんだ。
言葉を交わさなくても息子が夫と話してくれることでなんとなく妻と夫つないでくれた。

家を出る。
妻と夫の間をつなぐ息子の存在がなくなる。

息子が家から離れたときの夫婦関係が想像できない。
想像できるところでは何も話さない。
お互い話せない。
何も話さないながらの食事が今後待っているかと思うと絶望的に感じる。
食事を避けるようにお互いご飯を食べるのか。
じゃ、ご飯を用意しなくてもいいのか？細かい疑問が次々に浮かぶ。

息子の存在は言うまでもなく大きな存在だった。
大きな存在を失ったことのへの代償は大きい。
大きければ大きいほどそれだけ頼っていた証拠だと現実が突き刺さる。

これまで母親という存在を支えてくれた息子。
夫と妻をつないでくれた息子の存在が家にあるのとないのでは夫婦の危機も違ってくる。
危機を危機だと認識していなかったのも息子の存在があってこそ。
危機を救ってくれた息子はもういない。

親子関係が切れるわけではないが
この不倫問題を避けるように頼っていた息子との関係に
終止符を打たなければいけない。

息子は自分の人生を生きていくと決めた。
だとすれば、これまで夫との関係を避けてきた問題に直面する時期が来たと言えるでしょう。
そして母親も自身の人生を生きるということが何かを考えるタイミングが来たのです。

そんな福岡面談カウンセリング。


いとうゆうじでした。

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