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今日は、
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『開拓三神』…と言われていますが、
『開拓三神』とはなんぞや？」
『大己貴命（おおなむじのみこと ※オオクニヌシの別名）』、
『少彦名命（すくなひこなのみこと）』の、
三柱の神を総称して、
『開拓三神』と言う」
あ「ん？ん？
ちょっと待った。
知らないことが多すぎる。
まず『開拓三神』とは？
そして、
オオナムジさんとスクナヒコナさんは分かるにしても、
『大国魂命』とは？
あまり馴染みがないお名前ですよね…？」
ス「…この何にも知らんドアホが。
じゃあ『開拓三神』の前に、
『大国魂』のことから教えたるわ。
国や国土そのものを神格化した神のこと」
あ「マジ…？何かすげぇじゃん…」
ス「とにもかくにも『大国魂命』。
古来国を治めるのは、
その土地の為政者だけではなく、
その土地に鎮まる神の力も働いて成し遂げられていた。
それぐらい神と人が当たり前に、
共に歩んでいたということよ。
今でも建物を建てる前には、
『地鎮祭』とかやるやろ？」
あ「あ～～よく見るね」
ス「そう。あれはどの土地にもそこには必ず神がいるという、
古代から続いている信仰のこと。
一般的には神を祀って、
工事の無事を祈る儀式と認識されてはいることから、
『安全祈願祭』とも言われているけどな。
まぁどちらにしても、
要はその土地の神（氏神）を鎮め、
土地を利用させてもらうことの許しを得る儀式のことよ」
あ「ほえーーー。
何にしてもやっぱり本当に、
昔から日本人は、
どこにでも神さまがいると思って生活していたんですね～～。
ちなみに下世話なことをお聞きしますが…」
ス「なんや？」
あ「この『大国魂命』様は、
国土を神格化した神と言っても…
一体どういったご利益をお持ちでやんすか…？
ちょっとそこら辺がわかりにくくて…。
…いえいえ！！
そんな口調が急に因幡
になってしまったのは、
ただの照れ隠しであって…」
ス「やかましい、ドアホ（笑）
まぁ確かに『国土を神格化した神、土地の神』とだけ言えば、
ご利益を求めてだけ来る人からしたら、
馴染みが湧かないかもしれん」
あ「ご利益だけを求めて来るとか、それもどうかと思うんですけどね」
ス「どの口が言うか。しばくぞ、ほんまに」
あ「すいません（笑）」
ス「ええか、
『国土や土地の神』というのは、
一見私生活に馴染みが薄いように見えて、
それは、
とんでもない考え違い。
氏神（今住んでいる場所の神さま）や、
産土神（産まれた地の神さま）もそうやけど、
本来その土地の守護神を大切にするということは、
その神が司るすべての土地の縁を、
大切にするということでもある。
ということは土地神を大切にすれば、
そこの土地に運ばれてくる、
仕事も恋愛もすべての良縁が、
自分にドンドン運ばれてくるというな」
あ「ご利益が分かりにくいとか言って、
ほんまスンマセン、大国魂の兄貴」
ス「お前一回祟られとけ。
まぁ大国魂はそんなんする神じゃないから、
そこら辺は、
元祖祟り神に任せとけばいいけど」
一見して分かるご利益だけで、
神を見ないこと。
必ずその地に呼ばれてきた以上、
自分にとって必要なきっかけが、
ご祭神のご利益や
その神社の歴史や背景を遡っていけば、
必ずあるから。
広い視点と様々な角度で、
神社というものを見ること」
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