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イワレビコ「兄さん…どうしますか…?」



そう兄のイツセに語りかけたのは、



天の地を引く御子の末っ子、


『カムヤマトイワレビコ』、


後の初代神武天皇。


彼らはアマテラス、ニニギ、山幸彦の地を引く、


れっきとした王の力を持つ者。



しかし、


イツセ「どうすると言われても、


今この国は大変に乱れている。


この国を再び平和に治めていかなければいけない。



それにしては、


この場所(高千穂)は、


いくら何でも遠すぎる」

 

そう彼らがいる場所、


高千穂は今でいう九州。

 


海を隔てたこの地では、


国を治めるにも無理があると言うのだ。



イワレビコ「兄さん、


陽が昇る方向に、


聖なる地があると言います。


俺たちは太陽の神の地を引く者でもある。


陽が昇るのは東だ。


兄さん、東へ向かおう」


そうして天の地を引く、


長男イツセと末っ子イワレビコの東への旅



今この現代に伝わる、



『神武東征』が始まった。

 



天の地を引く2人の御子は、



地上界を治めるために、


遠く高千穂の地から、


兵を率いて、


東へと向かった。


船に乗って最初に向かったのは、


豊国(今の大分県)。



しかしそこにいた土地の者たちに、


天の御子である、


イワレビコとイツセに逆らう意思はなく、


むしろ逆に2人をもてなしてくれた。


そんな調子で、


その後も二人は、


筑紫国(つくしのくに ※現在の福岡県)で一年、


安芸国(あきのくに ※現在の広島県)で七


吉備国(きびのくに ※現在の岡山県)では八年の時間を過ごし、



ゆっくりゆっくりと、


各地の部族や国つ神たちを従わせながら、


東へと向かって行った。


『地上界を治めると威勢よく言って、出た割にはえらいのんびりでんな』


と思ったのは、


私だけだろうか。


イワレビコ「何だか結構楽ですね。


この調子だと、


簡単に国を平和裏に治められるかもしれないですね」

 



イツセ「そうかもな。


でも、油断してはいけない」


そんなゆっくりとした道中ながら、


速吸門(はやすいなと ※現在の明石海峡)に着いた時、



彼らは、


とんでもないものに、


出会ってしまう。


イワレビコ「兄さん、



 



陽が昇る方向に、



 



聖なる地があると言います。



 



 



俺たちは太陽の神の地を引く者でもある。



 



陽が昇るのは東だ。



 



 



兄さん、東へ向かおう」



 



 



 



その言葉から始まった、



 



初代神武天皇『カムヤマトイワレビコ』と



 



その兄イツセの東への旅。



 



 



 



 



各地で接待を受けたりなど、



 



何年も掛けた



 



ゆっくりとした旅でありながら、



 



 



筑紫国(つくしのくに ※現在の福岡県)、安芸国(あきのくに ※現在の広島県)、吉備国(きびのくに ※現在の岡山県)を経て、



 



 



そして彼らは、



 



 



 



 



速吸門(はやすいなと ※現在の明石海峡)に着いた時に、



 



とんでもない者と出会ってしまう。



 



 



 



 



今も昔も変わらない、



 



速い潮の流れに往生していた、



 



イツセとイワレビコ。



 



 



 



 



 



 



 



…その時だった。



 



 



 



 



 



 



 



前方から、



 



『カメの背に乗って釣りをしながら、



 



袖を振って羽ばたいてきた』という、



 



 



 



 



 



エキセントリックな神が飛んできた。



 



 



 



 



 



 



 



…マジか。



 



これぞ古事記。



 



 



 



 



 



 



 



イツセ「お、おい…あいつ、なんだ…?」



 



 



 



 



イワレビコ「さ、さぁ…?」



 



 



 



 



 



 



そう言っているうちに、



 



そのエキセントリックな神は、



 



 



さらにその袖をブンブン振りながら、



 



 



いよいよこっちに向かってきた。



 



 



 



 



 



 



その神が2人の前に止まり、



 



羽ばたくのを止めると、



 



 



イワレビコがその神に話し掛けた。



 



 



 



 



 



 



 



イワレビコ「あ、あなたは…?」



 



 



 



 



 



?「ワシ?ワシの名はない」



 



 



 



 



イワレビコ「名はないとは?」



 



 



 



 



?「ないものはない」



 



 



 



 



イワレビコ「では、あんたはなんだ?」



 



 



 



 



?「ワシは国つ神だ」



 



 



 



 



イワレビコ「なぜ海からやってきた?」



 



 



 



 



?「海のことをよく知っている」



 



 



 



イワレビコ「そ、そうか!!ちょうどいま俺たちもここを渡れずに困っている所だったんだ!!力を!!力を貸してくれないか!!」



 



 



 



 



?「ええで」



 



 



 



 



イワレビコ「ありがとうやで」



 



 



 



 



そうしてそのエキセントリックな神が、



 



 



仲間となり、



 



彼らはその神に『サオネツヒコ』という名を授け、



 



 



 



サオツネヒコ「おひょー!おひょー!!



 



こっちじゃー!!こっちじゃー!!



 



お主らもほれ!!袖をバタバタ!!バタバタ!!バタバタ!!」



 



 



 



 



イワレビコ&イツセ「(ちょっと仲間にする奴、間違えたかな…)」



 



 



 



 



そのサオツネヒコの先導により、



 



 



 



 



無事海を渡って、



 



現在の大阪の沿岸部に到着した。



 



 



 



 



そこで驚くべき出来事が起こった。



 



 



 



 



彼らにとっての、



 



最初にして最大の試練である。


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