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11/28(土)神フェス
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映画『鬼滅の刃』が、
流行っている昨今。
あ「………」
あ「…何してるんすか？」
一同「何って？
鬼ごっこ」
あ「お面がリアルすぎるやろ。
そして家の中で、走り回るな」
一同「（ホンマいちいち口うるさい、
このハゲ…）」
ス「じゃあ何か？
本物の鬼でも呼べってか？」
あ「本物の鬼って、
呼べんのん？」
ス「うん」
（菅原道真公ことミッチ―）「まぁ鬼を使いに使う者もいるぐらいですからね」
（塩推神さんこと塩ジイ）「主に陰陽師などのぅ」
（因幡の白兎さんこと因幡）「式神ってやつでやんす」
あ「ていうか今更なんですけど、
そもそも『鬼』って何なんですか？
今まで何となくしか、
認識してこなかったんですけど」
一同「これ」
あ「それは『ウニ』や。
って、ふざけなや。
鬼や『鬼』」
ス「めんどくさいな、
教えたれ、リアル鬼」
道「誰がリアル鬼や、『リアル怨霊』や。
鬼というものの始まりは、
『隠（おぬ）＝姿が見えないもの、
この世ならざるもの』が、
転じた言葉であり、
そこに仏教に於ける、
獄鬼、怪獣、妖怪などの要素が加わり、
『悪いもの』、『恐ろしいもの』の代名詞として、
このような見た目で、
描かれ始めました」
ス「まぁ要は、
『目には見えない恐ろしいもの＝闇』の総称を、
『鬼』と呼んだということでもあるな。
だから古来日本の各地には、
鬼が住んでいるという伝説が残る山がある。
山で子どもがいなくなったとか、
神隠しに遭ったという話はよくあるし、
それに闇夜の山の恐ろしさは、
お前でも想像すれば分かるやろ」
あ「ん～…、確かに…。
そっかぁ、『闇』に対する恐怖を、
総称して『鬼』かぁ…。
でもリアルに、
鬼っているんですよね？」
ス「おるで。
ちょっと実験したろか？
鬼呼んだるわ」
あ「マジ！？
ちょっ、家の中ですけどっ！」
ス「ちょっと、
カーテンも完全に締め切って、
部屋真っ暗にしてみ」
あ「…はい…」
ス「今から俺の言う、
言葉に目を瞑って、耳を傾けろ…。
…行くぞ…。
『闇』とは恐怖なり…。
『闇』とは死なり…。
『闇』とは絶望なり…。
『闇』とは不幸なり…。
『闇』とは苦しみなり…。
『闇』とは怒りなり…。
『闇』とは恨みなり…。
『闇』とは永遠の地獄なり…。
『闇』とは己に危害をもたらすものなり…」
あ「…ゴクリ…。
ちょっと、
怖いんですけど…」
ス「『闇の世界の住人』よ…。
…いざ…、
鬼よ…来たらん…」
…。
……。
………。
…………。
あ「ぎぃやぁぁぁぁぁぁぁあ！！」
あ「鬼っ！！鬼っ！！リアル鬼っ！！」
ス「ほい、電気付けてみ」
あ「あ、ホッ…。
お、鬼さん消えた…？」
ス「…といったように、
鬼というものはいつだって、
人の恐怖の心に、
すぐに寄ってくるものやねん。
昔から、
『人の心に鬼は宿る』と、
様々な形で言われていてな。
『すべては自分の心次第』ということを、
いつまでも忘れずにな。
心を強く持てば、
鬼も寄っては来ない」
あ「はいぃぃ、ばいぃぃぃ～…。
こ、怖かったぁぁぁぁ…」
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