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これは2017年夏に連載していた、
『スサノオと日本の神を巡る旅』の、
再連載です☆

Team スサノオで~すキラキラ

 

 

 

 

 

 

 

 

『スサノオと日本の神を巡る旅』。

 

 

いよいよ最後の目的地、

 

 

『伊勢神宮』。

僕らはまずは、

 

参拝の『ならわし』とされている、

 

外宮を参り、

 

 

 

そして次にある場所へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

そう、

 

 

それは

 

スサノオさんのお兄さんであり、

 

 

『スサノオの本当の正体、その存在の意味』という言葉を、

 

 

初めて僕に伝え、

 

 

ある意味、

 

 

この旅に出るきっかけを作ってくれた。

 

 

伝説の三貴神の一柱。

 

 

 

 

 

 

月讀尊(ツクヨミノミコト)が祀られている、

 

『月讀宮』。

※ツクヨミさんと初めて会った時の話はこちら。


 

 

 

 

 

 

 

「この二日間が、旅の最後になる」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう思えば、

 

道中、

 

僕らの間に言葉はなかった。









『今この目で、伝説の神々の姿をどう見えるのかを見てみたい』









元々はその思いで始めた旅。

 

 

しかしその中で、

 

 

見えてきたスサノオさんの『本当の姿』。

 

 

そして八百万の神々の、

 

これまで伝えられてきた物語とは違った、

 

 

それぞれの『等身大のその姿』。

 

 

 

実りがあった…、

 

と言えば語弊があるだろうか。

 

 

 

それでも僕はこの旅の中の、

 

神々との出会いと

 

過ごした時間によって、




大切なこれからの『未来』を得ることが出来た。





その新たなる『未来のカタチ』を、

 

確かなものにするために、






この最後の目的地、

 

『伊勢』が、

 

 

僕らを呼んでいるような気がしてならなかった。











あ「…着きました」










僕らは、

 

皇大神宮(内宮)別宮 月讀宮以下 四別宮(以下 月讀宮)に到着した。

月讀宮は、

 

その名の通り、

 

まるで夜のような静けさが特徴的な場所で、

 

 

 

鳥居を潜って、

 

一歩足を踏み入れる、

 

 

 

それだけで、

 

まるで『月の世界』に入り込んだような、

 

錯覚に囚われる。

 
短くも、整然とした参道を歩き、

 

その先に、

 

『伝説の三貴神』の一柱であり、

 

スサノオさんの兄、

 

ツクヨミを祀っている『月讀宮』の前に、

 

僕らは立った。







あ「……」






ス「…どうした?」








あ「まるで導かれたような旅だったな…と思って…。

 

『旅に出る』と決めた当初は、

 

ろくに目的地やルートすら決めていなかったのに、

 

 

それでも行く先々すべてに於いて、

 

意味があって、

 

そこに様々な物語があって…。

 

 

そうして今僕らは旅の終わりに、

 

スサノオさんの兄であり、

 

この旅のある意味きっかけになってくれた、

 

 

『伝説の三貴神』ツクヨミさんを祀る場所にいる。

 

 

そして明日には、

 

姉である最高神アマテラスさんの場所へ…」








ス「導かれたような…じゃない。



お前は確かな役割を持って、

 

今日までずっと導かれてきてん

 

 

 

 

 

あ「……?

 

そうなんですか?」






ス「あぁ、もちろんや。

 

俺もそう、今日まで出会ってきた神々もすべてそう。

 

 

お前を通して何かしら伝えたいことがあったから、

 

様々な縁を繋いで、

 

お前を呼び寄せた。

 

 

この旅はお前が、

 

お前自身の成長とともに、

 

伝えて来た物語であると同時に、

 

神々が伝えたかった物語でもある

 

 

 

 

あ「…だとしたら、光栄です…」

 

 

 

 

ス「信じろ。

 

強く、強く、信じろ。

 

神の導きと采配に一切の疑いを持たず、

 

 

自分の意志で前に歩みながらも、

 

神々の流れの中に身を委ねていく。

 

 

まるで、

 

この旅がそうであったように。

 

 

そうすれば、

 

お前の人生はこれからも永遠に、

 

八百万の神々の愛とともにあり続ける







あ「…わかりました。

 

今ならその言葉もよくわかります。

 

 

最初の一歩を踏み出すのはいつだって自分。



それは確かに怖いことだけど、


勇気を出して前に歩み出すことが出来たのなら、

 

 

神々は必要な時に、

 

必要な縁を際限なく繋ぎ、

 

 

動き出す前には信じられなかったような、

 

物語が目の前で繰り広げられ、

 

 

やがてその中で成長していく自分とともに、

 

次から次へと、

 

新たな未来が流れるように、

 

広がり続けていく…。

 

 

そうして同時に『おかげさま』の気持ちさえ、

 

忘れることがなければ、

 

 

神々の愛と支援は、

 

終わることなく、永遠に続いていく








ス「…そうやな。

 

 

そこまで分かっているのなら、

 

もう俺から言うことはない。

 

 

じゃあ、ツクヨミ兄やんに会おうか」







あ「はい」





そうして僕らは、

 

月讀宮の前に立ち、参拝。

ペコリ、ペコリ、パンパン、ペコリ(二礼二拍手一礼)。










…そして…。











※イメージイラスト by AYUMI

 

『伝説の三貴神』の一柱、

 

月讀尊(ツクヨミノミコト)が現れた。





 

 


 

  

ツクヨミ「荒川さん、スサノオ…、よく来られました…」

 

 

 

 

 

あ「ツクヨミさん、お久しぶりです…」

 

 

 

 

 

ス「………」

 

 

 

 

 

ツクヨミ「この旅の道のり…。

 

すべて…見ていましたよ」

 

 

 

 

 

あ「…ありがとうございます…」

 

 

 

 

 

ツクヨミ「明日でいよいよ旅も最後…とのこと…。

 

今の心を聞きましょう…

 

 

 

 

 

 

 

あ「寂しい気持ちも当然あるのですが…、

 

今この瞬間は、

 

感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 

支えてくださった皆さん、

 

スサノオさん、小春、影狼…、

 

今日までお会いさせて頂けた神さまたち…。

 

 

たった一つでも欠けていたら、

 

今この瞬間はなかったですし、

 

 

こんな心持ちにも、

 

なれていなかったかもしれません」

 

 

 

 

 

 

ツクヨミ「そうですか…。

 

よく頑張りましたね…」

 

 

 

 

 

 

あ「ありがとうございます。

 

でも、まだまだこれからだと思っています。

 

 

これからの新たなる未来に向けて歩んでいくこと。

 

 

そのことこそが、

 

この旅を成し遂げることが出来た、

 

本当の意味だと思っています」

 

 

 

 

 

 

ツクヨミ「聞かせて…頂きましょうか…。

 

その旅の成果を、

 

 

そして、

 

これからの『新たなる未来』というものを…








あ「…僕は元々は、

 

 

神さまというものは全知全能で、

 

この世のすべてを司る絶対的な存在と思っていました…」

 

 

 

 

ス「………」

 

 

 

 

あ「でもこの旅を巡る中で、

 

スサノオさんや他の神々との時間を過ごして

 

わかったこと。

 

 

それは…」

 

 

 

 

ツクヨミ「………」










あ「『神さまもみんな生きているんだ』、ということでした」










スサノオ「………」

 

 

 

 

 

 

 

あ「神さまも必死に生きて、

 

それぞれが悩み、迷いながら、

 

 

それでも僕ら人間と同じように、

 

時にもがき苦しみ、壁を乗り越え成長している。

 

 

時にそんな辛い思いを、

 

僕ら人間にさせないために護ってくれていたり、

 

 

時に神さまが抱えた同じ苦しみの中にいる人間が、

 

その壁を乗り越えるその瞬間を、

 

 

涙を流し、歯を食いしばりながら、

 

必死に見えないところで色んな縁を繋ぎながら、

 

 

『気付け、気付いてくれ』と見守ってくれている。

 

 

『八百万』という言葉の通り、

 

 

それぞれの役割の中で、

 

それぞれの人に寄り添い、成長し、

 

 

時に笑い合い、

 

時に喜び合い、

 

時に悲しみを分かち合い、

 

 

絶対に裏切ることのない、

 

100%の愛の存在として、

 

いつだって傍にいてくれる。

 

 

神さまは、

 

そんな家族のような温かい存在なんだと、

 

気付くことが出来ました

 

 

 

 

 

 

ツクヨミ「…そうですか…。

 

その答えに間違いはなく…。

 

 

我々神々はいつだって人とともにあり、

 

人々の魂の成長によって、

 

我々も成長を果たしていく。

 

 

そのために人々を守り、ただ愛し続ける。

 

 

『八百万』。

 

それぞれの神々がそれぞれの役割で、

 

人を選ばず、時を選ばず…」

 

 

 

 

 

 

あ「ありがとう…ございます…」

 

 

 

 

 

 

ツクヨミ「それでは、

 

その旅の成果を以て、

 

 

次なる、

 

『新たなる未来』とは?」

 

 

 

 

 

 

あ「…以前ツクヨミさんにお会いした時に、

 

ツクヨミさんは僕に言ってくれました。

 

 

『スサノオには本当の姿、その存在の意味がある』と。

 

 

今回の旅での、

 

スサノオさんの行動、その背中、

 

でも、これまで古事記や数々の物語で、

 

『荒ぶる神』として伝えられてきたこと、

 

 

その一つひとつを振り返ってみて、

 

僕なりにその答えがわかった気がしました

 

 

 

 

 

ツクヨミ「…聞きましょう…」

 

 

 

 

 

 

あ「『八百万の神々』…。

 

それぞれの神々に、

 

それぞれの役割があるとするのなら、

 

僕は…」

 

 

 

 

 

 

ス「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







 

あ「スサノオさんは、

 

 

『家族愛』の神さまだったんだということに、

 

気づくことが出来ました。」

 

 











 

 

 

 

 

 

 

 

 

ツクヨミ「…詳しく…聞きましょう…」

 

 

 

 

 

 

 

 

あ「『大切な人を大切にすることが、

 

どれだけの幸せと豊かさを自分自身にもたらしてくれるのか』

 

 

それはスサノオさんがこの旅の中で、

 

僕に何度も、何度も、

 

その言葉で、行動で示してくれていたことでした」

 

 

 

 

ス「………」

 

 

 

 

 

 

あ「その言葉を軸に、

 

スサノオさんの行動を振り返ってみました。

 

 

そこから見えてきたこと、

 

それは…、

 

スサノオさんほど家族を愛した神さまはいないということです

 

 

 

 

 

ツクヨミ「聞かせてください…」

 

 

 

 

 

あ「黄泉の国に縛られてしまった『母に会いたい』と嘆き続け、

 

大海原の統治を放棄したことで、

 

イザナギさんに叱責された時に言い返した、

 

 

『愛する者すら幸せに出来ない者が、どうして神を名乗れるのか』

 

という言葉を始めとして…」

 

 

 

 

ス「………」

 

 

 

 

 

あ「天岩戸開きの時には、

 

高天原を治める姉のアマテラスさんという存在に対して、

 

八百万の神々が感謝をしていないと感じた。

 

 

それでスサノオさんが狼藉を繰り返したことによって、

 

アマテラスさんが身を隠した。

 

 

それによって、

 

初めてこの世から『太陽』がなくなったことで、

 

八百万の神々は初めてその存在の大切さに気付かされ、

 

一致団結をすることが出来た

 

 

 

 

 

ス「おい、それはよく言い過ぎやぞ」

 

 

 

 

 

あ「大切な奥さんクシナダ姫を一途に愛し続けたことに加え、


行き場を無くしていた、奥さんの両親を、自身の宮殿管理の任を与えたこと

 

 

須我の地での生活がある程度落ち着くと、

 

最愛の母を追って『根の堅洲国』に住まいを移し

 

 

そこで自分の娘(スセリ姫)が連れてきた、

 

まだまだ軟弱な神 オオクニヌシを、

 

この国の王になるまでに鍛え上げた…。

 

 

こう考えると…」

 

 

 

 

 

ツクヨミ「………」

 

 

 

 

 

 

 

あ「スサノオさんのすべての行動は、

 

『家族愛』を軸に、

 

成り立っているんだということがわかったんです。

 

 

『家族への愛』を基本として、

 

 

『大切な人を大切にする』。

 

 

やがてその愛し愛され、

 

思い思われて…の輪がさらに広がって、

 

 

その周囲の神々や辛い思いをしている神にも、

 

人間にも、

 

どこまでも大きな愛と優しさの輪を与えていける。

 

 

それが…、

 

『スサノオノミコト』という神の、

 

 

本当の姿なんだということがわかりました」

 

 

 

 

 

 

 

 

ツクヨミ「…そうですか…」

 

 

 

 

 

あ「だからこそ僕は…、

 

これから先の『新たなる未来』を、

 

 

家族を愛し、

 

大切な方を大切にし続けた、

 

スサノオさんとともに、

 

 

身近な人を幸せにすることの大切さ、

 

愛し愛され、思い思われ…、

 

 

その輪を広げていくことの大切さを、

 

そしてそれがいかにその人の人生を幸せにしてくれるかを、

 

 

この身をもって、伝え続けていきたい。

 

 

それが僕にとっての、

 

この『荒川祐二』という人生の役割だと、

 

思っています」

 

 

 

 

 

 

 

 

…。

……。

………。

…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

ツクヨミ「やはり…スサノオが、

 

あなたを選んだのにも理由があったのですね…」

 

 

 

 

 

ス「ツクヨミ兄やん…、

 

まぁそういうことや」

 

 

 

 

 

 

ツクヨミ「あなたが語ってくれたすべての答え、

 

見据えている未来。

 

すべてに於いて、間違いはありません。

 

 

安心しました。

 

 

大きな使命を持って、

 

これからもスサノオとともに未来へと歩いていってください

 

 

 

 

 

あ「…ありがとうございます…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ツクヨミ「我々『伝説』と言われている神々も、

 

応援をしています」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ツクヨミさんがそう言うと、

 

突如として辺りが、

 

 

一瞬にして暗くなったような錯覚に襲われ…、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

視界が戻ると、

 

そこにはイザナギさんとイザナミさんが姿を現した。

 

 

 

 

 

 

 

あ「えっ!?!?」

 

 

 

 

 

 

 

ス「ここ…月讀宮は、

 

イザナギとイザナミも一緒に祀られているからな。

 

 

まさか出てくるとは思わんかったけど…」

 

 

 

 

 

 

 

イザナミ「スサノオ、荒川さん…、

 

よく…頑張りましたね…素敵な旅を…ありがとう…」

 

 

 

 

 

 

イザナギ「私が出来なかったこと、

 

『大切なものを大切にする』…。

 

 

その使命を託したいと思う。

 

陰ながら応援をしている」

 

 

 

 

 

 

ス「フンッ、偉そうに言うな。

 

まぁやるけどな。

 

こいつ(荒川祐二)と一緒に。絶対にな…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…。

……。

………。

…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この旅のもう一つの目的でもあった、

 

『スサノオさんの本当の姿、その存在の意味』ということの答えと、

 

 

偉大なる伝説の神々の応援を受けて、

 

 

僕らの旅は、

 

明日で本当の終わりを迎える。

 

 

最高神アマテラスの待つ地へ。

 

 


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