『安倍晴明』とは?
調べていた時のこと…。
ス「ちなみに、
お前もよく知っている人物が、
安倍晴明に縁があるで」
あ「僕もよく知っている人物?」
そもそもお前は人じゃない」
『安倍』やけど」
ス「(笑)
ということで、
『伝説の呪術師』、
役行者(えんのぎょうじゃ)~!!」
『役行者に何の用じゃ』?」
あ&ス「(これ鉄板ネタみたいに、
なってきたな…笑)」
前鬼「グゲゲゲ…」
後鬼「ゴゲゲゲ…」
あ「鬼さんたちも久しぶりです。
で、なぜ役行者さんが、
安倍晴明さんと関わりが?」
ス「関わりというよりも、
そもそも、
役行者が開いた修験道が、
陰陽師の源流と言っても、
過言ではないからな。
元々は飛鳥・奈良時代に活躍した、
役行者の操る呪術が発展して、
平安時代に陰陽道として、
一世を風靡した、
と言ったらわかりやすいかな」
彼ら陰陽師の操る式神、
というものの前身は、
この前鬼、後鬼であるからの」
『式神』とは?」
役行者「『使役する神=式神』、
らということじゃの。
神霊や荒ぶる神、
中には妖怪やキツネやイタチ、
まだ位の低い神を呼び出し、
自身の使いとする者もいる」
役行者「わかりやすく言うならば、
神が使うか、
陰陽師を始めとした人が使うか、
じゃの。
神の使いは、
『眷属』となり、
人の使いは、
『式神』となる」
あ「ちなみにそれってやっぱり、
より強い式神を、
使役するには…?」
役行者「その者の力次第じゃの。
器と言えばよいのか。
そういう意味で言うと、
かの安倍晴明が使役したという、
『十二神将』が有名じゃの」
それぞれが力の強い、
これだけのものを使役するには、
産まれ持った才能に加えた、
たゆまぬ努力が必要となる。
それこそ奴が、
『伝説の陰陽師』、
と言われる由縁じゃよ。
ちなみに、
安倍晴明と式神については、
面白い話がある」
あ「何でしょう?」
役行者「安倍晴明は、
小さい頃から、
30センチぐらいの鬼を飼っていて、
よく使い走りにしていたとな」
あ「ほうほう」
役行者「やがて安倍晴明が大きくなり、
結婚をした時のこと。
晴明の式神も憑いてきては、
一緒に同居する、
と言ってきかなかったらしい」
あ「なにそれ(笑)
超かわいい」
役行者「しかし同居したものの、
ご飯は勝手に食い散らかすわ、
家中をドタバタと走り回るわ、
便所を下の穴から覗いて驚かせるわで、
奥さんが参ってしまっての」
あ「ほうほう」
役行者「ここからが面白い。
怒りが限界に達した奥さんが、
晴明に詰め寄ったのじゃ。
『私と鬼とどっちか選んで!』とな」
あ「マジ?(笑)
私と仕事、
どっちか選んでじゃないんだから(笑)」
役行者「困った晴明は、
鬼たちを一条戻橋の下に隠して、
バツの悪そうな顔をして言ったそうじゃ。
『お前たちが騒ぐから、
こんなことになったんだぞ』と。
以来晴明は必要に応じて、
鬼を呼び出すようにしたという。
何とも晴明の人となりが見えてくる、
微笑ましい話ではないか」
そういう意味で言うと、
僕やスサノオさんたちの関係と近いのかな?」
むしろ俺、俺、俺が、
お前を使役しとるわ」
あ「そういつもりで、
言ったのではなく(笑)」
役行者「確かに、
儂もそうじゃったが、
昔はそれこそ神も仏も、
人も式神も、
鬼も妖怪も一緒くたになって生活して、
助け合ったり、支えあったり、
時に一緒に悪戯もしたりしてのぅ、
それがまたどこか楽しかったもんじゃ。
今ではその距離が離れてしまったがの。
お主(荒川祐二)が晴明を求める道の中で、
そういった時代の面影が、
再びこの世に取り戻せるのなら、
儂らも嬉しいもんだがのぅ…」
いつも掲げているこの思いは、
もしかしたら、
知らず知らずのうちに、
どこかで過去を取り戻すために、
必要なことだったのかもしれない。
安倍晴明の幻影が、
僕の脳裏に浮かぶ。
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