『スサノオと瀬織津姫を巡る旅』。
1話目，『歴史の闇に葬られた女神』
2話目，『新たなる伝説の始まり』
3話目，『瀬織津姫が封印された時』
4話目，『瀬織津姫が愛した神』
5話目，『ニギハヤヒとは何者か？』
6話目，『瀬織津姫…が…現れた…？』
7話目，『瀬織津姫信仰の始まり』
8話目，『イワナガ姫の登場と新たなる謎』
9話目，『神話の裏側を見るということ』
10話目，『再開の音色が響く時』
11話目，『なぜ瀬織津姫を巡るのか？』
12話目，『バカなりに頑張るの巻』
13話目，『封印されし強すぎた神、再び』
14話目，『吉野の地に吹く風』
15話目, 『史上最悪の女帝』
16話目, 『天照という名のニギハヤヒ』
17話目, 『女神アマテラスと男神アマテル』
※イラスト from 瑠璃の星☆ミさん
前回までは、
頭を使う話が多かった、
瀬織津姫の物語ですが、
今日はあまり、
頭を使わないお話。
昨日、
『ニギハヤヒが鎮まる地』である、
大阪府交野市 磐船神社に行った僕たち。
まだニギハヤヒという神に対する、
『正しい理解』を得られていないことから、
会うことはかなわなかったが、
かすかな手がかりをもとに、
次の物語へと足を進めていく。
磐船神社で思いついた、
次に僕らが出来ることというのは、
ニギハヤヒはこの地に『天孫降臨』する際に、
３２柱の天つ神を始め、
合計７３柱もの随神を従えて、
巨大な天の磐船に乗って降りてきたとのこと。
最も詳しく書かれている神話、
『先代旧事本記』には、
この３２柱の『天つ神』始め、
７３柱の神々の名前がすべて記載されている。
確かその中に何柱か、
僕も知っている『天つ神』の名前があったような…。
………。
…え～…。
ここからニギハヤヒとともに降臨した、
３２柱の『天つ神』を
一気に列挙しますが、
絶対に覚えられないので、
流してください。
…それではどうぞ…。
□■□■□
・アメノカゴヤマノミコト
・アメノウズメノミコト
・アメノフトダマノミコト
・アメノコヤネノミコト
・アメノクシダマノミコト
・アメノミチネノミコト
・アメノカムタマノミコト
・アメノクノノミコト
・アメノヌカトノミコト
・アメノアカルタマノミコト
・アメノムラクモノミコト
・アメノセオノミコト
・アメノミカゲノミコト
・アメノツクリヒメノミコト
・アメノヨムケノミコト
・アメノトマネノミコト
・アメノセトメノミコト
・アメノタマクシヒコノミコト
・アメノユツヒコノミコト
・アメノカンムスヒノミコト
・アメノミクダリノミコト
・アメノヒノカミノミコト
・アメノチハヤヒノミコト
・アメノヤサカヒコノミコト
・アメノイサフタマノミコト
・アメノイキシニホノミコト
・アメノイクタマノミコト
・アメノスクナヒコネノミコト
・アメノコトユツヒコノミコト
・アメノウワハルノミコト
・アメノシタハルノミコト
・アメノツキノカミノミコト
□■□■□
……はい……。
全っ然、わからへん。
しかぁし！しかし！！しか、しか！しかぁし！！
いくつかあるのでアール！！
ウズメ姉さんがいるのなら、
ウズメ姉さんに聞けばOKじゃん！！
コヤネさんだって、
知らない仲じゃないし」
ス「………」
あ「…なんですか？何黙ってるんすか？」
ス「…まぁ、ええんちゃう。
行ってみたら」
あ「………」
…スサノオさんのノリの悪さに、
少しの疑問を感じながらも、
僕らは車に乗って約２時間。
アメノウズメさんの鎮まる、
三重県は椿大神社(つばきおおかみやしろ)へ。
ここの本殿で猿田彦さんとウズメさんにお会いしたが、
今回は本殿とは違う、
ウズメさんが主祭神として祀られている、
『別宮 椿岸（つばきぎし）神社』へ。
全国のウズメさんを祀る神社の総本宮だという。
（二礼二拍手一礼）
あ「ウッズメさん♪ウッズメさん♪」
ス「………」
…そして…？
ニギハヤヒさんに従って、
共にこの地に降臨してきたという、
アメノウズメ…さん？が…現れた？
ウズメ「………」
あ「(あ、あれ…？テンションも低い…？)
ウ、ウズメさん、こんにちは。
お久しぶりです。
僕去年の夏に『生理的に無理』って言われた、
荒川…です…」
ス「お前、自分で『生理的に無理』って…（笑）」
あ「い、いや、何かウズメさんが、
いつもと感じが違うから…。
夏の時の印象的なことを言って、
思い出してもらおうと思って…」
ウズメ「………」
あ「…？」
ウズメ「あなた、誰？」
あ「ガビーン！！！！」
ス「（リアクションがダサい…笑）」
あ「な、なんで、ウズメさん、
なんで、どうして…！？
あの僕と共に親密に過ごした、
暑い夏の日々はいずこへ！？」
ス「そんな親密な過ごし方はしてへんやろ（笑）
えぇか、ハゲ頭。
お前今、『この』ウズメに対して、
何を思っている？」
あ「何を思っているって…？」
ス「『どんな印象を持っているか？』ということや」
あ「『どんな印象』って…。
ニギハヤヒさんに付き従って、
共に降臨してきたという、
アメノウズメさんでしょうが…」
ス「それ」
あ「どれ？」
ス「その時点でお前は夏の旅の『ウズメ』と、
今の『ウズメ』の印象を、変えてしまってるねん。
だから違った形のウズメを、
お前は今映し出してしまっている。
夏の旅の時はお前、
どんなウズメをイメージしていた？」
あ「『天岩戸開き』の時に妖艶な舞を舞って、
神々を大いに笑わせて、
アマテラスさんを救い出すきっかけを作った、
天界のアイドル」
ス「じゃあ、今は？」
あ「謎の神 ニギハヤヒさんに付き従って、
共に降臨してきた『32柱の天つ神』の一柱、
アメノウズメさん…」
ス「ほれ、お前の持つイメージが変わっとるがな。
だからウズメは今、
お前の考え方と、
知識レベルに合わせた形で現れてんねん。
えぇか。
いつも言ってるけど、
神を映し出すのも、
神がお前に伝える言葉も、
いつだって、
鏡やフィルターとなる人間の心有りき。
お前の心持ちが変われば映し出し方も変わるし、
知識や知恵、経験、魂レベルが変わると、
それに応じて神から伝えられる言葉も、
貸してあげられる力も変わる。
だからこそ逆に言えば、
お前が毛筋ほども知識のない分野に関することを、
神が天の啓示のように手取り足取り、
１から答えを教えてくれるということは、
無いと思え」
あ「うぅぅぅぅぅ～…。
それって、自分の成長ありきってことでしょぉぉぉぉ…。
分かってますってぇぇぇぇ、
分かってますけどぉぉぉぉ、
ちょっとぐらい、
甘やかしてくれてもいいじゃないですかぁぁぁぁ…」
ス「あかん。
それはお前の成長に繋がらん」
あ「…じゃあ、この調子で、
アメノコヤネさんの所に行っても…」
ス「一緒やろうな。
ニギハヤヒという神に対して、
まだ正しい理解の入り口にも立てていないお前が、
『面識のある神』というだけでウズメやコヤネに甘えて、
知識のない分野の教えを乞おうとしても、
その答えを、
教えてくれることはない」
あ「…じゃあ、僕はどうじだらいいんでずがぁぁぁぁぁ…」
ス「自分で考えろ。
お前が考えて動くその結果に、
俺たち神は、最大限のサポートをする。
その道が誤りそうなら軌道修正をする方向に持って行くし、
人の道、神の道に即した、
正しい道へ進んでいけそうならば、
上手く流れに乗るように縁を繋いだる」
…。
……。
………。
…………。
…さて、どうしたものか…。
思わぬところで壁にぶつかった、
『スサノオと瀬織津姫を巡る旅』は、
『僕自身の成長』という、
このブログが昨年３月に始まって以来、
毎度、毎度突き付けられるテーマに沿って、
必死に次の未来へと進んでいく。
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