市営地下鉄ブルーラインの新百合ヶ丘への延伸

ルートや駅位置の環境影響評価手続きと
都市計画手続きの時期は? 用地交渉は?


まちづくり局>手続きに一般的には4、5年かかる。用地取得についてはその後、横浜市が行う。川崎市域内は、
横浜市と協議調整し、協力して進めていきたい。

あまがさの考え>これだけ何度も指摘してきているのに、市はルート選定において用地取得の容易性は評価項目とするものではないと答弁しています。さらに用地取得は横浜市が行うものと説明しています。市内の状況をより知っているはずの市は、協力するというスタンスにとどまるのでしょうか?

「ルート選定の大前提として現地をよく調査のうえ、民地の下を極力避ける視点を持つように改めるべき」ということを再度強調しておきます。

新百合ヶ丘駅までの具体的なルートと駅位置は、どのような調査と手法で決まるのか?

まちづくり局>地質調査や、航空写真測量等に加え、技術基準の適合や施工性、権利設定の容易性などを考慮しながら、事業主体の横浜市が具体化する。川崎市は早期事
業着手に向け連携する。

あまがさの考えこれまでも、私は一日でも早く開通させるには用地取得が少ないルートをイメージして臨むことが不可欠であることを主張し続けて参りました。繰り返しになりますが、交通政策審議会で横浜市営地下鉄3号線延伸に対する答申が出される段階で、私は国土交通省の鉄道課長から「事業を早期に進めていくためには民地の下をなるべく避けたルート選定は重要な事項であり、これを踏まえて計画しなければ反対運動にもつながる可能性もあり、何年もの遅れにつながりますので注意してください」と言われました。大前提として考慮しておかなければならないことですよ、と念を押されたわけです。
 下の航空写真を見てください。これまで私の質問に対し地下鉄の工事幅は最低でも8メートル必要と答弁がありました。
これを元になるべく工事幅が確保可能な都市計画道路尻手黒川線を中心に仮のルートを想定し考えても今回決められたルートのヨネッティー王禅寺付近の中間駅から新百合ヶ丘駅を結ぶラインには住宅が密集しているのです。どれだけの用地交渉が必要になるでしょうか。

まちづくりの視点がないと開業時期は守れない!

 

 今年1月に、横浜市営地下鉄3号線(ブルーライン)の延伸事業の「概略ルート」と「駅位置」が発表されました。ルートは、単に線を引いただけであり、駅位置はエリアが直径約500mという広い円で示されたのみで具体的な場所が確定されていません。3月の川崎市議会の代表質問と私の質問で確認しました。この段階で実に具体性のない答弁です。事業の促進を意識し進める必要が求められているのに、実態に即した詳細な内容が無いままの市の判断は二度手間にすぎず仕事として稚拙なものと言わざるを得ません。
 新百合ヶ丘駅周辺のまちづくりの方針づくりについて、用地取得は4、5年先からという答弁。少しでも早い開業に向けて、しっかりと事業の進捗をチェックしていかなければなりません。