運輸政策審議会の地域交通部会で検討され,本年の12月までには一定の答申がなされる予定が見えてきました。新百合丘駅の構造を検討する際には3号線延伸も同時に対応することが必要だという今振り返ると悲痛な叫びとも思えます。

 しかしながらこの局長さんはしっかりとした答弁をくれました。

 

平成11年 第3回定例会-0705

24番(雨笠裕治) それでは,通告は4点をさせていただきましたけれども,下水管取付管工事につきましては,次の機会までに一定の前向きな結論をいただけるということもございますので,次の質問の機会に譲らせていただきまして,通告に従いまして一問一答方式で3点にわたりまして質問させていただきたいと思います。
 それでは,まず,川崎縦貫高速鉄道と横浜市営地下鉄3号線の延伸について伺わせていただきます。この2つの地下鉄の計画,いずれも本市の望むべき鉄道として運輸政策審議会の地域交通部会で検討され,本年の12月までには一定の答申がなされる予定であります。また,この2つの地下鉄は,同時に,新百合ヶ丘駅を起点にするものと終点にするものでありまして,この新百合ヶ丘駅を中心とした多軸の鉄道計画は,本市の経済にとっても大変重要な役割を担う,まさに21世紀への夢と言っても過言ではないと思います。選挙後に配布をされました川崎の新動脈というサブタイトルのつきましたこの川崎縦貫高速鉄道のパンフレット,いい物をつくっていただきました。麻生区でも置いていただきましたけれども,大変な人気で足りなくなったというお話も伺いました。これには,統一地方選挙を通じて私どもの多くの発言も相当な効果があったのかなというふうに自負をいたしておりますけれども,この中には,街をつなぎ,街をつくり,街をひらく,この3つのコンセプトが特に強調されています。
 そこで,お伺いをいたしますけれども既設鉄道との関係であります。地元では,認識が薄い中,徐々に問題認識がやっと出てきた中で,さまざまな憶測が流れております。一体この地下鉄の駅はどこにできるのだろう。一説によると,あの広大なグラウンド,あいたままになっている某銀行のグラウンドというふうな話も出ております。
 そこで,より正確な理解を市民にも求めていき,この事業に対しての認識を深めていただくためにも,この地下鉄駅は──川崎縦貫高速鉄道の方です──小田急線新百合ヶ丘駅と接続することができるのか,また,そのためには小田急電鉄との話し合いはどのように進めていこうとされているのか,さらには,川崎の一体化という点で考えますと,川崎は黒川の方までありますので,小田急多摩線との相互乗り入れの可能性はあるのかについて,まずお答えいただきたいと思います。

◎まちづくり局長(黒岩清忠) 新百合ヶ丘駅での接続についてでございますが,大変重要な課題と考えておりますので,利用者の利便を考慮した接続方法などにつきまして,小田急多摩線との相互乗り入れも視野に入れ,小田急電鉄と協議を行っているところでございます。以上でございます。

24番(雨笠裕治) お答えいただきました。小田急多摩線との相互乗り入れも視野に入れて小田急電鉄と協議をしているということですから,まず間違いなく,小田急線の新百合ヶ丘駅の地下に地下鉄駅はできてくるということを私は理解をいたしました。
 そこで,今,横浜市営地下鉄3号線を最初に申し上げましたけれども,この新百合ヶ丘駅の延伸を考えた場合,この地下鉄駅も同時に考えていくことが広域ネットワークの結節駅として求められてくると思います。今は,私も知らなかったんですが,シームレス化というんですか,断続のないというんですか,スムーズに乗り入れができるというのが第一条件だそうですけれども,こういった点を考えますと,これも含めて考えていかなければいけない。この2つの路線問題は,答申も出なければいけませんけれども,相当重要な深いかかわりがあると思うんです。そこで,既に小田急線新百合ヶ丘駅は,超高層ビルとは言いません。でも,かなり高いしっかりしたビルがあれだけ埋まっている中,構造的にも2つの地下鉄道の起点,集結点に耐え得るスペースも考えて,新百合ヶ丘駅の構造というのを考えていかれるのかどうか,この点についてお答えをいただきたいと思います。

◎まちづくり局長(黒岩清忠) 新百合ヶ丘駅の構造についてでございますが,当駅は将来複数の路線が乗り入れるターミナル駅となりますので,利用者の使いやすさを第一に検討を進めてまいりたいと存じます。以上でございます。