川崎北部保健医療圏(麻生・多摩・宮前・高津区)の病床数は、2006年に稲田登戸病院が閉院したことにより、大幅に不足、救急医療についての不安を抱えています。


 不足した病床と救急医療体制を補うために、総合病院計画を進めずに、既存の医療機関に相応の病床を増床をして、早期に救急体制を整える方法もありました。しかし、川崎市は2007年3月、医療法人三成会(福島県)が麻生区古沢に総合病院を新設することを発表しました。

 承認された施設は、内科・産婦人科などを含む全19診療科、病床数377床の「新百合ヶ丘総合病院(仮称)」。新百合ヶ丘駅から徒歩8分程度。鉄筋コンクリート造り地上6階・地下2階建てという計画です。
 多くの医療関係者が指摘する深刻な医師、看護師不足の中で、住民が望む高度・救急医療に対応した産婦人科、小児科が開設されるのかをチェックしていくことが大切です。

 当初、2009年7月に着工予定でしたが、2010年9月に着工が延び、2012年度中の開設を予定しています。深刻な救急医療体制に対する不安が高まる現在、建設の遅れは許されるものではなく早期の救急医療開設が責務です。

 救急病院の建設については、予定通り進めるが33.7%。さらに、救急医療の早期開設をという回答は35.1%にもなります。また、24.9%の人は、病院の詳細についての、最新情報を知りたいと回答。市や病院に、情報公開を求めていかなければなりません。


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